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子育て〜教育は木を育てることに似ている
テストの点数や通知表の評価、他の子どもとの比較——親であれば誰でも、こうした目に見える結果が気になるものです。特に母親としては、わが子がしっかり成長しているのか、将来に不安を抱くこともあるでしょう。でも、教育は目先の結果だけで評価できるものではありません。その成長は、まるで木を育てる過程のようです。
木が成長するには、時間がかかります。表面には見えなくても、地中では根がしっかりと張り巡らされている。この根こそが、木を支え、やがて枝葉を伸ばし、花や実をつけるための基盤です。子どもも同じように、「今」の結果だけでは見えない成長が進んでいます。テストの点数という「目に見える枝葉」ではなく、「考える力」「粘り強さ」「人と協力する力」といった見えにくい「根っこ」の成長に目を向けることが大切です。
1、テストの点数だけに縛られるリスク
テストの点数にばかり注目すると、子どもにとっても母親にとっても、以下のようなリスクが生じます。
(1)学びの楽しさを失う
子どもは「点数を取るための勉強」を強いられると、学ぶ本来の楽しさや意味を見失いがちです。興味や関心から自分で学ぶ喜びを知ることが、将来の成長には欠かせませんが、点数至上主義ではその芽を摘んでしまうかもしれません。
(2)自己肯定感の低下
「点数が高ければ褒められ、低ければ叱られる」という経験が続くと、子どもは「結果でしか認められない」と感じてしまいます。これでは、失敗を恐れて挑戦する意欲を失い、自己肯定感が低下する可能性があります。
(3)本当に必要な力が育たない
点数を上げるための短期的な詰め込み学習では、問題解決力や創造力、他者とのコミュニケーション能力といった「非認知スキル」は育ちません。これらの力こそ、社会で求められる重要な要素です。
2、時間をかけて育つ「目に見えない力」
子どもはすぐに成果が見えなくても、少しずつ潜在能力を育てています。たとえば、高校や大学で得意分野を見つける子や、社会に出てリーダーシップを発揮する人は少なくありません。その力は、幼少期に親が信じて見守り、挑戦する機会を与えてくれたおかげで育ったものです。
母親として大切なのは、「今」の点数だけで子どもを評価しないこと。「まだ見えない力がある」と信じ、ゆっくりと根を伸ばしていく過程を応援する姿勢が必要です。
<<母親ができる具体的なこと>>
(1)プロセスを褒める
テストの点数ではなく、努力や挑戦そのものを褒めることが大切です。「一生懸命勉強したね」「工夫して問題に取り組んでいたね」と声をかけることで、子どもは結果だけではなく自分の努力を肯定できるようになります。
(2) 視野を広げる
テストだけではなく、家庭での態度や友達との関わり方など、子どもの成長を多角的に見る習慣を持ちましょう。これにより、点数に縛られない視点が養われます。
(3)親自身が柔軟な考え方を持つ
「点数がすべてではない」という考え方を、親自身がしっかり持つことが大切です。親の価値観は子どもにも影響を与えるため、焦らず長い目で見る姿勢を示しましょう。
3、最後に
教育は一夜にして実を結ぶものではありません。焦らず、時間をかけて見守ることで、子どもはしっかりと根を張り、やがて大きな木に育ちます。今、結果が出ないからといって悲観せず、「この子の未来を信じる」という気持ちを持ち続けましょう。そして、やがて咲く花や実を、一緒に喜び、楽しむ準備をしておきましょうね。