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#120 映画『正体』

主演:横浜流星さん

↓すぐにネタバレ含む↓

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やってない事件の犯人にでっち上げられ、隙を狙い、なんとかして自分の主張を届けようとする。

そして、救われる。

よかった。
よかったけど、時間は戻せない。
同様のひどいことがどこにでもあると思う。
たった1人の身も心も弱った状態の人の証言がえられたとして話を進めたり、うん と言わせる作文方法も気をつけなければならない。
否定は否定しなければならない。

(あと、刺さったカマ(及び様々な刃物)は抜いてはいけないし、救助のためであったとしても、あのような状態の他人の家に1人で侵入するのはかなり危険である!と思った。犯人は逃走するし、生き残った人は混乱しているし、遅れてきたケーサツに誤解されるし、何もいいことがない。撮影しながら入るなら、犯人が撮れたかもしれない。当時はそのようなことができなかったという設定でよかろう。)

なにか訊かれても、わからなければ、わからないと主張しなければならない。これは絶対。

ケーサツなどの取り調べを担当する人が、自分に向かって【わからないことがなんなのかわからないような作文】を読み上げて、【うんと言わせる作戦】をとってくるかもしれない。というか、かなり多そう。

それを想定して、対応しなければならない。
細やかなやりとりも、弁護士、代理人、通訳等を要望することも考える必要がある。

たった1回の頷き(うなづき)が、証言や認定、肯定(こうてい)などになり、とんでもない作文が出来上がって、それに署名させられることになる可能性がある。

自分が、元気モリモリの時はそんなことは、なんでもない、絶対に拒否できる!と考えてしまうかもしれないが、閉ざされた空間で責められ、満足な食事や休憩やコミュニケーションも取れない生活の中で、正気を保つのはとても難しいと予想できる。

わからないものはわからない、わかったことだけ、認めることだけ認める癖を付けなければならないと思う。

いつ、誰の身に起こるかわからない恐ろしい話だった。
おわり


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