嘘を見抜くコツ【説得行動・回避行動】
訓練を受けてない人が嘘を見抜ける確率は54%で、特殊な訓練を受けた人でも70%だったというアリゾナ大学の研究データがあります。
嘘を見抜くには、顔を触る、視線、挙動、雰囲気などで判断できると言われていますが、実際はほぼ役に立たないそうです。
今回は、一般に言われている嘘を見抜く方法とは少し違った視点でポイントをご紹介していきましょう。
嘘を見抜くポイントは、説得行動と回避行動
説得行動の例
話が長くなる
嘘をつく人は、「説得したい」という気持ちが強くなるため、いつもより話が長くなる傾向があります。
細かい内容(内容の補足)
上記と同様に、「説得したい」「嘘を信じてほしい」という気持ちが強くなるため、いつもより会話の内容が詳細になるのです。
もしも相手が「昨日は飲みに行ったよ」で済む話を、こちらから聞いてもないのに「昨日は後輩の〇〇と一緒に先輩の〇〇に誘われて、新橋の〇〇というお店に行ったよー、後輩がさぁ、飲みすぎちゃってね…」
というように、ダラダラと長く細かい話をしてきたら要注意ということです。
前置きが増える
嘘つきは、「これ、驚くかもしれないんだけど…」などの前置きを増やし、頭の中でストーリーを考えます。
ただし、普段から前置きが多い人もいるので、前置きの頻度や長さを普段と比べて判断すると良いでしょう。
ポジティブな単語の増加
人は嘘をつく時に、ポジティブな言葉を使ってそれを隠そうとします。
相手につっこまれそうなネガティブな言葉を使いたくないので、ポジティブとテンションで乗り切ろうとするのです。
回避行動(責任の回避)の例
曖昧な言葉
人は、出来れば正直に生きたいですし、嘘はつきたくないと考えます。
そして、もしも嘘をつくのなら、その状況から一刻も早く逃げたいという気持ちになるため、語尾や前置きなどが曖昧になることがあるのです。
一人称表現の減少
嘘のストーリーは、主人公目線ではなく、遠くから撮影してるような説明になります。
頭の中でストーリーを作る際、離れたところから登場人物を配置していくため、一人称的な表現ではなく、一歩引いたような表現を使うようになるのです。
ネガティブな情報と距離を置く
特にガスライターやサイコパス、ナルシスト、マキャベリストなど、パーソナリティに問題を抱えている人ほどこの傾向が表れます。
ある大学生を対象にした実験で、自分の大学がスポーツなどの試合で負けると、ほとんどの学生は「私たちは負けた」と言うのに対して、パーソナリティに問題を抱えている学生ほど、自分の大学が負けると「彼らは負けた」と言うのです。
嘘を自分の都合の良いように利用する人は、ネガティブな情報が自分のイメージと合わさると都合が悪いため、ネガティブな情報を持つ対象と自分との距離を置こうとします。
反対に勝った場合はその逆で、ポジティブな情報と自分との距離を近づけようとします。
嘘を見抜くポイント
・多くの場合、嘘に本当を混ぜる
・もし自分が嘘をつくとしたら?と思考をする
・嘘をつくとしたら話の組み立てのどの辺りか
・問い詰めるよりも聞く方が、情報を得られる
・共感力を鍛える
・人は普段から細かい嘘をついている
・全て見抜こうとすると疲れるので注意する
・小さな嘘にはそれほど害はない
・大きな嘘、大事な嘘を見抜くことが大切