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【睡眠薬・抗不安薬のことを1日ひとつ探る】 2021.2.1  Vol.1 テーマ: 薬の力価    力価=効き目の強さ


月崎時央 つきざきときお 2021/01/31 05:40

睡眠薬や抗不安薬として使われているベンゾジアゼピンという薬について知るために、2月の約1ヶ月間に1日1つのテーマを探ってみることにしました。

最初のテーマは薬の「力価」です。みなさんは「力価」という言葉を聞いたことありますか?実は私がこの言葉を知ったのは向精神薬の減薬についていろいろ調べ始めて始めてからなのです。多分一般にはあまり耳慣れない言葉ですよね。

「力価」というのはその薬の効き目の強さを表す数値のことです。薬の専門家である薬剤師さんたちにとっては、きっと仕事上不可欠なものですね。

精神科の先生はどうでしょう?よわーいお薬ですから」とか「じゃあ少しお薬変えてみましょうか」とか言われることはあっても、実際に処方した薬の「力価」について説明する人はそういないのではないでしょうか?でも実は処方された薬の強さはちゃんと「力価」という数値化された尺度として、以前より強いかとか弱いかとか、合計でどのくらいの強さなのかを確認することができるのです。

私は睡眠薬や抗不安薬(ベンゾジアゼピン系の薬)を少しずつ減らすことによって回復に向かおうとしている当事者のみなさんにたくさんインタビューをしています。

そしてこれの睡眠薬や抗不安薬(ベンゾジアゼピン系の薬)というのは、増やしていく時より、減らしていく時のほうがずっと大変で体にいろいろな影響が出てくることが多いようです。

多分それは、睡眠薬や抗不安薬(ベンゾジアゼピン系の薬)というのが、神経の感受性を下げて、痛みや不安を感じないようにする薬なので、その薬を減らすことでいろいろな感覚が過敏な状態になるからだと思います。

このため薬を計画的に減らそうしている方々の多くは薬の調整をとても慎重に考えるために「薬の力価」をよく調べ把握するようになります。

最近では初診でベンゾジアゼピン系の薬をできるだけ処方しないという病院も出てきているようですが、長く服薬してきた方もベンゾジアゼピン系の薬を飲み初めて間もない方でも、メンタルの早期回復を望むなら、治療の中心になっている薬の調整は欠かせません。

ただしベンゾジアゼピン系の薬は、急いでやめたりするととても危険なので
思いつきでやめたりしないでください。まずよく考えて計画を錬る必要がありそうです。
 

医師に相談する場合にも薬の飲み心地を正確に伝えるために、まず自分の服薬している薬の「力価」を自分で調べ、知っておくことが最初のステップのように思われます。

「力価」を調べるとというと難しいように思えるかもしれませんが、種類ごとに分類して、「力価」を調べてみることは素人でもできます。

睡眠薬や抗不安薬として処方されているベンゾジアゼピンの場合は、ジアゼパム という1つの薬を基準に等価換算して、その強さを評価する方法を使います。

これを「ジアゼパム 換算」といいます。ネット上に簡単に自動計算できる表がありますから、まず一度ぜひ換算表をみてみてください。

睡眠薬や抗不安薬の力価を知るためのジアゼパム 換算表 ↓
http://www.yoshida-hospital.org/fuan/doc/q.html
ジアゼパム換算については、また明日書いていきます。 (つづく)

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■『ゆっくり減薬のトリセツ』読書&対話会
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https://www.facebook.com/mentalsurvivorchannel/events/?ref=page_internal

■『お薬手帳読みとき勉強会』は不定期開催ですお問い合わせは survivor@lamappa.jp

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー参考 アシュトンマニュアル日本語版ページ
第1章 ベンゾジアゼピン系薬剤:体内でどう作用するか 力価(P27)
https://www.benzo.org.uk/amisc/japan.pdf


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月崎時央 編集
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