大学生×学ぶ GAPをめぐる情勢について学ぶ
東海学院大学管理栄養学科の1年生です。今日は農林水産省東海農政局生産部生産技術環境課 課長補佐 園屋 貴志 先生から『GAP(農業生産工程管理)』についてお話をお伺いしました。
GAP(Good Agricultural Practice)について学ぶ
GAPとは、農業生産の各工程の実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動で、食品の安全性向上、環境の保全、労働安全の確保等に資するとともに、農業経営の改善や効率化につながる取組のことで、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の際に選手村等で提供される食材調達基準に、GAPが採用されたことを契機に、GAP認証の認知も高まってきたそうです。2022年3月には、従来の食品安全、環境保全、労働安全の3分野のGAPに加え人権保護及び農場経営管理の2分野を加えた「国際水準GAP ガイドライン」が策定され導入を推進しているそうです。
国際水準GAPは、国際規格に基づき運営されている民間の認証制度で、日本では、「GLOBALG.A.P.」「ASIAGAP」「JGAP」3つの認証が普及して、中でもJGAP認証取得が一番多いのだそうです。
都道府県独自のGAPについて知る
都道府県でも独自のGAP認証があるそうです。私たちの大学のある岐阜県でも、2024年4月から「ぎふ清流GAP評価制度」が、国際水準GAPとしてスタートしたばかりなのだとか。先日、ショッピングセンターでPRした野菜が国際水準GAPとしてスタートした「ぎふ清流GAP評価制度」の野菜だったのだと知り、びっくりしました。
お話をお伺いした私たちの感想です
「2025年の大阪・関西万博に向けてますますGAP認証に取組む生産者の方が増えると良いと思いました。ただ、私たちも含め、消費者のGAPの認知が低いので、私も今日お話を聞くまで、持続可能な農業やSDGsの達成にも関わっている取組なのだということを知りませんでした。もっと多くの方にGAPについて知ってもらう必要があると思いました。」
「輸出拡大実行戦略についてお話を聞いたのですが、輸出を拡大するためにも国際水準GAPに取組むことが重要になってくると知りました。トレーサビリティも義務化されている国もあると聞いたので、GAPもトレーサビリティもさらにHACCAPも一元化した制度があればいいのではないかと思いました。」
「スーパーでGAP認証の野菜を探そうと思ってもあまり見かけることがありません。まだまだ取組む生産者の方は少ないのでしょうか。認証には費用も掛かると聞いたので、補助があれば普及するのではないかと思いました。」
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