億男の藤原竜也は胡散臭いけど言ってることは意外とまとも
夫に勧められて映画「億男」を見た。一番印象に残ってるのは藤原竜也のシーン。いかにも怪しげでうさん臭い彼が、群衆に向かってお金について語るあの場面。
見た目もやってることもめちゃくちゃ胡散臭くて怪しいのに、言ってることは全部正しい。このギャップがとてもおもしろかった。
最高の利子を生むのは知識への投資
この言葉はまさにその通りだなと思った。1万円をもらったとして、
・Aさん「銀行に預ける」
・Bさん「1,000円の本を10冊買う」
この2人の差はものすごく大きなものになる。小説を10冊読んだなら、小説家に憧れて文章を書き始めるかもしれない。ビジネス本を10冊読んだなら、何かをひらめいて起業したくなるかも知れない。プログラミングの本を10冊読んだなら、サラリーマンを辞めてフリーランスになれるかも知れない。
どんな本を選ぶかはその人次第だけれど、その1万円をどう使うかでその後の人生が大きく変わっていく。
貯金がダメとは思わないしもちろん必要なことだけど、「貯金額を増やす」が目的になってしまうと数字が減ることがストレスになってしまうから上手に使えなくなるだろうなとは思う。
ベンジャミンフランクリンの言葉を聞いてこんな風に感じた。
タダでもらった1万円の価値は0円
語りが終わったあと、借金を返したいと言う群衆のひとりに1万円を渡す。「タダで手に入れたのだからこれは1万円では無くゼロ円です」と言いながら。
ん〜この言葉は難しい。難しいからスルーしようかと思ったけど、考えてみた。何もせず手に入ったお金はただの紙切れであり、仕事をしたり人を幸せにしたりして手に入れたわけじゃないから意味がない。ってことかな?
何の努力もせずお金を手に入れ続けたらどうなるだろうか?仕事もせず毎日ぐ〜たらして、朝起きたらなぜか毎日1万円ポストに入ってる。そのお金でウーバーイーツ頼んで美味しいものを食べる。そんな生活を続けたら、スーパーウルトラダメ人間になりそう。
こう考えると、自分が努力もせず手に入れたそのお金には何の価値もないってのも理解できるような気もする。でもやっぱりこの言葉は難しいなあ。
無限にお金があったら何をする?
「みなさん、無限にお金があったら何がしたいですか?」最後に群衆にこう問いかける。
「借金を返して家族と暮らしたいです」
「いつかハワイに住みたい」
「劇団の公演を成功させたい」
これを聞いて、正直「どれもお金がなくても叶えられるのでは?」と思った。
「借金を返して家族と暮らしたい。」
借金はお金がないと返せないけど、家族とは借金があっても暮らせる。借金を作ったことで信用を無くしたならば、それは借金があることが問題なのではなくその人が信用を失うような行動をしたことに原因がある。いくらお金があっても借金を返せても信用を取り戻せなければいつまで経っても家族と暮らすことはできないよな〜と。
「いつかハワイに住みたい」
ハワイまでの交通費を稼ぐ→あとは現地で仕事を探して働く。
海外に行ったことがないから分からないけど、本気を出せば現地でも仕事は見つけられるのでは?と思いました。
「劇団の公演を成功させたい」
これもお金関係あるのかなー?練習場がないなら広い公園で練習すればいいし、お金があって広い練習場を借りられても本気で練習しなければ公演は成功できない。
無限にお金があったらやりたいことは、実はお金がなくてもできることが多いのかも知れない。
おわりに
主人公の九十九くんと同じように、お金って何なんだろう。幸せって何なんだろう。と考えることがある。
家族が健康で楽しく生きてることが私の人生にとっていちばん大切なこと。
それは大前提として、年1くらいはシェイクシャックのハンバーガーが食べたいし、セキュリティのしっかりしたマンションにも住みたい。こういう欲は家族の健康があってこそ成り立つもので、やっぱりベースには家族の幸せがある。
誰かを幸せにして、それでお金を手に入れて、またそのお金を誰かが幸せになることに使う。このループができれば一番幸せなのではないだろうか。それが何かはまだ具体的には分からないけど、数十年後にはそういう自分でありたい。
改めて考えるきっかけをくれた億男ありがとう。藤原竜也ありがとう。
映画を見て本を読みたくなって図書館に来たら休みだったから、マクドに入って映画の感想を書いてみました。娘はベビーカーでお昼寝中。
起きたのでこの辺で終わります。ではまた。