鳥の目、虫の目
今日、バード アンド インセクトという制作会社さんにお邪魔した。
とってもカッコいいクリエイティブを作っている会社さんだ。
シュンタロウさんという代表の人と話がしてみたかった。
何を考え、どう動こうとしている人なのか。
僕らは普段、クライアントさんや身内のスタッフとはよく話すけど、
同業他社さんと話す機会というのはあまりない。
お互いに仕事の話をすれば、どっちがすごいかみたいな感じで、
妙なマウントの取り合いみたいな空気になるのが好きじゃなくて、
極力、仕事で絡まない同業他社さんとの会話を避けていた時期もあった。
でも、そんな自我は驚くほどなくなっている。
むしろ、いろんな人と話して、僕が提供できることは惜しみなく提供し、
学べるところはたくさん吸収したいモードだ。
というわけで、自らどんどんラブコールを送って、アポの機会をもらっている。
以前、YOASOBIのMV「ラブレター」を見てあまりに感動したので、
思わずこの作品をつくったプロデューサーに「ラブレター」を送ったことがある。
実際にあったらすごく意気投合して、いつか一緒に仕事しましょうという仲になった。そのプロデューサーのお父さんの名前がたまたま「秀男」だったというところにもシンパシーを感じてもらえたらしく、この名前をつけてくれた親に感謝した。
シュンタロウさんはとてもクレバーだった。
僕の100倍くらいクレバーで面白かった。
お互いにいろんな話をして、とても貴重なアドバイスをもらえた。
たいてい人の悩みというのは、
別の誰かにとってはもう解決済みのことが多い。
そういうことは自分をさらけだしてみることで、
驚くほど人は体験を踏まえて教えてくれる。
何時間、何日もかけて悩んでいたことが、
一瞬のひらめきで貴重なヒントを返してくれることがある。
本当にありがたかった。
ちなみに、バード アンド インセクトという社名は、
いろんな候補があったなかで、一番しっくりきたということで
つけられた名前らしいが、素敵な名前だ。
もちろん「鳥の目と虫の目」を想起させてくれる。
高いところから俯瞰する目と、足元をじっくり細部まで見る目の両方が大切だという考えで、相対するものの両方を大切にするあたりナチュパラ的でとても好きだ。
僕はてっきり、宮崎駿さんと養老孟司さんの本に影響されたのかと思ったら違った。タイトルを改めて見直してみたら「虫眼とアニ眼」だった。僕も以前勧められた読んだ本だけど、とてもよかった。おすすめです。