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【民俗行事】どでかい龍をわっしょい!「脚折雨乞」。

4年に1回、オリンピックの年に埼玉県鶴ヶ島市で開催される伝統行事「脚折雨乞」(すねおりあまごい)。

長さ36メートル、約3トンもある藁で作られた、どでか「龍蛇」(りゅうだ)を300人で担ぎ、白髭神社から雷電池(かんだちがいけ)まで、わっしょいわっしょいと運びます。

最後は、池にジャブーン。
「雨降れたんじゃく、ここに懸かれ黒雲」と必死に叫び雨乞を行い、
「ぬぉー!!!」と解体されて、龍の魂は天に昇っていくという。

伝承も、とてもいい!

「雷電池のほとりの社に、雨乞いをすると必ず雨が降ったものの、寛永の頃(1624~1644)新田開発に伴い池を縮小したところ、棲んでいた大蛇が上州板倉(現群馬県板倉町)へ移り棲み、雨が降らなくなってしまった。そこで、群馬県の板倉雷電神社から池の水を持ち帰ると、見事に雨が降り始めた。」

脚折雨乞パンフレットより

ですが、この行事。
担い手農家の減少で、昭和の中期に一旦途絶えてしまいます。

しかし、昭和50年に雨乞いの持つ地域の一体感を再認識した脚折地区の住民の方々が、保存会を形成し、翌年に復活させたそうです。

「雨乞いの持つ地域の一体感を再認識」

という点に、胸が熱くなります!

当日は、確かに気温もめちゃ高かったですが、わっしょいわっしょいと300人で運ばれる龍は、とてもとても迫力があり、

私も含め、沿道の方々もダイナミック龍を一目見ようと皆、目を輝かせていました。

当日も、胸アツな内容ですが、龍蛇が作られるまでも、心打たれる内容です!

その工程が柔らかいタッチで紹介されている絵本がありますので、でっかい龍がどうやって作られるのかも要チェックです!

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