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これこれ。こういう洋食でいいんだよ。
そうそう、これこれ。こういうのでいいんだよ。
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どこかで聞いたセリフですが、出典はもちろんみなさんおわかりですよね。
📚️切り取られた日常メシ
ゴローさんがひとりで、ただひたすらメシを食うこのドラマ。けっこう好きで、毎シリーズ視聴してます。
もともとは原作の漫画が好きで、まずあの緻密な絵が好き。小さな背景まで繊細な線で描き込まれたあの絵柄には、漫画を読むだけでなく、ただひたすら見つめてる、眺めてる、それだけでなにかを感じ取ってる自分がいる気がします。
でも、そんな緻密な絵を動かしているストーリーは、至って日常。非日常とかドラマティックとは対極にある、平々凡々な物語です。それもメシに関するエピソード。
そこがこの漫画の魅力のひとつで、誰もがなんとなく共感してしまう、いわゆるあるある系なんだと思います。しかも静の世界観、静かなるあるある。
🍽️そういうのをつくってみよう
今回つくってみたメニューは、そんな漫画の中で、主人公がふらっと立ち寄ったお店で、いかにも選びそうなひと品。そして食べながら、ひとりごとをいいつつ、何度も頷いて、納得してくれそうな洋食プレートです。
🍝ナポリタンは定番
まずは付け合せ。
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あの作品に出てきそうな、洋食メニューの付け合わせときたら、これですね。
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ソーセージ、玉ねぎ、ピーマンという、ど真ん中。
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そう、ナポリタン。これこれ。
ちなみに今回はいつもの糖質オフレシピではなく、普通にスパゲッティを使いました。付け合せなので、ひと口サイズですからね。
🥩ハンバーグも定番
メインはもちろんハンバーグ。
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焼いて、冷凍しておいた作り置きに、ソースをからめて軽く煮込みます。
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チーズを載せて、蓋をしてしばらく。
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うん、いい感じ。ハンバーグのトッピング、チーズは王様級ですね。
🐽もうひと品盛り合わせる
そして洋食屋さんぽくいくなら、メインをもうひと品盛り合わせたくなります。いわゆる、AセットとかBランチとか、そういう名前のあれ。心くすぐられますよね。メニューにあると、組み合わせを確認して迷うやつです。
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今回は豚ヒレ肉。
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そうそう、目玉焼きも焼かなくては。
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ヒレ肉にはしょうがとにんにくをたっぷり使った、自家製の万能だれで味付けします。これは、ごはんが止まらなくなるやつ。
🍽️盛り合わせたら、そうそうこれ。
さて、付け合せは準備万端、スタンバイ。
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キャベツの千切りも大事ですね。
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チーズハンバーグをどどん。
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さあ、あとは豚ヒレ。
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キャベツの上から、ちょっとおしゃれなラビゴットソースをドレッシングがわりに。
🏠️孤独のおうちごはん
なんだこれ。普通のドレッシングじゃないぞ。きれいだな。トマトに玉ねぎ、きゅうりか。イタリアンカラーじゃないか。ただの洋食屋だと思ったら、ここでちょっと個性を主張してきたな。
どれどれ。おっ、爽やかだ。ほう、ノンオイルか。うまいけど、ちょっとコクが足りない気もする。いや、待てよ。チーズハンバーグに豚ヒレのしょうが焼き。メインはふた品とも、濃い味だ。ここでバランスを取ってるのか。さすがだな。
こんな声が聞こえてきそうです。
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さて、ハンバーグ。うん、うまいぞ。やわらかめだな。きらいじゃない。チーズのコクがよく合うタイプだ。目玉焼きをどこで崩すか。このタイミングを誤ると、あとで後悔するんだよな。
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こちらはしょうが焼き。豚肉のしょうが焼きは、数え切れないほど食べてきたけど、ヒレ肉ってのははじめてだ。てっきりカツにするための肉だと思ってた。おっ、これは。
なんだか、脳内に響く声が止まらなくなってきました。
なんだこれ、うまい。うまいぞ。やわらかい。フカフカしてて、太陽を浴びた布団みたいだ。そうか、ステーキでもヒレ肉ってのは高級品だもんな。牛じゃなくて豚でも、気品を感じるぞ。あなどれんな、この味。
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さて、ここでナポリタン。うん、基本だ。忠実な味ってやつだ。この味でほっとしない日本人なんているんだろうか。洋食なんだけどホッとするというのは、ナポリタン誕生以来、年月をかけてすこしずつ日本人の遺伝子に新たに染み込んできた、その実績の結果なんだろうな。
ひと口食べるたびに、なにかを語りたくなってきています。
ひととおり食べてわかる。このひと皿、雑多なようでいて、実は料理がお互いを引き立てあってるんだ。
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ここでおもむろに、目玉焼きをハンバーグの上に移動だ。そして崩す。黄身の真ん中に、ぷすりと箸先をいれ、そして左右に開く感じで動かせば、流れる黄身がハンバーグにからまっていく。
こんな感じで、ひと口、またひと口。洋食プレートの料理が消えていきます。
そして食べながら思うのです。
そうそう。これこれ。こういう洋食がいいんだよ。
珍しいものにわくわくする気持ちとおなじくらい、よく知ったものを、すこしアレンジしたくらいのさじ加減に、ホッとする気持ち。みなさんもありますよね。
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