「心労」を振り返ってみた。
こんにちは、2023年夏から駐在妻予定のさといもです。
今日は、過去の自分の体験を、メンタルヘルスマネジメント検定でお勉強した内容を使って振り返ってみようと思います。
私は、夫の駐在に伴い、仕事を休職して帯同を決めた直後、心のバランスを崩してプロのカウンセリングをうけました。
結果、それ以上落ち込むことは免れましたが、その後メンタルヘルスの勉強を進める中でいろいろな理論や考え方にふれ、当時の自分のストレス状態を振り返ってみたくなりました。
個人の生活におけるストレスをはかるチェックリストとして「社会的再適応評価尺度(Holmes&Rahe,1967)」というものがあります。
「精神疾患の発症には、発症以前に体験した生活上の出来事が深く関係し、特に出来事によって変化した生活環境にうまく適応できないほど発症の危険が高まる」という考え方をもとに、過去1年間に経験したチェックリストにある生活上の出来事(ライフイベント)の回数と、各ストレス値を掛け合わせた合計点数から、健康上の変化が生じるリスクを評価するものです。
まず、夫の駐在以前に、コロナ禍での働き方の変化や、職場での人間関係のトラブルがありました。
☑職場での責任の変化(29点)
☑生活の変化(25点)
☑週間の変化(24点)
☑上司とのトラブル(23点)
ストレス値を1年間に経験した回数で掛け合わせた合計は「193点」でした。
そして、夫の駐在決定を受けて、これから起こりうる生活の変化を想像しました。
☑夫婦の別居(65点)
☑経済状態の悪化(38点)
☑生活の変化(25点)
☑習慣の変化(24点)
☑家族だんらんの変化(15点)
☑食習慣の変化(15点)
これらは、まだ起きてないけど、合計すると「182点」でした。
合計点数から健康上の変化が生じるリスクは以下の通り。
年間150~199点 37%
年間200~299点 51%
年間300点以上 79%
こうしてみてみると、そもそも駐在の件以前に、不調になる可能性を37%持っていました。そこへ、駐在帯同に伴う変化を想像し、可能性がぐぐんとあがっていたと言うことができそうです。
さらにこの先、実際に夫が赴任して一人暮らしになる、そして私が仕事を休み赴任する、タイでの新しい生活がはじまる2023年は、さらにリスクが高まりまると言えます。
もちろん、リスクだけ高まるわけではなく、仕事面では休職前の集大成として成果物を残す、お世話になった人たちに会いに行く、職場の仲間との時間を楽しむ・・・、プライベート面では、ずっと見たかった絵を見に行く、演劇を観に行く、友達と旅行に行く・・・お楽しみイベントも待ってます。
これらのお楽しみイベントは、私にとっては、ストレスとうまく付き合うための自分なりの工夫=「コーピング」と言えそうです。
コーピングのポイントは「意図して行うこと」で、知らず知らずのうちに行うはただのストレス反応だけど、意図して行うことはすべてコーピングと言えるのだそうです。
今はまだタイへ行く前のことしか考えられていないけど、これらの経験値を糧に、タイ新生活で生じるであろうストレスに対しても、自分なりのコーピングをとることで、なんとかしていくことができるような気がします。
以上、「社会的再適応評価尺度」「コーピング」の二つを使って、振り返りをしてみました。
ますますメンタルヘルスの勉強に興味がわいてきました。
「メンタルヘルス」「ストレス」という言葉自体あまり好きではなくてなんとなく避けがちだったけど、人生においてストレスがなくなることはありえないのだから、当たり前のこととしてうまく付き合っていく方法を身につけていこう、こういった自分の考え方の変化とともに始めた勉強でした。
試験のためじゃなく、純粋に自分のために学びたい学問と出会えました。
休職期間を使ってやりたいことが、また一つ増えました🐘🐘