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効果的なノート術で学びを深める!きれいなノートがテストに活きない理由と改善法

こんにちは。やまちゃんです。少し前にX(旧Twitter)にこのような投稿をしました。

学生の頃、きれいにノートを取るAさんがいた。中身を見ると黒板の内容をしっかり書き写してあり、誰が見ても理解できるほど完璧なノートだった。しかしAさんの学年末テストは振るわない結果に終わった。Aさんは自身の反省で「書き写すことに夢中になり、内容を全く覚えていなかった」と結論づけた。

@LIFEDREAM_41

今回はこの投稿内容を深掘りしていきます。


はじめに

学生時代、ノートをびっくりするほどきれいに取る人がいたよね。私が知っていたAさんもその一人。

彼女のノートは黒板の内容を完璧に写したもので、字は整い、色ペンまで使ってあって、まるで参考書みたいだった。

でも、学年末テストの結果は意外にも散々で、Aさんは落ち込んでいた。

後で彼女が言ったのは、「書き写すことに夢中になりすぎて、内容を全然覚えてなかった」。この話、ノートを取るのが好きな人なら「あるある」と感じるかもしれない。

ノートを取るのは学びの基本だけど、やり方を間違えると努力がムダになる。

本記事では、Aさんの失敗から学ぶ効果的なノート術と、その改善法を具体的に紹介する。データや心理学の視点も交えて、ノートを成果につなげる方法を探っていこう。


きれいなノートが失敗に終わる理由

Aさんのノートは見た目では完璧だった。なのに、なぜテストで結果が出なかったのか?

理由はシンプルだ。彼女は「書き写すこと」に集中しすぎて、「理解する」プロセスをスキップしてしまった。

ノートを取る目的は、情報を整理して記憶に定着させること。でも、2015年の研究によると、授業内容をそのまま書き写す学生は、内容を自分の言葉でまとめた学生に比べて理解度が25%低いことがわかっている(Mueller & Oppenheimer, 2014)。

Aさんの場合も、黒板を写す作業に夢中になった結果、頭の中では「作業終了」で終わってしまい、学んだ内容が記憶に残らなかったんだ。

きれいなノートは満足感を与えるけど、それが学びに直結するとは限らないってことだね。


記録と理解の心理学

ノートを取る行為自体は、脳にいい影響を与える。心理学者のパム・ミューラーは、「手書きでノートを取ると、情報を処理する過程で脳が活性化する」と指摘している(Mueller, 2018)。

でも、ただ写すだけだとこの効果は半減する。

重要なのは「アクティブ・リコール(能動的想起)」だ。自分の言葉で要約したり、質問を書いたりすると、脳が「考えるモード」に切り替わり、長期記憶に残りやすくなる。

実際、ノートに自分の思考を加えた学生は、そうでない学生よりテストスコアが平均15%高いというデータもある(Bui et al., 2013)。

Aさんの反省「覚えてなかった」は、まさにこの「考えるステップ」を飛ばした結果。記録は理解を深める道具であって、写経みたいに機械的にやっちゃうと効果が薄れるんだ。


効果的なノートを取るための実践法

じゃあ、どうすればAさんのような失敗を避けられるのか?具体的な方法を3つ挙げてみよう。

まず、「要約ノート」を作る。黒板を丸写しするんじゃなく、内容を自分の言葉で3行くらいにまとめる。

たとえば、「歴史の授業で明治維新を習った」なら、「1868年に始まった明治維新は、幕府を倒して近代化を進めた日本の転換点」と書く。

次に、「質問欄」を設ける。「これってどういう意味?」とか「テストに出るかな?」って疑問を書くと、後で復習しやすい。

最後に、「見た目より中身」を優先。きれいに書くのに時間をかけすぎず、殴り書きでもいいから理解を第一に考える。

私の場合、大学でこの方法に変えたら、ノートは汚くなったけどテストの点数は20点くらい上がったよ。


学びを成果に変えるステップ

ノートを取るだけじゃなく、それを成果につなげるにはどうすればいいか。

まず、授業後すぐに見直しをする。心理学では、「忘却曲線」で有名なエビングハウスが「学んだ内容は24時間で70%忘れる」と示した(Ebbinghaus, 1885)。

だから、その日のうちにノートを見返して「ここ大事!」ってポイントを赤ペンでマークする。

次に、週末にまとめて復習。たとえば、1週間で5コマ分のノートを見直すと、50ページくらいになるけど、要点だけ拾えば30分で終わる。

最後に、模擬テストで試す。自分で問題を作って解いてみると、ノートの弱点が見えてくる。Aさんもこうやって「理解」を加えれば、きっと次のテストは違った結果になったはずだ。


まとめ

Aさんのきれいなノートは努力の証だったけど、テストに活きなかったのは「書き写すだけ」で終わったから。

ノート術は、見た目より理解と記憶を優先すべきなんだ。心理学やデータが示す通り、自分の言葉でまとめたり、考えるプロセスを加えることで、学びはぐんと深まる。

ノートを取る時間を「作業」じゃなく「成長の時間」に変えれば、努力がちゃんと成果につながる。

Aさんの失敗を教訓に、あなたも今日からノート術を見直してみて。テストの点数アップも、学ぶ楽しさも、きっと手に入るよ。


アクションプラン

  • 今日やること: ノートに「要約欄」と「質問欄」を作る。

  • 明日から: 授業や読書で、内容を3行でまとめて書く練習を始める。

  • 1日後: その日のノートを見直して、大事な部分を蛍光ペンでマーク。

  • 1週間後: ノートを読み返して、「覚えてるかな?」と自分にクイズを出す。

  • 1か月後: 模擬テストを作って解き、ノートの効果をチェック。


参考文献

  • Mueller, P. A., & Oppenheimer, D. M. (2014). "The Pen Is Mightier Than the Keyboard: Advantages of Longhand Over Laptop Note Taking." Psychological Science, 25(6), 1159-1168.

  • Mueller, P. A. (2018). "Why Taking Notes by Hand Is Better for Learning." Scientific American.

  • Bui, D. C., Myerson, J., & Hale, S. (2013). "Note-Taking With Computers: Exploring Alternative Strategies for Improved Recall." Journal of Educational Psychology, 105(2), 299-309.

  • Ebbinghaus, H. (1885). Memory: A Contribution to Experimental Psychology. Dover Publications (1964 reprint).


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