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30歳目前にしてぼんやりと転職を考えている君へ 命運を分ける自己分析は案外システマチックだよ 『苦しかったときの話をしようか』

26歳くらいから始まる結婚式ラッシュ。

ただただ楽しく友人の祝いの席を楽しんでいた時から2、3年が経ち、
自身も結婚をして"生活"が落ち着き、仕事の"今後"に焦点が当たり始めたり

あるいは、結婚ラッシュは他人事として過ぎ行き、未婚で30歳を迎える怖さに気付いたり、
あるいは、結婚ラッシュなんて感じないくらい職場にいたら職場の同世代が次々と転職していく

そんな言い知れぬ不安は30歳という節目の訪れと一緒に近づいてくる。


転職したい、転職しなきゃと思いつつ動き出せないのは当たり前だと思う。

転職活動 のやるべきこととして想起するのは、
・業務の棚卸
・実績のブラッシュアップ
・給与アップのために今の職種を生かせる業界への転進

それらをやったからって、次の会社でワクワクしている自分が想像できないからだ。


考えてみても心が踊らないのならば、今の軸から考える必要はない。

もう一度"就活"をすればいいのだ。
10年弱前にした「自己分析」を今更やるなんて心が持たない…
と思うだろう。

大丈夫。ここにはワクワクできる根拠がある。
『苦しかったときの話をしようか』森岡毅著


資産家思考で社会全体の構造を把握し
マーケター思考で市場、自分を分析し自己ブランディングする

これを一度やればもう迷うことはなくなる。
もし君が就活生なら、これをやらないツケは大きい。


以降、就活/転職の杖とも言える『苦しかったときの話をしようか』森岡毅著の中ですぐに動き出したい人向けのステップを紹介する。



外ではなく内に焦点を当てる

たとえば、「話すことが好き」という特徴は、心療内科で人の話をじっくり聴くのには不利に働くかもしれない。つまり、キャリア戦略とは、その人の目的達成のために、その人が持っている”特徴”を認識して、その特徴が強みに変わる文脈を探して行く、差の勝ち筋を考えるということだ。

正解は一つではないので不正解である「自分の特徴が裏目にでる」かつ「情熱が持てない」仕事だけを避ければいいということ。
それでも不正解を引いてしまうのは、自己分析不足に起因するとしている。

自己分析も業界分析も十分にやったと自負がある私は、自己分析が表層的で、受かることを目的としていたと気づかされた。
そんなことに人生捧げちゃあ虚しいよといまは思う。

コントロールできる変数は以下の3つだけ。だから迷わずこの3つだけに集中すればいい。

①己の特徴の理解 ②それを磨く努力 ③環境の選択


会社の将来性の見極め方

・持続可能な「需要」と「構造」の有無を診る

調べよう

  1. その会社の売上を支えているものは何か

  2. その売上を支えている市場はどれだけ安定し続けるものなのか

  3. その会社の競争力の源泉は何か

    1. 特許権、商標権、著作権など知的財産権で技術を独占できる状態か

ツール

  • 有価証券報告書(上場企業)

  • 業界動向データ

強みは、自分の好きな行動から導く

自分の好きな行動を100個近く書き出し、分類することで自分の好きなことの特性を認識する。
ポストイットに書き出した好きな「〜している時」を以下の3つのカテゴリーに分類するといい。右側がその特性の強みだ。
・Thinking型     問題解決や意思決定を得意とし戦略立案が得意
・Communication型 関係構築がうまく意見を適切に伝える能力に長ける
・Leadership型    人を動機づける事ができ目標達成に導く力がある


人が弱点を克服できるのも、すべきなのも、その人の強みとなる特徴の周辺領域だけだ。
それ以外に費やす努力は、リターンをほとんど生まないと私は考えている。だから、自分が強めたい能力をもっと強くするために弱点を克服していく、それ以外はキッパリと諦めるのた。そう、諦める。自身でその領域をマスターすることから、戦略的に撤退するのだ。やらないことを選ぶことを意識しない人は多いが、それは極めて重要だ。他人に言われるままに自分を変えようとしていたら、時間も気力もいくらあっても足らない。そればかりか、他人にとって都合の良い人間にしかなれないのだから。


本書は社会の構造から一つずつ解きほぐし咀嚼できるように書かれている。
社会と自分の歯車が合っていないと感じる方や、起業家志向の方は最初から最後まで読めばきっと面白いと思うだろう。




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