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創作の向こう側
「おしえて北斎!」公開から、日々、鬼のエゴサでツイッターを見ています。
皆さんの言葉を読んでいて、私も刺激されるところが多かったので、この作品の感想とか、創作についての気持ちを書くことにしました。
「中の人が感想を書くのはどうか…」という気もしますが、原作のいちファンということでひとつお付き合いくださいませ…。(ネタバレはないので大丈夫です!)
夢をかなえる爆笑! 日本美術マンガ おしえて北斎/ いわきりなおと
いきなりですが、私は「北斎!」の…というか、いわきり作品の、ギャグとシリアスさのバランスがすごく好きです。「いい話っぽいいい話」じゃなくて、ギャグかと思って読み進めていったら最終的に「あれ?いい話だったな?」と言う感じでいつの間にかジーンとしているという…。
なので、「北斎!」については、アクが強い絵師も、随所随所の小ネタも、いまだに何度見ても笑ってしまうんですが、次々出てくるエピソードに笑っていく先で、最後にてんこりんに教えを説く「絵師」。
あれに私は感動を禁じ得ないのです。
(…
え?見ていないって?そんなあなたはぜひ今すぐチェック…。1話&6〜10話は、いまならAbemaにて無料で見られますよ!)
「ゆるく学べる」がコピーにもなっている本作について、こんなガチな感想を書くのはどうかとも思うのですが、
生きるというのは、あのようにして我が身を省みたり、自己防衛の言い訳に走ったりする中で、自分を救い、救われるという繰り返しなんじゃないかと思います。
というのも、いろんな方の感想を見て、感じるのです。
おそらく10〜20代の方と思しき方の言葉を見て「私もそういう風に思っていた時があったなあ」と思ったり、その一方で「そのフィーリングから離れつつあるというのは成長なのか?違うんではないか?」とも思ったり。
そのようにして、自問自答に対して他者からヒントをもらうことで先へ進めるというのは間違いなく「救われている」という事だと思うし、その歩みによって私は過去の怨念(怨念と悔いが多いんですよ…)を救ってもいて。
「北斎!」に限らず、「解離性障害のちぐはぐな日々」の出版だとか大掛かりなイベントとか、ある程度の規模の作品を公開するといつも思います。
自分だとか他の人に「勝ちたい!」とか思っていても、走り抜けてみるとそこにあるのはいつも「救い」だなあ、と。
この「走り抜けてから気づく」という感じと、読み終わってからじわりと感動する「北斎!」の流れは、なんだかとても似ている気がするのです
「北斎!」は、ビジュアル的なリアリティを追求した作品ではないけど、過激で劇的な変化ではなく「いつの間にか変化している」というさりげなさに不思議なリアリティがあると思っています。
そんな風に自分のなかで咀嚼をしたり考え込んだり、同じ様なツイートを見ては「私だけじゃないのね」と安心する日々です。
ものを作ることは楽ではないけれど、戦った先で得るものが単純な勝ち負けではなく、こういった安心感や救いだというのが、自分が絵を続けられる理由の一つなんじゃないかと感じています。
安心して迷うぞ。それでまた新しい物を作るのだ。ファイト。
放送情報
作品は現在、各種動画サービスにて公開中です。
また、Abemaでは6-10話を3月20日(土)まで無料公開中。
そしてYouTubeでは1話を3月28日(日)18時まで公開中です。
時々「感想っていうか自分語りなんですけど」と聞きますが、私は人の「自分語り」を聞くのがすごい好きなので、ぜひ聞かせてください!
ご感想、お待ちしております。
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