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アートプロジェクトを牽引してきた3名に聞く。「3つの航路」公開しました。

長きにわたり様々なアートプロジェクトを牽引し、独自の航路を切り開いてきた3名のゲストを迎え、その活動について伺う映像シリーズ「3つの航路」、ついに3本全て公開となりました!ここでは「3つの航路」について、そして各回についてご案内します。


「3つの航路」とは

東京アートポイント計画が運営する学びのプログラム「Tokyo Art Research Lab」では、2011年以降に生まれたアートプロジェクトと、それらをとりまく社会状況を振り返りながら、これからの時代に応答するアートプロジェクトのかたちを考えていくプロジェクト「新たな航路を切り開く」を、昨年度より実施しています。
ナビゲーターは、人と環境の相互作用に焦点をあてながら、社会状況に応答して発生するアートプロジェクトをつぶさに見続けてきた芹沢高志(P3 art and environment 統括ディレクター)さん。

本プロジェクトでは、2011年以降に発生したアートプロジェクトを紹介する映像プログラムや、年表制作、これからアートプロジェクトを動かしていこうとする人のための演習などを行なってきました。
これからのことを考えるために、これまでの事例を振り返ることは重要です。

しかし、多様な実践者に話を聞いていくうちに、やはり2011年以降の10年前後だけではなく、もっと土台の部分、「アートプロジェクト」を牽引してきた人たちの実践や、当時のことも聞いていくべきではないか、という思いが生まれました。

そこで始まった映像シリーズが「3つの航路」です。

「3つの航路」では、長きにわたり様々なアートプロジェクトを牽引し、独自の航路を切り開いてきたゲストとして、北川フラムさん、小池一子さん、南條史生さんを迎え、活動を始めたときの時代背景やモチベーション、活動の中で見えてきた変化や現在地などについて、伺っています。

10月4日から毎週公開してきたこのシリーズですが、3本全てが公開となりました。ぜひ3名それぞれの軌跡をご覧いただき、これからの社会や、これから求められるアートプロジェクトの形について、考えてみてください。

プログラム紹介

北川フラム「アートは赤ちゃんだ」

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や「瀬戸内国祭芸術祭」など、地域と結びついた芸術祭を多く手がけられてきた北川フラムさん。現在につながる活動を始めたときのこと、そのモチベーション、活動の中で見えてきた変化や現在地など、幅広く語っています。「アートは赤ちゃんだ」というこのタイトルが意味するものは、一体何なのでしょうか。

小池一子「今生まれつつあるものと共に」

1983年に創設され、多くの現代美術家を国内外に紹介してきたオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」。この場所が生まれた経緯や、開催された展覧会や出会った作家を語る姿から、今も変わらない小池さんのスタンスが見えてきます。

南條史生「世界に開かれた窓としての芸術祭」

日本で初めての都市型大規模国際展「横浜トリエンナーレ2001」を手がけ、以降さまざまな芸術祭を各地で手がけられてきた南條史生さん。国際交流基金に勤めていた頃に担当したヴェネチア・ビエンナーレの話から、横浜トリエンナーレ2001開催までの議論や実践、またその後の芸術祭での実践を通して、常に世界と時代に目線を向けながら歩き続けてきた南條さんの現在地まで幅広く伺っています。
「これからはアートの時代だと僕は思っていますよ」と語る南條さん。その真意とは。

ぜひご覧ください!

<関連情報>

「新たな航路を切り開く」の映像プログラムです。「3つの航路」とあわせて、ぜひご覧ください。

応答するアートプロジェクト|ケーススタディファイル
2011年以降に生まれた多様なアートプロジェクトを取り上げ、どのようにプロジェクトが発生し、続いてきたのか、これからどこへ向かおうとしているのかを実践者が語る映像シリーズ。

応答するアートプロジェクト|アートプロジェクトと社会を紐解く5つの視点
独自の視点から時代を見つめ、活動を展開している5名の実践者を招き、2011年からいまへと続くこの時代をどのように捉えているのか、これから必要となるものや心得るべきことについて伺う映像シリーズ。

5つの視点の内容を詳しく紹介した記事はこちらにあります。ぜひ併せてご覧ください。