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大学生×考える FAMICの取組について学ぶ

 東海学院大学管理栄養学科の1年生です。今日は独立行政法人農林水産消費安全技術センター(Food Agricultural Materials Inspection Center:以下FAMIC)の取組について独立行政法人農林水産消費安全技術センター名古屋センター 次長 高橋  賢 先生にお話をお伺いしました。

FAMICってどんなお仕事をするところなのだろう?

 実は、今日お話をお伺いするまでFAMICという言葉も聞いたことがありませんでした(すみません)。お話をお伺いしてみると、私達の身近で、知らないうちに、たくさんFAMICのお世話になっていることを知りました。『肥料』『農薬』『ペットフード』『家畜の飼料』などの安全性や表示が適正かなどについてもFAMICの確かな技術力による科学的検査・分析によって検証されているとか、さらに柱やフローリングなどの木材がJAS制度の規格基準にあっているか、食品の原産地、原料などが適正かなど、多くのFAMICの仕事が身近にあることに驚きました。

肥料の安全性確保と環境負荷低減に向けた取組みを知る 

 私がお話をお伺いして興味を持ったのは、下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向けた取組についてです。2030年までに堆肥・下水汚泥資源の使用量を倍増し、肥料使用料(リンベース)に占める国内資源の利用割合を40%にするという目標に向けて多様な主体が連携して様々な取組みが行われているそうです。FAMICでも汚泥堆肥の安全性確保のため、汚泥肥料の分析、植害試験など安全性確保に向けた様々な取組をしていただいていることを知りました。
 窒素やリンの循環が大きくプラネタリーバウンダリーを超えているので、下水汚泥資源の肥料利用拡大は持続可能な食料システムの確立にも、地球環境保全のためにもとても大切な取組なのだと思いました。

たくさんの質問に詳しく教えていただき、ありがとうございます。

お話をお伺いした私達学生からの感想です

「FAMICには、ファムとミックとアミの3つのキャラクターがいて、農薬検査所と肥飼料検査所と農林水産消費技術センターが2007年に統合され、3つのキャラクターは統合された3つを表していると知り興味を持ちました。」
「JASaffについて、認証された食品がどのくらいあるのだろうと興味を持ちました。輸出拡大実行戦略などもあって国際的に認められる認定が必要となっているのだと思いました。JASaffの認定食品が増えるといいと思います。」
「FAMICでは、分析試験結果の信頼性確保のため、ISO/IEC17025の認定取得など、国際的にも信頼性を確保する取組も行われていることを知りました。分析だけではなく分析結果の信頼性確保がとても重要になるということを知りました。」
「最近制定されたJASの中で、魚類の鮮度を示すK値の試験方法が統一されたと資料に書いてあったのですが、K値は食品学や食品衛生学の教科書にも出てくるので、日本食品標準成分表のように公定の分析法があると思っていたのですが、統一するのに時間がかかったのはなぜなのか知りたいと思いました。」
「小松菜が植害試験に使われていると知りました。小松菜は害を受けやすく、栽培期間も短く栽培しやすく、安価、全国で育つからなのですね。勉強になりました。」
「食品の表示監視のため、安定同位体比分析で産地を判別するというお話を伺ってとても興味を持ちました。はちみつの炭素安定同位体比分析についてのお話をお伺いしたのですが、ストロンチウム安定同位体比なども聞いたことがあります。安定同位体比分析についてもっと知りたいと思いました。」
「FAMICの職員の方が制作されたという動画を見せていただいて、分析技術だけではなく、動画編集技術まですばらしいのだと感心してしまいました。」


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