これから100年≒30億秒の間に起こる変化は、過去1万年の変化よりも大きい。
2017年のワールドマーケティングサミットの講演メモを発掘したので、こちらにもポストしておきます。
未来予測についてのセッションでしたが、これからの100年が過去の1万年より変化が激しいというのには考えさせられます。
つまりこれからの一年一年に、過去の100年分の変化をするということですからね。
凄い時代に生まれてしまったものです。
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ロバート・ウォルコット(ケロッグイノベーションネットワーク(KIN)の共同創立者および常任理事)
■3 Billion Seconds
30億秒は約100年。
これから100年の人間の経験の変化は、過去1万年の変化よりも激しいと言われている。
これからどのような変化が起きるのか、冷静に議論する場としてこのサイトを開設した。
■Where will we go?
・Amazonのベゾスは、90年代に小売りはオンラインにシフトすると考えて、本のECサイトから始めた。
その時に本を選んだのは偶然ではなく、まずは本がオンライン販売に一番向いていると考えたから。
その頃から、最初にイメージした小売りのオンラインシフトを一つずつ実現してきた。
一方で全てを成功したわけではなく、たくさんの失敗もしている。
現在ベゾスのビジョンは90年代よりもさらに先を見据えているはず。
■Why do we need foresight ?
・最近の変化は速いだけでなく多様で気まぐれになっている
Diverse and Volatile
・私達は戦略的に楽観論者にならないといけない
Strategically Opportunistic
・先を見通しつつ、短期の出来事への反応はスピーディーにしなければいけない
・foresightをするときの二つの方法
rationality (合理性)
intuition (直感)
■認知を考える上での挑戦(cognitive challenges)
biases (バイアス)
paradigms (パラダイム)
人間には多様なバイアスがあることが分かっている。
電気自動車は120年間、絶対に失敗すると考えられてきた。
パラダイムシフトのタイミングではこういうことがおこりやすい。
電気自動車の走行距離や充電箇所の少なさが問題になることが多いが、そもそもガソリンスタンドを家に設置することができるだろうか?
家で毎日充電できれば、そもそもガソリンスタンドに寄る必要などなくなる。
パラダイムが変わっても人間は簡単には新しいパラダイムでものを考えることができない
・私達は未来を考えずして、現在の状態を真に理解することはできない。
■foresightとは、二つの要素により完成する
・prediction
・vision
■define plausible futures
未来に何が起こりそうかを質問するのはやめなさい
それでは現在の延長でしか未来を創造できない
ありうる未来をまず定義すべき
■scan broadly
変化がどこから起こるかは分からない。
パートナーや顧客に聞いているだけでは足らない
俯瞰的に産業におこる変化を予測し、備えなければならない
■Exponential Technologies
社内にこれらのテクノロジーを好きな人間を一人見つけ、その人間にこの領域をウォッチして自社に関係ありそうなことがあれば報告してくれるように依頼しなさい。
好きな人達はそれを仕事とも思わずにやってくれるはず。
■Where will we go?
・attention equals belief (william james)
・to what will you attend?
次の3billion seconds 皆さんは何に時間を使いますか?
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 このブログはブレストのための公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら、是非ツイッター等でシェアしていただければ幸いです。