目に見える変化に気付いた頃
普段の様に家でも職場でも笑えていたはずが、
ある日から家に帰ると声の出が悪くなった。
職場ではいつも通りなのに家では出ない。
同棲しているパートナーとの会話が減少し、
話そうとしてもかすれた声や小さい声。
ソファーに座ってテレビを見ているだけで
気付いたら涙が流れている事も増えた。
別に感動する映画を見ていた訳でもなく、
本当に自然と涙が流れ出る事が増えた。
そんな変化が加わって流石にまずいと感じてた。
それでも部下に迷惑をかける訳にはいかない。
会社に迷惑をかける訳にはいかない。
パートナーに心配をかけてはいけない。
と誰にも言い出せず家で声を出す事を諦めた。
自分ひとりで苦しめばいいと考える様になった。
パートナーへ心配を掛けているいるとも考えず。
考える事さえできない状態になっていた。
あまりにも身勝手で迷惑を考えず、
いい歳をして本当に子供の様に恥ずかし気もなく、
話さず食わずでパートナーを不安にさせた。
そんな行動の変化が1ヶ月続いた。