見出し画像

リアル70年代〜洋楽女子話㉝映画『卒業』とポール・サイモン恋人と別れる50の方法

母の私の音楽好きが災いしたのか、子供2人がポップスの作曲家と、クラッシック演奏家を目指すようになったのか?…とちょっと後悔?もなくは無いけど。

70年代半ばから音楽が生きることを助けてくれたけど、黒歴史(?)を抜けて、真面目に、洋楽にハマる。笑

映画とサイモン&ガーファンクルと、私の話が、ちょっと多め。
最後に、ポール・サイモンの名曲をいっぱい。

卒業と言う映画


私が、ラジオを聴くようになったころ、サイモン&ガーファンクルは、日本でもまだまだ流れてた。
ファンも、映画「卒業」のファンの人も、多数いた感じ。映画は、公開が67年。

私が映画を観たのは、大学生になってから。名画座的なところで観たと思う。公開からは10年以上経ってたかなぁ。
が、その前に原作の小説は、読んでて。
学校にあったか、ジェニファー・ウォーンズ好き女子に借りたかは、定かじゃないけど。ストーリーは知ってて。高校生になってすぐあたりに。
あの時の私には、色々とビックリで。
主人公はいわゆる、不貞行為をしてる。
それも親の知り合いって、まあまあな年配。そんな人と関係を持つとか、母親と被らないの?とか。笑

映画だとMrs.ロビンソンが、若く魅力的な女性に見えるけど、小説だとその塩梅もイマイチわからないし、「誘惑されたら、男子って何でもするんや!」感はあった。笑
母親のほうを、好きな感じもないし。
だいたい当時は、そら色々わからんよ…だったにせよ、かなりの衝撃で。
「男子はこの部分に惹かれて、この映画を観てるのか?」とか。笑
多分、女性たちは、ラストの結婚式で、「好きな人が奪いに来る」を妄想をして、この映画のファンになった感じは、わかったけど。笑
が、高校生女子には、主人公の男がやってることに、ひたすら驚きしかなくて。
彼女のお母さん?さすがに、親があの人ってわかったなら、その娘とは付き合わないやろ?って、なってて。笑
好きになるのは、本人もコントロール出来ないんかなぁ…はあったけど。
大学生って、高校生からしたら、大人だったけど、男子が急変?な感じがして。
よく聴いたけど、映画の曲
『Scarborough Fair』

初めての彼氏は意外に策略家?

実は私の初の彼氏は、中3の夏の終わりに出来た。映画の「ロッキー」も、「スターウォーズ」も、彼と一緒に観た。笑
彼氏は、家が小金持ちのボンボンだったし、当時はデート代は男性持ちが基本だったから、全部出してくれたから、貧乏な私でも、新作映画をタイムリーに観に行けた。笑

この初の彼は、今考えたら、なかなかの策略家で。
通学の電車が同じ。電車やバス停なんかで、よく見かけてた。男子校の人で、友達と2人で、ラケットも持っててテニス部も同じ。何となく、私も気にはなってた人で。やたら会うし、目があったりするし。笑
友達との会話が聴こえてたから、同級生で、スキーや水上スキーする、スケボーもするらしきことも知ってた。
顔はさておき、身長高め、全体的な雰囲気は、まあまあカッコ良く見えた。制服だったけど、何となくオシャレだったし。

痴漢よ去れ!笑じゃない

まあ、毎日楽しくない、真面目に痴漢がウヨウヨいた当時の通学電車で、気になる男子を見つけるのは、一つの楽しみではあったし。笑
痴漢は飛んでいって欲しいから、
『El Condor Pasa (If I Could)』(邦題コンドルは飛んでいく)笑
されたほうは、この曲みたいに、悲しい気持ちにもなるし。

あの時代の電車は、真面目に痴漢がいっぱいいて、気を抜くとしょっちゅう触られてた。友達との話に夢中になって、バックを、きちんとお尻に被せてないと、触られたし。
対策として、実は一番効いたのは、男子と話すこと。男子と話してる時には、全く触られなかった。後で気がついたけど。笑
真面目にこんな経験で、女として生きるって大変だなぁ…は、当時は皆んな感じてたと思うけど。まだ、犯罪の認識もなかった時代だから、今より多かった感触。
バスしか使わない子は、あまり言ってなかった。電車はかなり被害にあってた感じ。
東京都の調査で、今の10代〜50代に聞いた数字だと、男性が痴漢被害にあった率は、9%らしい。女性は、45%超え。
5倍だけど、当時だともっと違った感じ。今も被害は、電車が圧倒的に多いみたいで。
私は、駅の構内とか、自宅近くでも触られたけど。笑では済まない、そんなことする?ってレベルの痴漢に合うと、凍りついて声が出なくなるし。
人の身体を勝手に触るのは、傲慢だし、触られたほうが、何故か、物扱いされた感じになる。
嫌な気持ちになって、自己肯定感が下がる。やられてるのに、「何故こっちが、悲しくならないとアカンの?」もある。

友達を使って近づく?

さておき、その前の年には、友達が電車で好きになった人に、私が声をかけるのを頼まれて。なかなかの暴挙だったと思う。笑
いくら友達の頼みでも、中2女子が知らない男子中学生に声をかけるとか、さすがに難易度が高すぎて、なかなか出来ず。
話しかけられなかった私に、向こうが「なんか用?」って言ってくれて、何とか知り合いになれた。笑
で、友達と3人で話したりして、結果2人は付き合い始めた。
友達は割とすぐに別れてしまい、元カレを避けたいから、また私と一緒に行き始め、違う車両に乗ったらその人がいて。
当時も流れてた、キレイな曲
『The Boxer』

中学最後のテニスの夏の試合会場。男女が一緒で。彼らの学校も同じ。
私と相棒は、勝ち進んでた。昼過ぎの暑い最中に試合してた時、急に激痛が走って歩けない。普通に立ってるのも、無理に近い状態になって。
ダブルスだから、そりゃ相手は狙い打ちしてくる。動けないから、勝ってた試合に負けた。
昔の部活あるあるで、水分と塩分を摂らなかったのが、多分原因。強烈な肉離れ。ポカリがあの時代にあって、飲みながら試合してたら、起こらなかったようなことで。塩分は大事。笑
病院へ行ったら、肉離れって言うか、筋肉の損傷だから、しばらく安静にだけで。今なら、誰でもわかる話だけど。3日は寝て過ごした。

で、家庭の事情で、高校ではもうテニスは続けられないことは、わかってたから、終わり方は悲しかった。
友達は知らないから、「高校でまた、いくらでも試合出来るし」とか、慰めてくれたけど、やめるのも言い出せなくて、それも辛かった。
動けなくて階段で座ってたら、彼と同じ学校のテニス部のキャプテンって人が、突然話しかけてきた。「さっきの試合観てたけど、足は大丈夫なんか?」とか。
20分ぐらい話し込んで、世間話もした。ウチの学校の、彼の小学校の同級生女子の「◯◯ちゃんって知ってる?」とか。
彼らにしては、リズミカルな好きだった曲。『Cecilia』

で、しばらくして、キャプテンの彼から電話がかかってきた。番号なんか教えてないよ〜。
当時は、個人情報も気にせずに、学校の名簿には電話番号も載ってたから、例の小学校の友達女子から、私の番号を聞いたらしく。笑
で、「僕の友達が、キミと付き合いって言ってるから、電話番号を教えても良い?」って、用件で。
部活はやめなきゃだし、「別にいいけど」って。
「その友達って誰?」って聞いてみた。「電車でよく見かけてるらしいから、知ってるかも?やけど…」って、名前を言った。
それは、例の人で。
後日、本人から「付き合って欲しい」って、電話があって、付き合うことに。

よくよく考えたら、試合会場には、その彼もいた。私が怪我をしたのをみて、心配して、自分じゃなくキャプテンに様子見してくるように頼んだ。そんなことを、後で聞いたなぁ。
で、自分でいきなり、告白とかせずに、キャプテンに電話させてる。これも感触をつかむタメだった、可能性が高い。
話したことがあるとは言え、関係ない人が電話してくるってね。笑
当時は、家の固定電話だから、親が出る可能性が高く、同性の友達の家でも、まあ緊張した。異性だと、男子が女子の家にかけるのは、お父さん出たら、ほぼアウト。笑
実際、付き合ってから、ウチの父親が出た時は、彼は無言でガチャ切りされてたし。笑

彼が電話してきた時には、私が相手が誰かがわかってても、電話を拒否らなかった時点で、もう8割は、多分イケるって状態になってた感じ。笑
当時は、イマイチわかってなかったけど、大いに策略的。戦略勝ち。
この話を読んでる人の中には、いなさそうだけど、話したことの無い人を好きになってる人は、この作戦は、まあまあ多分、今も使えますで〜。笑
今なら、LINEを聞いて貰うとか。
間に入って貰う友達は選ばないと、横取りされる可能性は、なくはないけど。笑
曲は爽やかだけどの、
『Mrs.Robinson』

付き合ってみたけど


気になってた人だし。恋愛に憧れてたような、女子校の中学生だったから、付き合うのを経験してみたくはあって。笑
7月の終わりに付き合い始めて、学校がないから、電話で約束をした。
映画に行こうって話で。彼はホラーを観に行ったら、女の子がくっついてくれるとか考えたのか、同時期にやってた「オーメン」かなんかを、推してきた。が、私はホラーがダメだから、却下して結果「ロッキー」。笑

夏休み中に、2回ぐらい出かけて、学校が始まったら、毎日一緒に通学して。
帰りもターミナル駅で待っててくれて、一緒に帰ったり。彼が、私の駅で降りて、近所を散歩したり、公園で話したり。
付き合って3か月ぐらいで、ラブレターを貰った。例の漫画「キャンディキャンディ」の便箋で。笑
「結婚したい」って書いてあって、かなりビックリした。中学生で、結婚ってね。サッパリその重要性は、わかってなかったけど。笑
仲良しではあった。手を繋いだことはあった。街に出かけた時とか。
が、お互い、「付き合うってどんな感じ?」な、恋愛ごっこ的なことがしたかっただけな感じ。笑

9か月付き合って、仲良しだったけど、急に「嫌いになったわけじゃないけど、別れて」って言われて、フラれたのが、高1の5月。
理由は多分、長く付き合ってもキスもしなかったから、以上な感じ。笑
「しょーむな!」って、なった。
今は、「男って、単純!」ってなるけど。笑
そう言う雰囲気に、なったことさえない。別に、拒否った訳でもないし。
「結婚したい」って言うのも、男はその時に、まあまあ好きなら簡単に言って、半年後には別れるんや…も、体験した。笑
「勝手に結婚したいとか言ってきた癖に、なんやねん!」って。
付き合ってた間も、私のことなんか、サッパリわかってくれてなかったし…。
彼と付き合い始めた直後から、家庭の事情は悪化しまくり、普通にどこかの映画のみたいな話が起こって、どんどんメンタルが落ちて、どん底に差し掛かってた時期に振られた。
事情は何も話さなかったし、話せなかったけど、泣きっ面にハチ的な感じで。笑
「何で、今?」ってなった。
ピアノとメロディーが好きだった
『Bridge over Troubled Water』
(邦題明日に架ける橋)この邦題は、前向きな感じで、良い感じ。

原作を読んだ高校生

そんな時期に、この小説を読んだから、なおさらで。「男子は高校生だとキスも出来ない癖に、大学卒業時期には、こんなことも出来るのか?」って。笑
まあ、15歳と22歳だと7つも違うから、やることも変わるよな…は、今はわかる。人生の経験値が違い過ぎる。笑
愛も好きも無いけど、関係は続けてるとか。やっぱり、高校に入ったばかりの女子には理解不能で。
今なら理解はするけど、納得しないって感じ。笑
女子の立場からだと、さすがに自分の母親と、そんな関係だった男は、やっぱり抵抗感がある。ずっと付いて回るからね。事実は。
今の私なら、そんな男はまた別の女が現れたら、フラフラする可能性があるから、そんな人とは「結婚なんかやめとき!」って、アドバイスするけど。笑
冷静に考えたら、まあまあエグい内容のストーリー。エグみを消すのに、サイモン&ガーファンクルが役立ったのか?笑
劇伴奏が、デイブ・グルーシンだったのも、ずっと知らなかったけど。
「小さな恋のメロディ」は、爽やかだったから良いけど、「卒業」はね。音楽が臭み消しな感じは、あるかなぁ…って。高校生女子は思ってた。笑
だから、後に観た時、映画のラストで2人で出て行っても、感動はなかった。

ポール・サイモンのソロ


中学始めは、そんな内容の映画とは知らず。サイモン&ガーファンクルは、ちょっと暗い雰囲気はあるけど、メロディーと、ハーモニーがキレイな人たちって。ハマるまではなかった。時期も前だったし。
が、ポール・サイモンがソロ曲を出すようになって、かなりしてからハマった。「卒業」の原作を読む前の、中3の後半ぐらい。
元々彼の作る曲は、素敵な感じはあった。覚えやすいし、歌いやすいし。
で、ハマった曲が、77年の曲
『Slip Slidin' Away』

しゃがれた声か、優しい声にハマる私は、「コレ誰?」ってなって。ラジオだから、聴き逃して焦ったなぁ。
が、曲の後に言ってくれたから、良かった。捜索せずに済んで。笑
曲は気持ちが落ち着くし、優しいし。
寝る前に聴いたら、良い夢が見られそうな感じ。全体的に丸くて、穏やか。
心が疲れてる時に、和み効果もあるから、社会人になってからも、たまに聴いてたかなぁ。
で、ポール・サイモンのソロ曲を探しては、聴くようになった。
『Mother and Child Reunion』
(邦題母と子の絆)は、72年の曲。

ポールがスカにハマって、ジャマイカにレコーディングに行ったら、ミュージシャンたちに、「レゲエしか演奏出来無い」って言われて、レゲエになった曲って知ったのは、かなり最近。
が、なんか微妙にスカ?レゲエ?な感じになってるけど、好きで。
まさか、あのフォークデュオの感じのポールが、スカとかレゲエにハマるとは?だったけど。笑
この曲を聴いた時期に、私も「レゲエ、良いやん!」ってなってたから、グッドタイミングだったかも?アルバムが出た72年だと、まだ小学生だったし。

同じアルバムから、
『Me and Julio Down by the Schoolyard』
(邦題僕とフリオと校庭で)

この曲は、楽しげな感じが好きで。
サイモン&ガーファンクル時代は、なんか悲しげな曲を、たくさん書いてた感じだったけど、こんな曲もあったんだ!ってなった感じ。
ソロになってからは、チャレンジしてるのか、元々こう言う曲を書きたかったのかは、知らないけど雰囲気はかなり違う。そこが、良きってなってたかなぁ。

『Kodachrome』
(邦題僕のコダクローム)は73年の曲。
コレも、サウンドはシンプルだけど、前へどんどん進む感じので、ノリが良い。
コダクローム(スライドに出来る、いわゆるポジフィルム)のフィルムも、Nikonのカメラも、世の中から消える時代がくるとは、当時は想像もしてなかったけど。笑
商標名が入ってるから、イギリスでは発売されなかったとか、色々知らなかったこともあったし。映画でも、使われてる曲。

リズミカルなこの曲も好きだった。80年の『Late in the Evening』
(邦題追憶の夜)なんか、意味深な邦題だけど、楽しい感じの曲。

前に出るような声じゃないから、バッキングはわりとシンプルだから、メロディーとリズムが、よく聴こえる。ノレるけどゴテゴテしたり、ギンギンしないから、穏やかな感じ。
サイモン&ガーファンクル時代のシンプルさとは、また方向が違うし。
大好きだから、ベストオブ、ポール・サイモン状態になるけど。笑

『You Can Call Me Al』は、86年リリース。かなり日本でも、流行った感じだけど。

イントロからの、リフに聴き覚えがある人も多いかも?アメリカでは、ソロになってから1番ヒットした曲になってる。
ちょっと、早口で歌う感じは、サイモン&ガーファンクル時代の、イメージとはかなり違うかなぁ。ちょっとラップ的な感じもしなくはない。笑

一番好きな曲は、最初の
『Slip Slidin' Away』か、この曲か。
『50 Ways to Leave Your Lover』
(邦題恋人と別れる50の方法)

中学生には、衝撃なタイトルだったけど。笑
真面目に曲は、大好きだったし、この曲の入ったアルバムは名盤な感じで、大好きだし。
歌詞の内容には、別れる具体的な方法は、あまり出て来ないけど、男性が話してる相手が、女友達で。
最後あたりで、彼女がキスしてきたみたいな部分があって。
最初から、相談にのるフリをしながら、「別れる方法なんかいくらでもある」って、言ってるのはこの女。
やっぱりなぁ…って。この女は、別れて、「自分と付き合って欲しかったんやん!」って。笑
まあ、その後どうなったかは、曲には出て来ないけど。
こう言う人は、多分世界共通、世代共通でいるし、少なからず知ってる。男性にも多分いるよね〜。相談にのるフリの人。
が、曲はリズミカルで、メロディーも暗め〜明るめな感じで、他にない感じ。
一番好きに近い。優しい声で、ちょっと悲しげに歌われたら、私は好きな感じ。
恋人の女の子は、許せないかも?だけど。笑

不貞からの、駆け落ちの話から、最後は恋人と別れる話になったのは、ちょっと笑うけど。

ポップスや映画には、やっぱり恋愛は欠かせないはあるかなぁ。笑

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?