大学生×伝統野菜 幻の南飛騨富士柿の干し柿でお正月!
東海学院大学管理栄養学科の伝統野菜プロジェクトチームの学生です。生産者の方が6年前に他界され、幻となった飛騨・美濃伝統野菜『南飛騨富士柿』の干し柿が完成しました!
150個の『南飛騨富士柿』を生産者の娘さんにご許可いただき、主が不在となった柿畑から収穫させていただきました。プロジェクトチームのメンバーで幻の『南飛騨富士柿の干し柿』の再現に挑み、ついに完成!!カラスにも食べられず、カビずにできてよかった。
お正月の縁起物『干し柿』
正月に食べる縁起物として『干し柿』があるそうです。正月の平安時代の宮中の新年行事に「歯固め」があるそうで、固いものを食べて歯を固め、健康長寿を祈願する儀式なのだそうです。岐阜県でも元旦の朝に昆布、豆、栗、かや、田作り、干し柿の順にとって「まめでくりくり(がやがや田を作り)かきとるように」と唱え食べるのだそうです。( )の部分は言わない地域もあるそうです。『干し柿』は古くからお正月には欠かせない縁起物だったということを知りました。
さて、試食してみよう!
さて、いよいよ試食をする日!渋柿が甘くなったのか・・・どこまで干したらいいのか。。。悩みながら、市販されている干し柿の固さを思い出し、
このくらいなら完成ではないかと、試食会を開催しました。
『南飛騨富士柿』の干し柿の感想です!
「初めて干し柿を作ってみて、昔の人の食文化や保存食の歴史を改めて学ぶ良い機会になりました。生産者の方が不在となり、10年前から生産者が誰もいなくなった飛騨・美濃伝統野菜『南飛騨富士柿』の干し柿作りの技を継承していくためにはどうしたらよいのかと思っています。」
「南飛騨富士柿はとても大きな柿で、干し柿も食べ応えのある甘さです。私はもう少し固いほうが好みかと思いました。」
「酸化防止剤を使用していなかったので、黒い色が少し気になりましたが、味は甘くておいしかったです。」
「白い粉が周りについている干し柿はどうやって作るのか・・・さらに勉強したいと思いました。食べ応えがあり、自然の甘さがおいしかったです。」
「お正月の縁起物と知り、今年のお正月には、今回作った『南飛騨富士柿』の干し柿を食べようと思いました。」