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Photo by
tibihime
好きを全力投球して、ネコに逃げられる
うちにはネコがいる。
ルーちゃんだ。
6歳の息子はルーちゃんが大好き。
だけど、いつも逃げられる。
抱っこしたくて、肉球さわりたくて追いかけまわしている。
たしか、ネコはさわがしい人が苦手。
元気いっぱいに追いかけてくる息子が苦手なのだ。
ときどき、仲良くできているときもあって、そんなときはなでなでさせてもらえる。
今日は、肉球もさわらせてもらえたらしい。
「にくきゅう~~~!!」という息子の声が聞こえた。
夜、ソファに寝ころぶ夫のお腹の上でうとうとするルーちゃん。
そこに飛びついて、ふわふわの毛にほっぺをすりすりする息子。
ルーちゃんはスルッと部屋から出ていった。
静かにやさしくなでなでするんだよ、といつも言っているがなかなかできない。
「一緒に寝たいのに…」と布団の上でも言っていた。
わたしが笑っていると、「笑うことじゃないんだよ」と怒られた。
大好きすぎるんだね。
わたしが一人でいるときは、どこからともなくやってきて膝の上でグルグルいっているルーちゃん。
もう少し息子が成長して、好きを全力で投げずコントロールできるようになったら、息子の膝でグルグルするところが見られるかもしれない。
おわり。