[現役SE目線の感想]佐久間宣行のずるい仕事術

はじめに

✅すべて個人的の感想と見解です
✅全ての引用の出典は佐久間宣行のずるい仕事術/佐久間宣行(著)です。

この本を読もうと思ったきっかけはYouTubeで佐久間宣行のNOBROCK TVというチャンネルを見たのがきっかけだった。
普段TVやYouTubeで特にはバラエティっぽいものは見ないけど、たまたま出てきたこのチャンネルを見るとめちゃくちゃ面白かった笑
個人的なおすすめ動画も置いておきますー

https://www.youtube.com/watch?v=_6ZtVYjIf-Y&t=543s

https://www.youtube.com/watch?v=sy8SrQNWsBo

もちろん出ている人たちも優秀だけど、企画した人すごいなって思ってた矢先、書店でこの人の著書を見つけたので購入。

そんな感じで購入した書籍を、現役フリーランスエンジニアとしての感想を交えつつ書いてみた。

仕事術編

「雑務」こそチャンスに変える

だれにでもできる仕事の中に、自分にしかできない仕事に変えられるものがあることがある

誰にでも出来る=他人と差をつけにくいというのはある。
だって誰にでも出来るんだから笑

だからこそ雑務だと思って蔑ろにするんじゃなくて、自分で工夫して考えてやることで、他人との差になって評価に繋がるかもしれないなと。

どうせやらなきゃいけない仕事なんだから、楽しめる術を持てればストレスも減るし雑務だと思って無駄な時間を過ごさなくて済むよなぁ。

自分はSEだけど、今までに雑務だと思ったタスクはなんだろうか?
・新人の時の電話番
・他人がやった不具合改修の手動テスト
・APIのリクエスト値とレスポンス値の確認
業界特有?的なやつはやっぱりテスト関係なのかな。

システムのテストってプログラミングを書いてテストの自動化をすることもあるけど、現場によってはスプレッドシートにテスト項目書いてユーザーと同じようにPCで操作してテストすることもある。
それってまぁ面倒くさくて笑
しかもエンジニアじゃなくても出来るやんっていう。

エンジニアの新人って基本的には最初から新しい機能を開発なんてことは割と稀で、はじめはこういうテストしたり誰でも出来るような他のソースコードの似たようなところをコピペして不具合修正みたいな感じの業務が多いんですよねー

でも、そっか。
これこそ誰でも出来るけど、早く終わらせたりここも不具合出てましたとかで差をつけられるのかな?
後輩に簡単な部分をここ直してって渡したタスクに対して、他にも似たような不具合あったので直しておきました。なんて言われたら優秀やんって思うもんねー
じゃあもうちょい難しめなタスクも振ろうってなるし、他の人がこの雑務やってたら解決しなかった不具合を改修出来たっていうのは、結果この人にしか出来ない仕事になったってことになるな。

「まだ早い」をあざとく使え

チャンスって自分が準備万端な場面で回ってくることってほとんどない。
「もう少し力つけてからやります」とか「初心者になので・・・」みたいな人をよく見る。

例えば、僕はプログラミング学習コミュニティを運営してるけど、これやってみたい人?って何か聞いた場合に、初心者だから謙遜している人と初心者だけどやってみたいですっていう人には天と地ほどの差がある。

自分にはまだ実力が足りないから怖気付いてしまう気持ちや、人に迷惑をかけたくない気持ちがあるのは理解できる。
でも、これをやるのはまだ早いかなレベルのタスクをこなしたときにぐーんと成長する
例えば、ゲームのレベルアップでも、自分よりレベル低いモンスターを倒すより自分よりレベル高いモンスターを倒す方が経験値を多く貰えるよね??
ゲームならやられて死んじゃうことありますが、現実世界では割とダメ元でやってみると案外なんとかなる笑

やってみて今はまだ出来なかったなって感じるのも一つの成長。
そして、そういう勇気を持って行動する人に冷遇する人は経験上自分の身近にはいない。

世の中「もう遅い」とか「もう少し早くやってれば」となると手遅れになる場合も少なくない。
また、キャリア積んでしまうと逆にそのキャリアがプレッシャーになったりするし、未熟なうちの方が失うものが少なく得るものが多いと思う。

相談のゴールは「解決」にする

「話を聞いてほしい人」ではなく「その問題を解決できそうな人」を選ぶのだ。

この人は話しやすいから聞いてもらおうってなりがちだけど、果たしてその人は自分の問題を解決出来る人なのか?
相談したいのであれば絶対に解決まで持っていく必要があるし、話してスッキリしたいだけならそれは愚痴になる。

自分と対して人生経験も職務経験も変わらない人に、悩み相談という名の「愚痴」をダラダラ聞いてもらっても意味はない

いやぁ、まさしくそうだと思った。
結論、年長者や立場が自分より大きく上の人の方にするのが一番悩みの解決に近い。(でも話しかけたりするの結構勇気いるよね・・・笑)

人間関係編

コミュニケーションは「最短距離」より「平らな道」

正論をまっすぐ吐くと、たいていは嫌われる

こういう経験は誰しもあるかと。

僕が気をつけていたのは、自分より経験していて気難しそうなエンジニアへの対応。

例えば、先程の人物像を仮にAさんとする。
Aさんの書いたコードに対して、自分の方がより良いコードが書けた。
その際に、
「僕のコードの方が〇〇が優れているので僕の方が良くないですか??」
と直接的に正論をぶちかますと、Aさんを蔑んでいる印象を持たれてしまう。
なので、その場合には
「Aさんが書かれた箇所なのですが、こんな風に書いてみたのでみてもらってもいいですか?」
と言った具合にこんなの書いてみましたーくらいのノリで言うと、割と相手もへーって行った感じの軽い雰囲気でみてくれるし、それで揉めたり嫌がられたりは経験上ないのでよく使ってる。

圧倒的に自分が正しい場合でも、時には自分を下げた方が得するよねって時があるのでそれは人間関係を良好にしたければ必要なスキルだ。

会社に「友だち」はいらない

いま、会社の人間関係が人生のすべてになっているとしたら、それは危険信号だ

これ冗談かと思うかもしれないけど、本当にこういう人いる・・・

会社は話す人いるけど、いざ休日になったら遊べる人いないとか、もしくは会社の人だけと休日も遊んでる人。
あくまで会社って仕事をする場なのでプライベートまで会社の人しか関わる人いないって言うのは、割と危ない。

仕事をしていたら上下関係出てくるけど、どれだけ出世しようとどれだけ惨めになろうと同じように付き合ってくれる人間を持っていた方が人生は豊かになると実感してる。

「付き合いの悪いヤツ」でいい

上司や先輩と濃い人間関係を築くことにはもちろんトクもあるけれど、「付き合い」も増えてしまう。
つまり、完全なトレードオフなのだ。

僕は会社員の頃は割と飲み会にはあまり参加してなかった。
個人的にこの人と行きたいみたいな感情が芽生えなかったら行く気がでない笑
後は、愚痴聞くのも面倒くさいし客先の人に絡まれるのも面倒くさい。

勿論、なんでも参加していた人はその場でしか聞けない話も聞いてるだろうし、メリットも多くある。
でも、自分の時間を犠牲にしてそこまでそのメリットを取りに行くのか?って自問自答した結果参加しない会も多くなった。

それでも、仕事はちゃんとしていたので文句は言われないし、やることやってたので人間関係が悪くなったこともない。
まぁ、ここに関しては人それぞれ意見があるだろうからいいや。

ちなみに僕自身はお酒好きだし、普通にオフ会とか友達同士の飲み会は積極的にやってる人間だったりする笑

チーム編

自分の「キャラ」を理解する

チームで活躍するには。自分のキャラクターやスキルをできるだけ客観的に。正しくメンバーに理解してもらう必要がある。
チームで力が出せない人は、能力が足りない人ではなくて、単に「自分が勇者なのか僧侶なのかわかってない人」だと思う。

大谷翔平みたいに一人で投げて打って守って出来る人は稀にしかいない。
ほとんどは自分はこの分野は得意だけど、これは苦手だというものがある。

エンジニア業界で言うと、
・PM(プロジェクトマネージャー)に向いてる
・フロント(システムの見た目)に向いてる
・インフラ(サーバー周り)に向いてる
・バックエンド(機能的な部分)に向いている
・教育係に向いている
とかかな?

ある程度全部できますって人でも、これやった方が輝けるなって場所があるはず。
また、なんでも開発は任せろっていう技術力高いエンジニアに教育係を任せても上手くいかなかったりする。
適材適所でやることが大事だ。
では、自分の向いていることを探すには??

「そんな努力していないのに、やたら褒められる(感謝される、驚かれる)。」

なるほどなぁ。
自分ではそんな褒めることか??って思うことでも他人から評価された時は、客観的にみられた時の自分の得意なことなのかもしれない。

「お前ならできる」をうのみにする

若いうちから自分の適性を把握するのはむずかしい。
そんなとき、頼りになるのが大人の声だ。
その道で経験を積んできた大人の「お前ならできるよ」の声が羅針盤になる。

誰かから
「これ君にできそうだからやってみない?」
「君なら出来るからやってみようよ」
みたいなことがあれば、絶対に断っちゃいけない。

もし自分で出来なさそうだから断るみたいな際は、自分の成長機会の損失になるし、相手は自分に対して期待して降ってくれているだろうから、その相手の期待を裏切ることになる。

そっかぁ、自分なら出来そうなのかぁ。
くらいでやってみるのがいいんじゃないかな。

マネジメント編

「リーダー」はだれより本気で動け

リーダーがだれより本気で楽しそうに働くこと

リーダーがやる気なさそうならそのプロジェクトも雰囲気暗いし、ピリピリしてるリーダーであれば周りは萎縮モードになる。
チームのムードや内容ってみんなで作り上げる!って思うかもしれないけど、それってリーダーが中心としてやらなきゃうまく動かないってのは実感している。

自分はちゃんと動いているのに周りが動かない。って言うのは完全に言い訳でしかない。
自分のスキル不足を他人にあたるな。
自分で言うのもあれだけど、僕はプログラミングがめちゃくちゃ出来るわけじゃないけど割とこういう観点の能力は持ち合わせていたのでなんとかやりたいことの実現は少しずつ進んでいるのかなと思う。

人を責めずに「仕組み」を変える

なにかトラブルが発生すると、みんなすぐに犯人を特定しようとする。
早いところ「だれの責任なのか」を明らかにしたいし、もっと言えば「自分の責任じゃない」と言いたいからだ。

正直犯人探ししてる暇があるなら、その問題を解決しようよって思う。
問題解決した後に、
・今回は誰のミスで起きたのか。
・なぜこの問題が起こったのか
・この問題が起こらないようにするにはどうすればいいのか
を考える。

誰のミスかを知るのは犯人探しのためではなくて、その人がなぜこの問題を起こしてしまったのかを調査するために必要だから。
再発防止のためにもこのフェーズは大事で、さらにその後は今後違う人が同じミスを起こさないようにする必要もある。

エンジニア業やっていても問題発生を受けて、スプレッドシートで管理したり、やり方変えたりと様々な対応を見てきた。

メンタル編

「メンタル」第一、「仕事」は第二

心を壊してまでやるべき仕事なんてどこにもない。
「真剣」にはなっても「深刻」になってはいけない。

仕事なんてたかが仕事で、自分を壊してまでやるものではない。
仕事が理由で命を投げるのなら、その行動力でうちのコミュニティに入ってきて一緒に楽しく仕事して欲しい。
とは言いつつもまだその段階に至る看板だったり自分の能力がないのは申し訳ないけど、そういう想いは持っている。

僕自身は嫌なことはすぐに逃げるタイプだ。
もちろん人としてどうなんだって思う人もいるかもしれないけど、自分を蝕む環境や行動は逃げた方が良いと思う。
*子供に対することや他人に対することで絶対に逃げちゃいけないことはまた別です。

特に仕事なんて
「君がいなかったらこの会社終わりだよ」
みたいなの言われても、
「それは、あなたが無能だからですよね?(ひろゆき風)」
って思えば良いし、病む前にそっと離れなければいけない。

イップスとか精神病になると復帰が難しいと言われてるから、本当に「たかが仕事」精神は大事。
良い仕事なんて健康体でいることが前提なのだから。

給料分働けば十分

プロフェッショナルとはなにか。
僕の定義は、「対価と同等の働きをする人」。
サラリーマンで言えば「給料分、働く人」だ。

給料って会社からの評価を数字で表現してお金という現物で渡されている認識でいる。
なので、その金額分の働きをすればお互い納得すべきではないのかな?
働き手が給料分の働きがなければ会社としては不満出るし、逆に会社が結果に対して見合ってない給料を支給していると働き手に不満が出る。

つよつよの人は給与以上に働いてすげーってなるけど、そんな人は少数派なので、給料分働くっていうのはすごいし誇らしいことだと思う。

期限を区切れば「無敵」になれる

期限を決めてゴールを設定し、そこまでは全力で努力してみる

どんな仕事でも期限や納期ってあって、それに向かってみんな仕事している。
だから自分の将来像も期限とゴールを決めて走るのが大事
じゃないと後何キロ走らなくちゃいけないかわからないままマラソンしているのと同じだから。

これやりたいって思ったらいつまでにこれをするって先に決める習慣がつけば、達成するための配分が決められる。
そして後はそれを全力出こなしていけば良い。
とは言いつつも、実際難しいんだけどやらないで損するのは自分なので、初めは最小限のゴールでも良いから積み重ねて頑張ろう。

さいごに

長い文章なのに、ここまで読んでくださりありがとうございます。
僕自身がエンジニアという視点からの感想となりましたが、非エンジニアの人でも役に立つ箇所は多少あったのかなと思います。

個人的にこの本は項目ごとに書かれていて読みやすかったですし、ここに記載しているのはほんの一部の項目なので、是非詳しく読みたい方は購入されると良いのかなと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集