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鹿児島県民に愛される素朴な郷土菓子「さつまふくれ」
さつまふくれの姿を見て、「黒糖蒸しパンとどう違うの?」と思う人も多くいます。でも、そこはやはり鹿児島県の郷土菓子。その背景には薩摩藩の財源となった黒糖に由来する鹿児島の歴史もあります。また、仕上げに重曹を使っていることから別名をソーダ菓子とも呼ぶことも。今回は、そんなさつまふくれの魅力について簡単にご紹介します。
さつまふくれのプロフィール
すみません、がんばったんですがわたしのゆるい画力だとこれが精いっぱいです(汗)
正式な特産品名:ふくれ菓子・ソーダ菓子・ふくらかん・ふくれかん※喜界島ではふくりかんと呼びます
キャラクター名:さつまふくれ
身長:2倍以上にふくらむため不明
居住地:鹿児島県
歴史:黒糖の歴史にさかのぼります。江戸時代に鹿児島で甘味料として知られるようになり、薩摩藩が琉球や奄美のサトウキビ栽培、黒砂糖の製造を独占することで薩摩藩の財源としていました。
このため年貢として黒糖を納めるようになり黒糖の生産を優先したことで食料の生産まで手がまわらなくなりました。これを黒糖地獄とも呼び、黒糖を使った郷土料理がたくさん生まれることになったのがきっかけといわれています。
特筆事項:豊作のお祭りや農作業の間のお茶うけとしても愛されています
さつまふくれの取り扱いについて
昭和から子どものおやつとして親しまれているふくれ菓子ですが、あまり日持ちしないのですぐに食べる必要があります。なかには、1週間~2週間持つものもあります。蒸しパンよりも弾力があり、冷ますとモチモチした食感を、温めるとふんわりした食感が楽しめます。素朴な黒糖の味がみんなに愛される秘訣です。
さつまふくれの材料
重曹を入れると2倍以上にもふくらむさつまふくれですが、地域や家庭によって作り方は異なります。ここでは、一般的なふくれ菓子に使われる材料について簡単に説明します。
【材料】
・小麦粉
・重曹
・粉黒糖
・卵※お好みで
・酢
・はちみつ
・よもぎ・かぼちゃ・月桃の葉※地域による
卵を入れるとやや固めに仕上がります。重曹を入れるのは生地がなめらかでふくらみやすくなるから。また、お酢を入れるのには重曹の苦みをやわらげる効果があります。
ちなみに40分ほど蒸し上げると2倍以上にふくらむそうです。
地域によって呼び名が違う
ふくれ菓子の別名はソーダ菓子、ふくらかん、喜界島ではふくりかんとも呼びます。ちなみにソーダ菓子と呼ぶのは重曹を入れてふくらませるからです。また、奄美大島にはタンカン果汁を使った淡いだいだい色をしたふくれかんもあります。
さつまふくれに会う方法
ふくれ菓子は鹿児島の観光名所「天文館」の『まるはちふくれ菓子店』で購入して食べ歩きができます。お味は、プレーン・ココア・シナモン・抹茶・落花生・黒砂糖の6種類。わたし達夫婦の実家が鹿児島県ということもあって、鹿児島に帰った際はここのふくれ菓子を食べながらのんびり散策を楽しみます。
もちろん、店内でも飲食可能なふくれ菓子の専門店です。〇八のラベルがとってもかわいいですよ。まるはちふくれ菓子店のふくれ菓子はホームページでも購入可能です。自宅用とギフト用があります。
まとめ
ここまで、鹿児島県民に愛されるどこか懐かしい素朴で優しいお味のお菓子「ふくれ菓子」について紹介しました。2倍以上にふくらむことや、月桃の葉を使ったもの、タンカンの果汁をつかったものなど地域によっていろいろなふくれ菓子があるのも楽しいですね。鹿児島に遊びに行った際はぜひ、タンカン果汁を使ったふくれ菓子も食べてみたいと思います。来年は鹿児島に帰りた~い!