トーキョージャッカル

・本や映画などインプットしたものをアウトプットしています ・内容は素直な感想です ・現在の趣味はiOSアプリ制作(素人)です

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最近の記事

Netflix『地面師たち』

2017年8月、五反田の土地をめぐり起きた50億を超える詐欺事件が連日報道された。 大企業が詐欺にあった衝撃は大きかった。 この事件をモチーフに小説家・新庄耕が書いた「地面師たち」を映像化したのが本作品だ。 この作品を観たとき、私は、非現実的な詐欺の構造を目の当たりにしながら脳裏によぎる実際の事件とのリンクに好奇心を掻き立てられた。 さらに、虐待的で利己的な得体の知れない世界観にぽつんと存在する、心を無いものとした綾野剛演じる辻本拓海の変化に心を掴まれてしまった。 心

    • 30歳目前にしてぼんやりと転職を考えている君へ 命運を分ける自己分析は案外システマチックだよ 『苦しかったときの話をしようか』

      26歳くらいから始まる結婚式ラッシュ。 ただただ楽しく友人の祝いの席を楽しんでいた時から2、3年が経ち、 自身も結婚をして"生活"が落ち着き、仕事の"今後"に焦点が当たり始めたり あるいは、結婚ラッシュは他人事として過ぎ行き、未婚で30歳を迎える怖さに気付いたり、 あるいは、結婚ラッシュなんて感じないくらい職場にいたら職場の同世代が次々と転職していく そんな言い知れぬ不安は30歳という節目の訪れと一緒に近づいてくる。 転職したい、転職しなきゃと思いつつ動き出せないのは

      • 映画『ラストエンペラー』操られる憤りとそこに漂う安心感

        歴史映画好きならこの作品を観たことがない人はいない、もっと言うと この作品から歴史映画が好きになった人が多い作品と言えるのではないだろうか。 本作は、イタリア映画の巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が、中国清王朝のラストエンペラー、愛新覚羅溥儀の皇帝即位から老後までを描いた作品である。 テクノロジーの発展による時代の流れの速さのそれとは比べ物にならない、社会の変化がある時代に、否応無しに立場の変化に順応しなければならない溥儀。 しかし彼の皇帝即位は数え年3歳。 皇帝以外の生

        • 『大衆を脱出したけりゃ情報を吐き出せ』SNSで情報収集せずSNSにアウトプットせよ。それが書く事・話す事上達の最短ルート

          読書が好きでも、本の内容について話すのは苦手だったりする。 面白い映画を見て友人に共有したくても、伝わりきらなくてもやもやしたりする。 仕事のプレゼンでも飲み会の小話でも、共通する「伝える」というアウトプットを克服したければ、「書く事は難しくない。」「SNSに書く事をいますぐに始めよう。」と諭してくれるのが本書である。 文章の書き方や伝わる話し方の類とはまた違う。 夏目漱石や田中角栄、柳家小三治など文化人のエピソードを出しながら具体的にするべきことを提示してくれるのでビジ