SIMPLE GTO TRAINERのススメ
みなさま ご機嫌よう。
Zoomagaストアを開設し、Total8,775Flopのソリューションを購入出来るようになりました。販売している中身については、詳しくはこちらのnoteをご覧ください。
さっそくですが、今日は販売しているソリューションの一つの活用方法をご案内したいと思います。
突然ですが、皆さんポーカーをどのように学んでいますか?
僕がポーカーを始めたころは、ソルバーというものはなく、とにかくプレーの量を重視し、プレーしながら考えつつ少しずつ改善をしていく。そしてプレー中に気になった箇所を、後でポジションやボード、HUDの値等を元に、「おそらくこうプレーするのが正解だろう」と復習していくというアプローチ方法をとっていました。ソルバーが普及した今も同様に、プレー後にスポット毎に復習していくプレーヤーは多いかと思います。
ところが、この方法は欠点があります。
それは、効率が悪いこと。
自分が体験し、気になったスポットしか、改善の対象になり得ないので、自分が本当に改善すべき点を認識できない可能性がある点。また、毎度各条件を挙げ自分で考えることで、1スポット毎に多大な労力を割く点です。
今回僕が紹介するsimple GTO trainer (有料です、詳しくはリンクをご覧ください)というツールは上記の欠点をある程度改善することが出来ます
ざっくりどういうツールかと言うと、自分が作成したpiosolverのcfrファイルを元に、その場でとったアクションがソルバー的に正しいアクションだったかどうかフィードバックする形でトレーニングできるツールです。
以下のメリットがあると思っています。
①実際にチップを賭けることなく、練習が沢山出来る。
②特定のスポットに限定した復習も可能なので練習の時間効率がよい。
③EV差を考慮したフィードバックを受けることができるので、自分が認識していなかったスポットも改善可能。
スポーツ選手も、試合だけではなく、必ず練習をしているもの。試合だけで上達できる選手は天才を除きいないでしょう。本番の試合のために、どう練習をしていくか、プレー中心で上達を感じていないプレーヤーはこの機会に自分のアプローチ方法を考えてみるのはいかがでしょうか。
それでは実際にどのようにツール使用方法をなるべく詳細に案内していきます。
今回はBTNvsBBの2betpotの際に、BTN側がflopで25%のbetを打った際にチェックレイズが返ってくるシチュエーションで、BTN側がどのくらいディフェンスするかということをテーマに練習していこうと思います。
①まずはBTNvsBBの2betpotのファイルをZoomagaストアからダウンロードして、特定のフォルダに格納します。(SMALL TREE形式を選択してください)
②左側のメニューからCUSTOM GAMESを選び、真ん中左のAddを選択
③左のDRILL GAMEを選択
④各設定を選択し、右下のnextをクリックします。
Name : 任意の名前をつけます
Engine : ”Pio”を選択します
Solution directory : ソリューションを置いたディレクトリを指定します
⑤Node IDを入力し、checkを選択
Node IDについてはPioViewerで具体的にドリルモードで練習したいスポットを表示させた時に左上にNodeが表示されます。
⑥設定完了です。フォルダーに突っ込んだ、各ボードがランダムでテスト形式で出題されます。相手のチェックレイズにどれくらいディフェンスするというシチュエーションをくりかえし、学ぶことが出来ます。
選択後、右下に正解の頻度がでます。
(233rのflopでチェックレイズがきたときBTN側はほぼ100%ディフェンスするんだ、なるほど。)
あくまでも個人的な考えですが、ポーカーの上達には、まずは「ソルバーがどういうラインをとるのか」と暗記してしまうのが早道です。もちろん、ソルバーを模倣する能力の他に、相手のレンジを考え、相手がソルバーからどのように乖離しているかを考える必要はあります。上記の233rの例で言うと、相手は23%の頻度でチェックレイズしてくる前提です。相手のチェックレイズの頻度がそれ以下であれば、ディフェンスする頻度も減ることになるでしょう。
しかし、なにより重要なことは基本的なラインを把握するということではないでしょうか。その後、相手の傾向を観察し、学んだラインからずらしていくというアプローチ方法が上達する早道かと考えています。
ポーカーは難しい判断の連続です。難しい判断を繰り返すことで、精度にぶれが生じます。実際に考えながらプレーしていくよりも。事前に暗記している知識をベースに考えることで、自分のプレーを高い精度で実行し続けていくことが可能です。
最後に『達人のサイエンス』という本を紹介します。
こちらは、合気道を極めた人物でもある著者が、様々な業界で活躍する「達人」(マスタリー)と呼ばれる人々の共通点と「達人への道」を解き明かした一冊です。
その中から一部抜粋して紹介します。
われわれは特定の動作を自分の筋肉に記憶させるか、特定の動作が「自動操縦」になるまで、何度となく不慣れな動きを練習しなければならない。
~中略~
認識システムと努力システムは習慣システムに情報を伝えて、習慣システムをプログラムし直すのだ。この再プログラムが終了すると、両システムは隠れてしまう。
~中略~
マスタリーに到達するための最善の策とは、一言で言えば、勤勉に練習すること、そして最初のうちはできるだけ練習のための練習をするということだ。そしてプラトー(筆者注:学習が伸び悩んでいる時期で、学習曲線が水平になっている状態)にいるときもそれを不満に思うことなく、スパートが起きた時と同様に、プラトーに感謝して、その状態をエンジョイするのを学ぶことだ。
『達人のサイエンス』P22~P23
ポーカーは学ぶことが多く、毎日の様に課題が出てきます。プレーばかりして上達を感じていないプレーヤーこそ、すこし立ち止まって、上達するにはどうするのがよいか考えてみることはいかがでしょうか。上記の引用に記載したとおり、達人になる最善の策とは、勤勉な練習が必要です。僕はまだまだ少しでもポーカーが上手くなりたい。きっと本記事を読んでいる読者も同じでしょう。上達方法は人の数だけ無限にあるでしょう。ただ時間は有限です。上達の高速道路に乗っていきましょう。
このツールを使う方法が全てではないですが、一つの助けになれば幸いです。それでは、また。
追記
下記のYouTubeの詳細欄のリンクから購入すると10%引きになるようなので、購入を検討している方がいましたら、活用いただければ幸いです。
(この記事はこれで終わりです)
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