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バス遠足でたくさん歩いて、なぜか元気になった

保育園の親子バス遠足に行った。
息子は年長さんなので、今年で最後だ。
1歳の時から保育園に行っているので、いろんな行事が最後か~としみじみしてしまう。

といっても、コロナが流行り出した年に入園したので、最小限のイベントしかなかった。
去年くらいからいろんな行事が復活した。
なので実はバス遠足は2回目なのだった。

その去年のバス遠足では、息子はひとりでグイグイと水族館を見ていった。
ママ友のいないわたしは、他のママ達とお話しするチャンスだ!と思っていたが、他の子とすれ違ったときに、あいさつする程度で終わってしまった。

今年はどうなのだ。
なんと今年は、行きのバスの中から息子は友達と遊びだしたのである。
スーパーの袋詰めする台にロールで置いてあるような、四角いビニール袋に空気を入れて結んだだけの風船をみんな作り出した。
そしてポンポンしてもりあがる子どもたち。
なんでも遊びにできる天才か。

動物園につくと、隣に座っていた同じクラスの男の子が息子に言った。
「どうぶつえん、いっしょにみよー!」
そして、息子はその子と並んで歩きだした。
ふたりとも帽子をかぶって、リュックを背負って、園内マップを両手で開いて持っている。
おんなじ格好であーだこーだ言いながら歩く後ろ姿がかわいすぎる!
「めちゃかわいいですね!」と、わたしはその子のママに話しかけた。
人見知りのわたしだが、あまりのかわいさに話しかけることができたのだ。

しばらく一緒に歩いていると、息子は「ライオン見よう!」と言って、急に逆方向に歩き出した。
ちょちょちょー!とわたしは追いかけて、友達を置いていってしまいそうな息子をひきとめたりした。
わたしは「すいません」と友達のママに言った。
友達のママは「全然」と言って笑った。
ふたりが何を見たいか聞いて、みんなでマップを見て行き先を決めた。

お昼、お弁当も一緒に食べた。
そこに、行きのバスで後ろの席だった男の子とママも合流した。
「もう、どんどん歩いて行ってさ~他の子とはぐれてしばらく二人で見て回ったよ」と言っていた。
そうなんだ、そういうもんなのかとちょっと安心した。

息子は発達障害があってコミュニケーションが苦手だ。
しかも一人っ子なので、普通の子たちがどんな感じかわたしもよく分かってない。
友達と仲良くできてるのかな~と心配でいた。

そのあと、もう歩くの疲れたねという大人たちの提案で、園内を上から眺められるモノレールにみんなで乗った。
そのときも行きのバスで隣だった男の子が「いっしょにのろう!」と言ってくれた。

ゾウがうんちをする瞬間を見てしまったときとか、ママたちの方が盛り上がっていた。
食べる量が多ければ出る量も多い。
あのサルおなかに赤ちゃんいるんじゃない?とか意外とママ達も純粋に動物園を楽しんでいた。

帰りのバスも同じ席で座った。
一緒に動物園をみた隣の男の子が、「もう、ちーくん(息子)がうろちょろうろちょろして~!たのしかったね!」と言った。
息子があっちこっち行ってしまいそうになるのも楽しんでくれていたのかな。
なんて優しい子なの。
いい友達持ったな~と思った。

息子も楽しかったと言っていた。
わたしも今年のバス遠足は楽しかった。
友達と遊ぶ息子も見れたし、ママ達ともおしゃべりできたし、動物を見るのもおもしろかった。

いっぱい歩いて体は疲れたけど、気持ちはなんだか元気になった遠足だった。




おわり。

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