【防災士が語る】避難所のリアルと備えのポイント
衛生面・栄養面から考える防災
先日、
防災士の山本賢一郎さんのインタビューを聴く機会がありました。
山本さんは、
自身が住む東京・江戸川区の海抜ゼロメートル地帯での防災経験や、
防災士としての活動について語ってくれました。
特に印象的だったのは、避難所の環境改善に関するお話です。
避難所の生活環境は、
災害後の心身に大きな影響を与えます。
今回は、山本さんのインタビューから、
避難所の衛生面と栄養面における
具体的な課題と対策について掘り下げてご紹介します。
衛生面:感染症対策「だけ」では不十分
コロナ禍を経て、
避難所での感染症対策の重要性は誰もが認識しているでしょう。
マスクや消毒液の備蓄はもはや常識となっています。
しかし、山本さんは、
衛生面で最も問題となるのは「トイレ」だと指摘します。
断水時には、マンホールトイレが使えないケースもあり、
排泄物の処理が大きな課題となります。
そこで、
ゴミ袋やポリエチレン袋を
「大量に」備蓄しておく必要があると強調していました。
ゴミ袋は、排泄物の処理だけでなく、
プライバシーの確保や衛生環境の維持にも役立ちます。
避難所運営において、ゴミ袋の重要性は想像以上に高いと言えるでしょう。
栄養面:食物アレルギーと栄養不足への配慮を
避難所での食事は、
食物アレルギーの方への対応や、
備蓄食料だけでは不足する栄養素の補給が課題となります。
備蓄食料は、炭水化物が中心になりがちで、
ビタミンやミネラル、食物繊維などが不足しやすいのが現状です。
山本さんは、
この問題に対し、場所を取らずに加熱調理も不要な
「サプリメント」の備蓄を推奨しています。
青汁やプロテインなど、様々な種類があるので、
個々のニーズに合わせて備蓄しておくことが大切です。
また、避難生活での運動不足解消のために、
健康器具や体操も有効とのこと。
一人ひとりができることから始めよう
山本さんのお話から、
避難所の環境改善には、
行政の取り組みだけでなく、
私たち一人ひとりの備えも重要だと感じました。
特に、ゴミ袋やポリエチレン袋、
サプリメントなどは、比較的簡単に備蓄できるもの。
また、避難所の状況を事前に確認し、
地域の防災活動に参加することも大切です。
自分自身や家族の安全を守るために、
できることから防災対策を見直してみましょう。
まとめ
今回のインタビューを通して、
防災について考えるべき視点が広がりました。
具体的な課題と対策を知ることで、
日頃の備えの大切さを改めて実感します。
災害はいつ起こるか分かりません。
だからこそ、「もしも」のときに慌てないよう、
今からできることを少しずつ始めていきましょう。
※この記事は、防災士・山本健一郎さんのインタビュー内容を参考に、筆者独自の視点でまとめたものです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?