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大学生×学ぶ スマート農業の推進について

 東海学院大学管理栄養学科の1年生です。今日は『スマート農業の推進について』農林水産省 東海農政局 生産部 環境・技術課 新技術実装係長 澤田 和宏 先生からお話をお伺いしました。

農業分野における労働力不足の課題を知る

 2000年に240万人であった基幹的農業従事者は、2022年には116万人に減少し、現在では、その多くが70歳以上の高齢者の方が担っているそうです。さらに今後20年間で基幹的農業従事者は30万人まで減少することが見込まれていて、従来の生産方式を前提とした農業生産では、農業の持続的な発展や食料の安定供給を確保できなくなることが予測されているとか・・・。農業法人を対象とした経営課題の調査でも、『労働力不足』を最大の課題と回答する法人が約半数を占め、日本の人口も減少している中で大きな課題となっているそうです。
 農業者が減少する中で、生産水準が維持できる生産性の高い食料供給体制を確立するためには、スマート農業技術の活用と、生産方式の転換、スマート農業技術の開発・普及を図ることが重要であることを知りました。

たくさんの質問がありました

私たちの感想です。

「中山間地域で活動しているのですが高齢化や担い手不足の課題を解決するためにもスマート農業技術を中山間地域で利用したらよいのではないかと思っていましたが、お話をお伺いし、食料安全保障の確保という意味においては、もっと大きい視野で考えていくことが必要なのだと知りました。」
「スマート農業技術活用促進法が10月に施行され、IPCSAなど令和7年度以降スマート農業技術の開発及び普及に向けた取り組みが本格化すると伺いました。まだスマート農業技術を、身近で見たことがないので、今後普及するといいなと思いました。個人的には価格が高くて驚いたので、費用の課題も大きいと感じました。」
「たくさんのスマート農業技術の映像を見せていただき、興味を持ちました。自動走行トラクター、ロボット田植え機などとても便利ですが、高額なのでとても驚きました。さらにこれらの技術を活用するためには、大規模な農地が必要になると思いました。今後、日本の農業者も減る中で、日本の農業生産の中心は大規模な農業法人になるのだろうかと思い、近い将来、日本の農村風景も大きく変わるのかもしれないと、少し寂しく思いました。」


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