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速習スティービー・ワンダー名盤『ホッター・ザン・ジュライ』リアル70年代〜洋楽女子話番外編6

母の私の音楽好きが災いしたのか、子供2人がポップスの作曲家と、クラッシック演奏家を目指すようになったのか?…とちょっと後悔?もなくは無いけど。

70年代半ばから音楽が生きることを助けてくれたけど、黒歴史(?)を抜けて、真面目に、洋楽にハマる。笑

その1人がスティービー・ワンダーで、今回アメリカでのライブ前の。特別編、短期集中?笑
もうひつこいか?まだ続くけど。笑

今回は、日本でも知る人が多い
『Hotter than July』。

まずは、ここまでのアルバム群は名盤かなぁ…が、私の個人的な感想。
このアルバムを、入れない人もいるけど。笑

『Hotter than July』は、80年リリース。私が高3の時。

問題のサントラ盤

このアルバムの前に、彼は実は一つアルバムを作っていて。
それが、評価が難しいアルバムで。
何故かと言うと、目が見えないのに、映画のサウンドトラックを作ったから。
インスト曲ありの、2枚組み。
おまけに、映画は公開されないって、どうゆーこと?な感じ。笑

『Journey through the Secret Life of Plants』79年リリース。
映画は、ドキュメンタリーなんだけど。
当時の高校生には、??な状況で。
何が裏であったかは、全く知らないけど。
今調べても、未だによくわからないし。
最後のほうに、本人が出てる画像だけは、私も後に観たから知ってて。
この画像の曲は、そんなに好きな曲ではなかったかなぁ。が、これだけは、YouTubeでまだ観られる。
他には好きな曲は、何曲かあるし。

が、まあサウンドトラックは、やっぱり映画が、映像が無いと、評価しにくいよね〜。
そんなこともあって、2枚組みで曲もたくさんあるけど、評価が低すぎて、彼の評価も傑作から、一気に芳しくなくなって。このアルバムの話は、また改めて。

で、翌年に出たのが、このアルバム。
通算、19枚目らしい。笑
この時期シンセを多用とか、サントラの件もあったけど、まあこのアルバムも売れたし、何なら日本だとこのアルバムのほうが、知られたかも?ぐらいだったんだけど。

1曲目からノレる曲

『Did I Hear You Say You Love Me』
(邦題愛と嘘)
このアルバムのジャケットの顔が、彼のイメージって日本人は多そうかなぁ。笑
日本では、流れたし売れたかなぁって。
頭からノレる曲で始まって、サントラ盤の評価を、吹き飛ばす感じの曲なんだけど。
前のアルバムが、もう賞も取り尽くし、曲もバラエティがあって2枚組みとなると、観る目が厳しくなったのか?笑
私は、好きだし、よく勉強する時とか、なんか気合いが必要な時に、この曲をかけてたなぁ。
音楽って、精神性がどうの?とか、深みがどうの?とか言う人もいるけど、私は基本は「楽しければ、良くない?」って人だから、楽しい曲は好きだし。

タイトルは、まあまあ何だか意味深な感じだけど、意味深さがわかってない、女子高生だったから、歌詞の深くなんか、全く知らなまま。笑
知り合いに、レコードをすぐに録音して貰ったから、歌詞カードなんか見てなかったし。
愛にも、嘘にも、色々深い色んな種類があるのも、わかってなかったしね。笑
次の曲への流れの感じも、好き。

名曲だと思う、『All I Do 』

この曲は、珍しく歌詞が、3人の共作。
『All I Do 』
(邦題キャンドルにともした恋)邦題はわからなくもないけど。一部分だけを切り取ってる感じで、違和感がなくもない。
好きな子を思って、「僕が出来るることは、君を思うことだけ」の、部分を活かして欲しかった感じはある。笑 
それを、連呼してるし。
替え歌には、すぐなりそうな、歌詞ではある。笑
「僕が出来ることは、◯◯だけ…」みたいな感じで。
ラブソングだけど、バラードじゃなくて。多分恋の始めのワクワク、ソワソワ落ち着かない感じとか、そんな気分を、ちょっと暗めの曲調にした感じかなぁって、当時は思ってたけど。

今聴いても違和感があまりない

次の『Rocket Love』なんかは、サウンドがシンプルだし、シンセの音もそれほど古く感じないから、今聴いても昔の曲な感じ少なくて、違和感があまりないかなぁ。
昔は、それほど好きじゃなかったけど。笑
私は年齢が上がったから、うるさいのが嫌とかって、言う訳でも無いタイプだし。
シンプルにメロディーが良ければ、アレンジで誤魔化したりしないほうが、時代感が出ないのでは?
古さを感じる一番の部分は、やっぱりサウンド、出てる楽器の音なのかも?って。アンタは何様?な感じだけど。笑
特に最近記事を書くのに、昔の曲を振り返ると、そう感じる機会が多いような気はするかなぁ。

次の『I Ain't Gonna Stand for It』
(邦題疑惑)は、そんな邦題が付いてるのも、ずっと知らなかったわ〜な感じ。笑
まあ確かに、疑ってる歌詞だけど。我慢出来ない!が、本来はタイトルの感じだし、サビの連呼もそうだし。
私の勝手な予測では、『迷信』とかから続く、漢字熟語、2文字シリーズが全部ヒットしたから、その流れで『疑惑』にした、疑惑はある。笑
アルバムの裏に、キング牧師の誕生日を祝おうって書いてるし、曲もあるし、皮肉?な感じもあるから、この曲も単なる恋人への浮気疑惑だけの曲じゃないのか?
これ以上は、我慢出来なくて、暴力を振るうかも?みたいな歌詞を、深読みしたら、非暴力を説いたキング牧師への思いもあるかも?だけど。
が、曲は、楽しい感じ。後半歌詞が無い部分とか、超楽しげな雰囲気。笑
普通に暴力に走りそうなぐらい、怒り狂ってる男性が、怒りながら歌う曲じゃない感じで。笑
曲調も、歌い方も、
『Living for the City』(邦題汚れた街)とは、真逆な感じ。 

ヒットした曲
『Master Blaster』

レゲエの曲は、当時もう色々なジャマイカの曲を、聴いてた私にはあんまり響かない曲だったは、あるかなぁ。笑
シングルだし、ヒットしたけど。
下手したら、飛ばしてたぐらい。笑
歌詞には、ラスタファリの神?になった、ボブ・マーリーのことも出てくるし、黒人として、世の中に向かっている同志としても、多分連帯感を持ってたんだろうなぁは、今はわかる。
が、ボブは病気で、翌年亡くなってしまうし。この後、スティービーも孤独を感じだろうなぁ…って感じたけど。
音楽で世界を変えられるって、多分思ってた2人だし。
が、未だに世界は変わったのか?って。
40年以上経った今をみて、私も思うかなぁ。
世の中は変わったけど、変わらないも、たくさんあって。複雑だなぁって。

次の2曲は、曲は以前のスティービー風な、明るめのブラックっぽい感じだけど。タイトルは
『Do Like You』(邦題孤独のダンサー)とか
『Cash in Your Face』(邦題悲しい絆)
とか、暗い内容の歌詞。 

『Cash in Your Face』(邦題悲しい絆)邦題はよくわからない感じ。笑
この曲は、「黒人じゃ、部屋は貸せない」って不動産屋と、家族のために子供のために、「良い場所に部屋を借りたい」黒人男性の会話。
人種差別の具体例を、歌詞にした感じ。
どうやら、電話では黒人ってわからず、不動産屋は調子の良いこと言ってたのに、顔を見た途端に、部屋は埋まったってね。
日本でも、まああるだろうけど。
お前の顔は金?みたいなタイトルは、当時はサッパリわかってなかったけど。笑
要するに、お金があっても、その顔じゃ役に立たない。みたいなことで。
黒人が白人にどうやって、生まれ変わるのか?だなぁ。
そんなのは、無理だし。笑
が、サウンドや曲の感じは、明るめ。
コレが、このアルバムの特徴かも?

名曲バラード『Lately』

彼の曲のバラードでは、一番好きかも知れない曲。
めちゃくちゃキレイなメロディーを、シンプルなサウンドで、切々と歌う。
普通だと、甘い恋愛の歌な感じの曲だけど。
歌詞は、多分浮気してる彼女か嫁を、疑いながら、信じないと…みたいな、超悲しい話で。
この後、浮気?不倫?をノリノリの曲にして、大ヒットさせてしまう。スティービーのやっぱりちょっと、捻れた感じが出てるかも?な曲。笑
さすがに歌詞は、英文無くても聴き取れるレベルだから、こんな女がいるんだ…って、ある意味女子高生には、またビックリだったけど。
あまりに曲のメロディーがキレイで、歌詞も上手くのってるから、別に歌いたくはないけど、歌ってたなぁ。笑
浮気されるほうには、誰だってなりたくないしね。
する人は、いっぱい聴いて反省しろ!ぐらいに、当時は思ってた。笑

そして『Happy Birthday」

そして、彼が皮肉込みで、キング牧師の誕生日を祝おう!って曲にしたのに、曲が良くて、明る過ぎて。
ほぼその意味がわかってなかった人や、国で単なるバースデーソングの扱いをされてしまった曲。 
『Happy Birthday」

高校生当時は、私もキング牧師の誕生日を祝うことの意味は、やっぱりイマイチ、わかってなかった。
亡くなった人の誕生日を祝うって、この人を忘れないため?ぐらいな感じ。
が、何故亡くなったのか?非暴力を説いた人が、暴力によって亡くなったことの皮肉さが、何となく察せるようになったのは、いつなんだろう?って。
薄っすらは、多分最初から感じてたかも?
だけど、ちゃんと意識したのは、多分日本のテレビ番組で、お誕生日を真面目に祝う曲として、流れ出してからかなぁ。
ラジオで、曲を聴いても、特段感じなかったけど、お誕生日ケーキが登場して、流れた場面を観て、何だか違和感があって。
何かのバラエティ番組か?
多分、リリースしてからは、ちょっと経ってたと思うけど。 

なんか、違う!って、イラっとした。笑
なんで、こんな場面に使うの?な感じ。
キング牧師の番組なら、多分良かったけど。だって、キングさんのために書いた曲って、知ってたでしょ?で。
さすがに、テレビ局には、歌詞カードもジャケットもあっただろうし。ジャケット見たら、色々わかるやん!な話で。
あの曲がポップで、キャッチー過ぎたのも、災いだったかも?だけど。笑
あの曲を本人も、関係ない人のお誕生日祝いのシーンで、テレビとかラジオでも聴いたかも?見えないけど。
スティービーは、悲しかっただろうなぁ…は今はわかる。
作った本人はどう思ってる?は、かなり思ったけど。

曲調との違和感


このアルバムから次あたりは、ご本人は辛かったり、悲しかったりする曲を、そのまま暗かったり、怒りを感じる曲調にしてない感じがあって。
結局世の中の人は、何も感じてくれないし、変わらない。
だから意識的に皮肉にして、反対に明るくキャッチーにしたほうが、真意は伝わる?とか、方向性を変えた可能性は疑っていて。
『Happy Birthday』も、そんな方向だし。メッセージをストレートに伝えてもダメなんだ…はあったのかも?
むしろ、次の曲
『As If You Read My Mind』
(邦題目を閉じれば愛)のほうが、怒りとかを表現してる感じの曲調なんだけど。
邦題は、甘いし、歌詞の内容も甘い恋の感じで。が、曲は不穏な感じだし。

このアルバムは、ある意味ちょっと曲調と歌詞が、アンバランスに感じるような曲が、全体的に多くて。
彼が意図的に、そんな風したのか、期せずしてそうなったのかは、私なんかにはわからないけど。
昔のアルバムより、ちょっとひねくれたのかも?はあるか?笑
お馬鹿な女子高校生に、個人的には曲が好きでしか聴いてない私に、そんなことを感じさせたんだから、企んでたとしたら、バレバレ。笑
ある意味、大人になったのか?
リリースした時には、30歳。
皮肉屋になったのか?
絶望したのか?
私には、心中はわからないけど、何も考えずに、わざわざやらないのでは?って感じるのは、私だけ?笑

日本では、80年代後半は、バブルが始まった感じだけど、裏返したらアメリカの特に自動車産業が、傾いていった時期でもあるし。
その前から、色々問題になってた自動車業界。70年以降、日本車叩きとか、貿易摩擦が言われたし。
アルバムをリリースした時期は、関係はあるかも?って。
アメリカ、特にデトロイトなんかでは、まず解雇されるのは、有色人種の現場の人だしね。
だから少しずつ、改めて何か感じ始めた時期だったのかも、知れないかなぁ…。

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