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お出かけ記録②ジャン・ミッシェル・フォロン展

お出かけ記録の続きです。これは(これも)良い展示であった…。

やわらかいタッチでありながら、戦争や自然破壊、差別などへの問題意識をじわりと滲ませた作品たち。矢印の絵が象徴として多く登場していたんだけど、最近の自分と重ね合わせて「うーん図星」という気持ちになった。いろいろ指し示されているようで、その実、翻弄されているんだよな。

恥ずかしながら作品を存じ上げず、チラシを見て「おお…」と思って来訪…。

柔らかい色合いやモチーフでありながら、映し出しているのは極めて現実的な社会問題。
「ファンタジー」というと、妖精や魔女を指してたものだと連想するけれど、本当の「ファンタジー」は想像力を通して現実を見ることなんだよね。
想像の手がかりとなり、気持ちと現実の橋渡しをするもの。

また、国際人権宣言のために描いたイラストレーションは、まるで祈りのようで胸が詰まってしまったな。伝えようという静かで切実な熱が、淡い画面に滲んでいた。
じっと見ていたら隣で見ていた方が、溜息と共に急に「なんか、ねえ、すごいわよねえ…」と話しかけてきて、それもまた、良かった。言わずにいられなかったんだよね。「ですねえ」と返して、また同じ絵を見た。

展示会場入り口の写真

制作場面の動画が上映されていたので「あの水彩グラデーションのコツを真似したい」と思って見ていたんだけど、スッ…と描いて自然にグラデーションがフワ…と描かれたので歯噛みしました。
コツはきっと、“経験値”ですね…。

展示はこのあと、名古屋、大阪と続くようです。ぜひぜひ!おすすめです。



おまけ

東京駅からすぐの場所に、投資信託博物館というのを発見…。
投資の事はわかりませんが、「歴代の貯金箱」という展示があって吸い込まれるように入ってしまった。
ものすごい暑い日だったので気が狂っていたのかもしれません。

キャラクターの貯金箱が展示されているガラスケース
のらくろの形をした貯金箱
のらくろ大好き

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