大学生×考える 家畜伝染病対策について学ぶ
東海学院大学管理栄養学科の1年生です。今日は農林水産省東海農政局消費・安全部畜水産安全管理課 課長 川嶋美紀先生、課長補佐(総務・畜水産安全) 鈴木誠先生から「家畜伝染病対策」について教えていただきました。
家畜伝染病予防法上の家畜伝染病の数にびっくり!
はじめに家畜伝染病予防法上の家畜伝染病の数の多さにびっくりしました。法定伝染病が28疾病、届出伝染病が71疾病の計99疾病が監視伝染病にあたるそうです。こんなにあるなんて驚きました。そのうち総合的に発生の予防及びまん延防止のための措置を講ずる必要のある家畜伝染病を特定家畜伝染病と呼び、特定家畜伝染病防疫指針において、発生の予防、発生時の初動防疫対応等を行うための具体的かつ技術的な指針が定められているのだそうです。
高病原性鳥インフルエンザについて知る
令和4年度(令和4年10月~令和5年4月)は全国で高病原性鳥インフルエンザが大流行し、過去最高の殺処分羽数を記録したそうです。東海三県でも全国殺処分羽数(約1,771万羽)の2%にあたる約31万羽が殺処分されたそうです。確かに私達の生活でも卵の価格が高騰したり、なかなか購入することができなかったりしていますが、これだけの殺処分羽数であったのだと知り驚きました。
豚熱(CSF)について考える
平成30年に私達の住んでいる岐阜県で豚熱(CSF)が発生し、自分の住んでいる近くで発生したこともあり、防護服を着た方が養豚所で感染拡大を防ぐため休みなく作業されている姿を報道などでも見て、まだ中学生でしたが、身近で何か大変なことが起こっているのだと思った事を思い出します。
平成30年9月~令和5年3月までの期間に岐阜県で豚熱で殺処分された豚は岐阜県内の豚の約66%にもなるそうです・・・
豚熱ウイルス、アフリカ豚熱ウイルスの浸潤状況を監視・把握するため野生イノシシから検体を収集しサーベイランスを実施したり、野生イノシシ捕獲の強化、経口ワクチンの散布などの対策も講じられているそうです。
私達もイノシシが生息しそうな山などにキャンプに行ったときには、家畜のいる施設に立ち寄らないこと、イノシシを誘引するような食べ物を残しておかないこと、靴の泥を落とすことなど、豚熱ウイルスを意識して行動しなければならないことを学びました。
お話を伺った私達学生からの感想です
「高原性鳥インフルエンザ、豚熱などさまざまな家畜伝染病が同時に同地区で身近に発生していることを知り、私達人間も新興感染症のパンデミックが起きていますし、ウイルスの脅威をより身近に感じました。ウイルスの進化はとても早いと聞いたことがあります。新たな脅威を防ぐためにも、終息させるための様々な対策を講じていただき、本当にありがとうございます。」
「防護服を体験させていただき、感染予防のためいろいろな対策が講じられていることに驚きました。防護服も2枚重ねて着ること、隙間にはガムテープを巻くなど・・・びっくりしました。しかし、息苦しく、動きにくく、私は一人で脱ぐことも着ることもできませんでした。これで長時間対策にあたられた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。」
「BSEのお話とトレーサビリティのお話をお伺いし、実際に牛の個体識別情報検索サービスを利用してみて、食卓から農場までの経路が見え、消費者にとって安全安心の仕組だみだと思いました。しかし輸入牛肉についてはどうやってその情報を知ればいいのだろかと疑問に思いました。」
たくさんのことを教えていただき、ありがとうございます。
私達からの質問にも詳しく教えていただき、ありがとうございます。大変勉強になりました。
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