大学生が食品ロスから堆肥を作り、農業をやってみた!
こんにちは!
私達は東海学院大学管理栄養学科で管理栄養士・臨床検査技師・栄養士を目指して学んでいる学生です。6年前に先輩たちが立ち上げたプロジェクトを引き継いだ1年生~4年生までの有志24名が活動しています。
私は1年生なので、大学に入学して、このプロジェクトに参加する前は、「食品ロス」という言葉を聞いたことがある程度で、「食品ロス」について具体的にイメージすることができませんでた。
しかし、先輩達が畑で育てた野菜(規格外)を大学内でマルシェ(TGUマルシェ)を開店し、販売しているのをみて、興味を持ち、このプロジェクトで活動をするようになりました。
プロジェクトでは、6年前から調理実習などででる野菜クズなどから堆肥を作っています。先輩達の話によると、畑で使用できる堆肥が作れるようになるのに1年かかったそうです。
学食の食べ残しを入れるとナトリウムが高値になってしまったり・・・pH が低くなってしまったり・・・いろいろな条件を変えては分析を繰り返し、なんとか畑で使える堆肥が完成したそうです。
その堆肥を使って5年前から東海学院大学試験圃場でJAぎふ様、岐阜農林事務所様にご指導いただきながら、年間20種類もの野菜を栽培しています。
食品ロスから作った堆肥で育てた野菜は、細くてヒョロヒョロ・・・
にんじんが鉛筆みたい・・・大学ででる食品ロスからだけではうまく育たなんんだ・・・
少しだけ肥料を足して、4年前から地元のスーパーマーケットに出荷できるような野菜が育てられるようになりました!
東海学院大学ブランド野菜として、環境配慮活動を促す啓発ラベルを付けて出荷しています。すぐに完売してしまうほど大人気です!
出荷した野菜には、食品ロス削減のためにも無駄なく、美味しく、健康的に召し上がっていただけるように、私たちの学んでいる栄養学の知識を活かし、野菜ごとに考案したライフステージ別栄養価付健康レシピと共に販売しています。地産地消の推進、野菜摂取量向上、地域の方の健康寿命の延伸に貢献できれば嬉しいです。
私もまだ1年生ですが、これらの活動に関わるようになって、食品ロス削減のために自分ができることは何だろうと考え、自分にできる小さなことからでも行動をしてみようと思うようになりました。
消費者庁の調査によれば、食品ロスへの関心が一番低いのが、私達Z世代だそうです。私達の世代が意識してできることから取り組むこと、そしてそれを多くの仲間に伝えることで食品ロス削減に貢献できるといいなぁと思って活動しています。
今後もこれらの野菜を使って、食育活動を地域で展開し、多くの方に食品ロス削減について考えてもらいたいと思っています!