マガジンのカバー画像

悲しみの向こう側

31
詩集。
運営しているクリエイター

記事一覧

― 全ての終わりに ―

断ち切れない想い。 断ち切りたい想い。 放棄したい居場所。 放棄できない居場所。 終わりに…

名野凪咲
11か月前

― 遠い想い ―

よせては、かえす波の様。 優しく、冷たく繰り返す。 しんしん積る雪の様。 温かく、残酷に重…

名野凪咲
11か月前

― そう 感じたから ―

全ての言葉が攻撃に見えた。 私への責め。 何一つ、理解してないのは私の方。 知っていて、止…

名野凪咲
11か月前

― 聞こえない ―

言葉が聞こえない。 雑音の向こう側。 口を動かす形だけ。 無言。 無音。 聞こえないのは私の…

名野凪咲
11か月前

― 絶望の淵 ―

絶望に蝕まれる。 どんな病より苦しい病。 助けてくれる手が見つからない。 絶望に喰われてゆ…

名野凪咲
11か月前

― 涙は見せない ―

泣かないと決めた。 涙は何も解決しない。 泣かないと決めた。 涙は誰にも届かない。 あの日…

名野凪咲
11か月前

― あなたからの「自由」 ―

あなたはそれを「自由」だという。 自由のままに、音を奏でる。 この薄汚れた都会で。 あなたはそれを「自由」だという。 自由気ままに、絵をえがく。 この腐敗した籠の中で。 あなたはそれを「自由」だという。 自由奔放に言葉を綴る。 この穢れた箱の中で。 それは「我侭」ではないですか? 《 前へ * 次へ 》 悲しみの向こう側 目次

― 哀しみの欠片 ―

欠片を拾った。 哀しみの欠片。 空に投げたら きらりと光った。 欠片を拾った。 悲しみの欠片…

名野凪咲
11か月前
2

― ほんの 少し・・・ ―

ほんの少し、優しさがあったなら 何かが違っていただろう。 他人を支える事が 出来たかも知れ…

名野凪咲
11か月前

― 永遠の刻(とき) ―

永き刻。 眠りつくその時間を待つ。 死屍の躯を引きずりながら。 遠い刻。 眠りつくその刹那…

名野凪咲
11か月前

― あなたを守る力 ―

月の明かり。 静かに貴方を見守る力。 冷たい空気をまといながら。 日の明かり。 密やかに貴…

名野凪咲
11か月前

― 口付けと共に・・・ ―

触れる事さえ叶わぬ夢を 闇の中で見る。 落ち逝くことさえ叶わぬ夢を 時の中で見る。 微かに…

名野凪咲
11か月前

― 「さよなら」とは言わない ―

私は言わない。 別れの言葉は。 いつだって 相手のその言葉を聞いて 安心する。 私は言えない…

名野凪咲
11か月前

― 傷心 ―

傷つく事に慣れなくて 私は痛みを忘れる事にする。 傷つける事に慣れなくて 私は悲しみを忘れる事にする。 いつか、いえるだろう その傷跡。 《 前へ * 次へ 》 悲しみの向こう側 目次