大学生×学ぶ 食品の表示制度について知る
東海学院大学管理栄養学科の1年生です。「食品の表示制度について」農林水産省東海農政局消費・安全部米穀流通・食品表示監視課 課長 堀本 秋弘 先生と総括広域監視官 小幡 徹 先生、計画係長 古橋 巧 先生よりお話をお伺いしました。
農林水産省のビジョン・ステートメントを知る
『わたしたち農林水産省は、生命を支える「食」と安心して暮らせる「環境」を未来の子どもたちに継承していくことを使命として、常に国民の期待を正面から受けとめ、時代の変化を見通して政策を提案し、その実現に向けて全力で行動します。』という農林水産省のビジョン・ステートメントについてはじめに教えていただきました。食品表示制度と食品表示監視業務についても具体的に知ることができました。日頃、私たちが食べている食べ物の表示の重要性を知るとともに、消費者の「食」と「環境」を守るために、膨大な時間をかけて、監視していただいていることで、適正な表示が守られているのだと知りました。
ズワイガニのそっくりさんオオズワイガニ
オオズワイガニが北海道で水揚げ量が増加し、ズワイガニと誤表示されて販売されていることを知りました。確かにそっくりです。同じズワイガニなら大きくて、安い方を確かに買いたくなるだろうと思いました。地球環境の変化によって、私たちの将来の食環境も変わり、こういった影響が、これからもっとでてくるかもしれないと考えてしましました。
牛トレーサビリティ制度について学ぶ
過去のBSEの歴史から平成15年に「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(牛トレーサビリティ法)」が制定されたそうです。国内で飼養されている牛に耳標をつけ、耳標につけられた10桁の個体識別番号で生産から流通、消費まで伝達する仕組みだそうです。国内で販売されている国産牛肉の履歴をたどることができるため、問題の発生時に牛や牛肉の追跡が可能になったのだそうです。
私たちの感想です。
「牛と米のトレーサビリティは法律で義務付けられているのですが、他の食品は今後義務付けられることはないのか気になりました。」
「食品表示について勉強になりました。最近は持続可能性ということから環境負荷低減についてよく聞くのですが、 今後、表示にも持続可能性が盛り込まれるようなことがあるのでしょうか。」
「ファミレスなどで白身魚のフライなどがありますが、魚の種類は書かれていることはあまりないように感じます。表示しなくてもよいものなのでしょうか気になっています。」
「普段食べている「シシャモ」が実際は「カラフト シシャモ」で、本物のシシャモはあまり捕れないと聞いたことがあります。 シシャモのような本来の種が捕れなくなって、類縁の種が主流になった例があれば知りたいと思いました。」
「海外で「トレーサビリティ」はどのようなものなのか知りたいと思いました。また、日本では米と牛ですが、 海外はどうなっているのか興味があります。」
「私たち消費者のために、こういった監視をしていただいていることで、私たちの食環境が守られているのだと知りました。これからもよろしくお願いします。」