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違和感を覚えた頃



いつも通りのつもりだったのに、

無理に笑っていると涙が出そうになる事が増えた。

その頃から食欲も落ちてきた。

昼食を摂る理由は周囲に心配を掛けない為に。

違和感はあったけど夏バテと言い聞かせてた。

そんな日々をやり過ごしていたら、

緊張しているわけでもないのに動悸が増えた。

その頃から変に周囲に気を遣い出した。

元々、人の変化には敏感でそれが鋭敏になった。

今までなら気にしなかったはずの小さな事。

些細な表情や声色の変化に責められている感覚。

誰かに圧をかけられた訳でもないのに、

自分で自分に圧をかけている様な日々が増えた。

1日に何度も耳鳴りする事が増えて、

急に周囲の音が鼓膜に突き刺さる様に感じたり、

照明や液晶の光に耐えられない目の痛みを感じる。

疲れているだけだと思う反面で、

普段と違う自身に違和感を覚え出した。

それでも悟られない様にいつも笑顔で過ごしていた。

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