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レビューとは何だ
皆様、こんにちは!!
はじめましての方は、はじめまして!!!!!
僕は、MyDearestという5期目を迎えているVRスタートアップの代表で、VRミステリーアドベンチャーゲーム「アルトデウスBC・東京クロノス」の総合プロデューサーを務める、岸上健人(きしけん)と申します。
これまで「VR×物語」のエンターテインメントを作ってきて、2017年・2018年にVR漫画・VR小説、昨年2019年に、Oculus(Facebook)やPlaystationVRのストアで1位も記録した「東京クロノス」というVRミステリーアドベンチャーゲームを開発しました。
そして本日12/4(金)!!!!!!
「ALTDEUS: Beyond Chronos(アルトデウス:ビヨンドクロノス)(以下アルトデウスBC)」という社運をかけた作品をOculusQuest&OculusRiftにてリリースいたしました!!!!!(以下で購入できます!)
そして、なんとこちらの作品!Facebookが自社のVR/AR技術や新製品をお披露目するFacebook Connect(旧Oculus Connect)でも以下の画像のように10/13に発売された新型ヘッドセットOculus Quest2の注目タイトルとして紹介されたほど勝負作になっております・・・!(大変光栄です・・・!)
この作品はクラウドファンディングも行い、大変沢山の方に支えながら発売を迎えました。
無事リリースできたのは一緒に作品を盛り上げて支えてくださった皆様のおかげです。
開発チームを代表してお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。
そんなことをやっている僕が、本日このnoteにてお話する内容は
「レビュー」について
さらに詳細に言うと「ゲームのストアレビュー」についてです。
本日のnoteは「ゲームのストアレビュー」について3点の内容で書きたいと思います。
(以下、周囲でよく言われてることや僕の意見の両方が含まれており、もちろん異論反論があると思いますので、皆さまの考えるきっかけになればと思います。)
①ストアレビューの質について
まずゲームのストアレビューについてよく言われることがあります。
それは
「日本の人のレビューは世界の中でもかなり厳しい部類」ということです。
「日本のゲーム評価は、ちょっと気に入らない点があると極端に低い点数を付ける人が多く、スコアが異常に下がる。他国へも悪影響あるし、海外で高評価だと日本国内の評価も高くなるから、リリースは海外優先になる」って話を聞いて、そりゃそうなっちゃうよね、と思った。
— yokotaro (@yokotaro) December 20, 2016
上記のような声もあり、ちょくちょく問題になっていることがあります。
ちなみに以下でも書いてある通り、ゲームだけでなく日本の人によるすべてのレビューに付随する問題なのだと思われます。
まず前提として僕はレビューの「5段階評価、100点満点評価」に反対です。
「日本の人がレビューが厳しい」というのは文化的背景があり、国ごとの事情が違うのに世界で一律の5段階評価をしている仕組みがそもそも間違っていると思います。
Netflixはそもそも5段階評価を廃止してます。
個人的には世界最大のPCゲームのプラットフォーム「Steam」の
2択システム「Recommended, Not Recommended」が好きです。
2択であれば「好きか、好きじゃないか」しかないので、
文化的背景に依存しにくいです。
ただし、5段階評価を採用していうプラットフォームは沢山あり、
僕の会社の作品アルトデウスBCを12/4にリリースしたFacebookのプラットフォームである「Oculus」はまさに5段階評価システムを採用しています。
そのため、ここでは一応5段階評価システムにおける日本の人に対する僕からのメッセージを届けさせてください。
まず第一に言いたいことがあります。
「5段階評価において4点は悪い点である」
ということです。
日本の人は、
「3点を基準に考えて良ければ4点かなり良ければ5点」
をつける傾向にあります。(もちろん個人差はあると思います)
しかしアメリカの人中心に多くの海外のユーザーは、
「5点を基準に考えてそれなりに満足すれば5点、不満があれば4点より下になる」
という傾向があるように感じます。
特に僕らのような国産ゲームをつくっている場合は、日本のユーザーの方からレビューいただくことが多いです。
そのため、他の海外タイトルと比べ厳しいレビューを受ける可能性が大であり、海外のユーザーから見るとレビューの点数が低く感じるリスクに晒されがちです。
そのた、ぜひこのnoteを読まれている方には
「5段階評価で4点は悪い点」という認識を持っていただけますと大変嬉しく思います。
つまり、たまに見かける
「次回作への期待を込めて4点です!」
というのは当のレビューされた方本人としては、
「完璧ではないけど良い作品だから次回作への応援と激励を込めて4点!」
という認識なのかもしれませんが、
開発者からすると
「4点ということは悪いところが結構あったんだ・・・」
と思ってしまうという双方の認識のギャップが生まれてしまう
ということです!
この不幸な事態をなくすために海外でのレビューの点の感覚をご理解いただけますと皆が幸せになれる可能性が増すと思います!
※不具合の報告を星1点とともにつける文化もなくした方がいいと思います・・・!星1点は開発者にとって死刑宣告なので、問い合わせで知らせていただくか、DMをいただくか、または星はせめて3点や4点で書いていただくのが開発者の心理状態にとって優しいと思います。
②ストアレビューの数について
質ときたら次は「量」の話です。
ゲームレビューにおいての日本の人の傾向として、
「しっかり遊んでからキチンとレビューをしよう。書こう」
と思われている方が多いように感じます。
しかし、海外のユーザーの方は、
「とりあえず初回プレイの感想をレビュー(5段階評価の星をつけるだけでも)しよう!」
と非常に「軽率にレビューをする(5段階評価の星をつけるだけのことも多い)」傾向にあるように感じます。
たとえば昨日12/4に僕らの作品であるアルトデウスBCと同時に発売された、以下の海外タイトルは非常に多くのレビューが「良い意味軽率で軽率」につけられています。
他の海外タイトルにも似たような傾向があります。
もちろん「しっかり最後までプレイしてレビューをいただく」というのは大変ありがたいことです。
しかし、ゲームにおいては「初速の売上」が大事であり、
「レビューの数の多さ」というのはユーザーにとってそのゲームの売れ行きを推測する要素になりますので、
「レビューの数が多い作品がさらにどんどんと売れていく」ということが往々にして起こります。
そのため僕からの皆様への提案としては、
「初回プレイの感想を軽率にレビュー(星をつけるだけでも)していただく」
ということです。
それを僕が皆様に提案しやすい理由としては、
「レビューの文章も星の数も後から変更することが良くある」
という文化が海外にはあるためです。
まずは初回プレイで星をつけるだけでもいいのでレビューをしてみる。
そして最後までプレイしたり、途中の段階でレビューを変えていく
それがユーザーの方にとっても開発者にとっても一番良い結果につながるのではと思います。
③そもそもレビューとはどんな意味を持つのか?
最後の話としては、「レビュー」とはそもそもどんな意味を持つのか?
ということです。
ユーザーの方々にとって「レビュー」とは、「そのゲームを買うかどうかの指標」になるものだと思います。
そして一方で、私たちのような開発者にとってレビューとは何のか?
それは、
「無料で出来るユーザーからの最高の応援」
です。
もちろんレビューは良い内容もあれば批判の内容もあります。
しかし、それでも「評価を沢山受ける」というのはそれ自体が贅沢なことです。
山のようにある作品の中で、自分の作品がユーザーの方から時間をとってもらいプレイしてもらった証。
それがレビューなのです。
そして、そのレビューは文章にしろ、星の数にしろ、
他のユーザーにも伝わるので、
それからさらに沢山の人たちがその作品をプレイしてもらえるきっかけとなります。
正直、レビューを書いてもらうことは、星をつけてもらえるだけでも、
「作品のグッズを買ってもらえるのと同じくらい大きな意味があり、嬉しい」ものです。
もちろん、開発者への忖度なんて不要です。
「率直なレビュー」をぜひお願いいたします。
あなたの思うがまま、ただし世界的なレビューの基準点を頭に置いていただき、満足してもらえれば5点を、不満があれば4点以下をつけていただき、
もしよろしければ良かった点や、改善点を文章として書いていただく。
それこそが、その作品を他の人が知るきっかけになったり、
開発者がその作品の良さや改善点を知るきっかけになります。
実際に、僕たちは、クラウドファンディングを支援してくだった方々に向けてリワード(グッズなど)とともに、
「御礼とレビューをお願いする手書きの手紙」を同封させていただきました。
(COOが中心となり1000枚上書いたのですが、手書きで分量が17万字ほどにのぼりました・・・!)
沢山の私たちの労力をかけてでも、レビューというのはいただきたいものです。
レビューの持つ価値は計り知れないものなのです。
これは私の勝手な推測なのですが、特にアメリカの人からのレビューは「まずは+の点を書いて、その後で改善点を書く、そしてそれなりに満足すれば5点をもらえる」という傾向があるのですが、
それは彼らのレビュー文化の根底に、もしかしたら「開発者を応援したい」という気持ちがあるためなのかもしれません。
ここまでお読みいただき本当ありがとうございました!!!!!
僕たちが昨日12/4リリースしたアルトデウスBCという作品は、以下Oculusプラットフォームで購入することができるVRゲームです!
Oculus QuestというPCも不要なスタンドアロンヘッドセットでプレイできます!
「日本中でVRムーブメントを巻き起こす」という想いで作り上げた、僕たちの最高傑作です!!!!!!!!!!!
今すでに発売2日目で200件以上のレビューがついています!!!!!!
VRゲームとしてはグローバルヒットタイトルのペースでのレビューの数の多さです!!!!!!
そして沢山の熱いレビューに、僕たち開発チーム一同が目頭が熱くなる思いです!!!!!!!!
もしよろしければ、是非僕たちの魂の作品である本作アルトデウスBCをプレイしてみてください!!!!!!!!!!!!!
以下のnoteで本作にまつわる思いの丈を書き綴ってますのでよろしければご一読してみてください!
そして、もちろん僕らの作品だけをレビューしてほしいわけではないです!!!!!!!!!!
今回はゲームのストアレビューについてのみを書きましたが、他の様々なレビューでも僕の考えは同じです!!!!!!!!!!!
是非このnoteが沢山の人にとって、レビューについて考えるきっかけになり、日本にもユーザーも開発者も双方が幸せになれるレビュー文化をつくっていく流れができること祈っております!!!!!!!!!!!!
本当にお読みいただきありがとうございました!!
僕のtwitterフォローなどいただけますとこんなことをたまにつぶやいたり、ずっとVRはじめオタク話をしてますので、よろしくお願いいたします!
ALTDEUS: Beyond Chronos (アルトデウスBC)がQuest2のローンチタイトルとして発表されましたあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!
— 岸上健人@12/4アルトデウスBC発売! (@tokimekishiken) September 16, 2020
うわああああああああ!!!!!!!!!!!!
(スクショタイミングすいませんwww)#FBConnect #ALTDEUS #アルトデウスBC pic.twitter.com/xPpJlqM73w