【今夜もニュース1984】コンパクト五輪/復興五輪/コロナ五輪/無観客五輪/最終的には傾国の五輪
阿保らしくて笑うことも出来ず、自分の未来への絶望が私の周りをグルグルと渦巻いている。今日も私ウィンストン・スミスはテレスクリーンからギャグのような情報を受け取る。きっと虚構局の奴らが必死に嘘のシナリオを作っているのだろう。
【7月8日 菅首相の発言】
■東京に4度目の緊急事態宣言を発令
東京を起点とする感染拡大を起こすことは絶対に避けなければならない。先手先手で予防的措置を講ずることとした。
■オリンピックについて
新型コロナという大きな難に直面する今だからこそ、全人類の努力と英知によって難局を乗り越えていけることを、東京から発信したい。
先手先手ってどういう意味だろう。私には後手後手としか見えないのだが。そうか、きっと彼の時間軸は我々の時間軸とは違うのだろう。いや、彼らこそ二重思考の達人である。二重思考で物事を考えればきっとすべてが納得できるのである。
ただ、私はまだ二重思考を習得していないので、オリンピックとコロナを結びつける理由すら理解できない。コロナを乗り越えることとオリンピックをどうしても結び付けたい理由はいったい何なのだろう。
【7月9日 田村厚労相の発言】
■アスリートはコロナと闘って東京のフィールドに立ち、競技する。まさにコロナと闘ってきた五輪だ。
■国民のみなさんはアスリートを応援しながら、感染が広がらないように行動していただき、ともにコロナと闘う五輪にしていきたい。
■感染が広がらなければ成功した五輪になる。
我々は狂気の中で正常を保つことは出来るのだろうか。平和省はオリンピックを開催することこそが国家存続の証だと叫び続ける。オリンピックを中止することはコロナに敗北したことを意味し、それはすなわち国家の滅亡を意味する、という理屈だ。
【2020年度税収:60・8兆円で過去最大を更新】
消費税が所得税を抜き、税目別でトップになった。
【7月6日 菅首相の発言】
ワクチン接種を加速させることで経済活動の正常化を前倒しすることが可能となり、より一層の経済成長が期待できるという指摘があった。できるかぎり多くの国民が早期にワクチン接種をできるよう全力を挙げていく。
潤沢省はコロナワクチンこそがまるで経済復活のダイナモであるとしている。コロナ禍だというのに国民からは税金をむしり取る。それが数字で実証された結果になった。
また、ワクチンと過去最大の税収とは無関係である。2020年度はワクチン接種はほとんど進んでいなかったではないか。これはただ単に国民からカネを巻き上げたっていう事実を公表したに過ぎない。
だが、彼らは経済は冷え込んでいない、巣籠需要で国民は潤っているとでも言うのだろうか。
ずっとこんな狂気のニュースが流される。これらのニュースによって過去がすり替えられていく。彼らにとってはもはや嘘と言う概念はないのである。過去は可変的なものであり、発言はいつだって真理省が現実にしてくれる。そしてテレスクリーンに電源のOFFはないのである。