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TOKYO日和

プロローグ

ここは、東京にあるとあるシェアハウスの一室。
ここで、同棲している、同性カップルの話。

このシェアハウスでは、まるで私たちが同性同士だなんてことは忘れてしまうかのように、当たり前のようにカップルとして認められ、生活している。

嬉しいことを喜び合い、悲しいことは寄り添って。
ひとりでできないことはふたりで。ふたりでできないことは一緒に暮らすみんなで。

奇跡みたいな、でも本来当たり前のような環境で暮らしている私たちカップルの日常を日記にして、ここに書き留めていきたいと思う。

カップルの形は唯一無二。この世でひとつだけのものだから。

嬉しいときも、辛いときも、かけがえのない瞬間を大事にしていきたいこの日記が、誰かのもとに届いて少しの笑いや勇気、そしてなにかのきっかけになれば良い。
そしていつかみた映画のように、いつか私が記憶を無くした時に、このキラキラした日常を思い出す手掛かりになれば良い。そう思ってはじめてみることにした。

プロフィール

HiME

1998年1月生まれ
障害福祉分野の支援者として従事したのち、現在はセラピストとして働きながら、通信制にて心理学を学ぶ。
夢はカウンセリングルームを開いてたくさんの人を癒すこと。

HaRUからは、寝相がアザラシみたいと言われ、それを快く思っていない。
マイペースだが、人のことを放っておけないお人好し。
ワインと煙草を片手に、ポテトチップスのコンソメ味をつまみながらシェアハウス近くの河原で涼むひと時が日々の楽しみ。

HaRU

1996年5月生まれ
パティシエとして経験を積んだのち、現在は調理の道を進む。
夢は世界中を旅して出逢った大好きなものを集めてカフェを開いて、大好きな人を呼ぶこと。

最近はスケートボードに夢中。HiMEからも腕を上げたと言われ自慢気。
運動が得意で、夏は波に乗り冬は雪山を滑っている。
最初は人見知りすることも多いが、仲間を大事にする少年のようなピュアな心の持ち主。
決して強くはないけれどお酒が好きで、煙草を片手にHiMEと晩酌するのも日々の楽しみ。

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