地方移住先として人気の高い長野県白馬村に調査に行ってきた話
地方移住とかはまだ先の話なのですが、ひとまず地方に賃貸用の物件または事務所用物件を保有してみようかなという思いがあり、ここ1~2年くらい物件を見ています。
元々不動産を見るのが趣味兼仕事みたいなところがあるので関東の物件はよく見るのですが、最近は山梨や長野という移住候補地の物件を見るようになりました。
しかし、関東と比べると圧倒的に物件数が少なく、自分の中で統計データが取りづらいなと思いました。
これはもう現地調査をするしかありません。
現地調査は経済的にも時間的にもコストがかかりますが、自分の目で見て肌で感じたことはとても重要なデータになりますので、本気で検討するときは現地調査は必須です。
そこでまずは県庁所在地である長野市周辺を車で探索しつつ、商業施設等の調査に行きました。
長野市は全く問題がなく、私自身が住むのもありだなと思うくらいには栄えていました。
写真を何枚か撮ったのですが、他の車のナンバーなどが明確に映っているので、掲載は避けておきましょう。
それくらいには都会ということです。
特に国道19号沿いは栄えていて、GU・ヤマダ電機・ニトリ・西友・焼肉きんぐなどの国道沿いでよく見るお店がズラッと並んでいて、生活には困らなさそうでした。
長野市は標高360m前後のところが多いようなので、平地と比較すると平均2℃くらい気温が低い場所のようです。
東京から移動してみた体感としては、この日についてはそこまで差はないという感覚でした。
長野市は内陸型の気候だと思うので、おそらく差が出るのは早朝と夕方以降かなと思います。
東京に比べると、夕方以降に一気に涼しくなるはずです。
今回は2日間しか調査できていないので、真冬のヤバさみたいなものは観測できていないのですが、どうやら夏の日中は普通に暑く(朝夕は涼しい)、冬は東京より積雪量が多く過酷という地域のようです。
ひとまず長野市については大きな問題はないという所感を得ました。
もし長野に移住したり、長野に事務所を設けるなら長野市にしたいと思います。
さて、今回の調査のメインに行きましょう。
長野市が良いところだというのは以前車で通り過ぎたときに知っていたので付随的調査対象です。
メインの調査対象は白馬村という地域です。
私も初めて訪れるところですが、不動産投資界隈では最近よく耳にする場所で、地価がバク上がりしているらしいです。
なぜそんなに人気なのかというと、ウィンタースポーツの世界的聖地(長野オリンピックの会場でもある)だからという点が大きいようです。
ここ数年で冬期以外の観光にも力を入れていて、それが奏功して夏場の観光客も増加して、結果的に移住者も増えているという感じです。
山登りやスキー、マウンテンバイクなどが好きな人達が移住しているそうで、外国人の移住者も相当な数に登っているらしいです。
しかし、山脈に囲まれた山岳地帯で、主たる産業は農業であるため、農地規制上建物を建築できる場所自体が少なく、物件数そのものも少ないのです。
それゆえに、良い物件が出たら即売れるという状況のようで、不動産業者としては一攫千金を狙える美味しい開発地域みたいです。
ということで私も現地調査をします。
長野市から白馬村へ行く道中に変なモニュメントがあって、これが見える道を少し行くと、突然料金所が現れます。
軽自動車150円、普通自動車200円という絶妙な値段を取られます。
しかも、ETC未対応なので、現金のみです。
私は日頃現金を持ち歩かないのでヒヤヒヤしました。
こういうのを経験すると田舎に来たなと感じます。
山道をひたすら進んでいくと、白馬駅に着きました。
良い感じの駅です。
かなり山奥にある村なので、限界集落に近いのかなと思っていたら、良い意味で想像を裏切られました。
さすがオリンピック開催地です。
駅は思っていた以上に立派でした。
駅の周辺にはすでに外国人がたくさんいました。
調査日の初日は平日だったのにです。
アクセント的にオーストラリア系の白人の人たちが多いです。
次に東南アジア出身と思われる人が2~3割程度。
東南アジア系の人たちは家族連れで、通路を塞ぐような感じで自撮りばっかりしているので、ただの観光客なのかもしれません。
自撮りが多いってことはタイ人かな?
狭い通路を塞ぐのとか、人が通れなくなっていることとか全くお構いなしで撮影会を開催しています。
女性側が決めポーズ&決め顔で待機して、男側が手ぶれ補正用のスタビライザーにスマホを挟んでずっと撮影しています。
写真を1枚だけとかじゃなく、長々と動画撮影です。
モデルとか女優とかじゃなく、どうみても一般人の女性がモデル気取りの撮影会を家族総出で道路を塞ぎつつやってます。
そういうのが所々で見られたのが悪い意味で衝撃的でした。
こういう点は外国人が増える弊害です。
白馬村として良いことなのか、悪いことなのか、微妙なところでしょうね。
駅周辺1km圏内に小規模なお店がズラッと並んでいましたが、シャッターが閉まったままのお店なども相当数あったので、もしかしたら冬期のみ又は土日のみの営業をしていたり、もしくは潰れているのかもしれません。
出来たばかりのお店がチラホラある一方で、めっちゃ古そうなお店がシャッター閉まったままという新旧コラボレーション状態でした。
おそらく今は過渡期なのでしょう。
ここ数年で観光客や移住者が増えて、新規ビジネスの場として狙いをつけた事業者たちが入ってきているようですが、それと同時に昔から白馬村にいる事業者たちはすでに高齢になっているので開店日数を絞っていたり、閉店したりしている感じかなと予想します。
今後も人口が増え続けるのであれば、これらのシャッター商店街も不動産屋に買収されて、新しいお店に生まれ変わっていくでしょう。
それが良いことなのかはわかりませんが。
駅から2km圏内には、アウトドアショップが3店舗くらいありました。
さすが山の民が愛する村です。
その中でも一際オシャだったSnow Peakに入ってみましたが、中にはスタバも入っていて、本当に「村」なのか?と思うほどでした。
私が知っている村はもっと廃れている地域なので、白馬村は別格ということでしょう。
スタバがある時点で日本トップクラスの村です。
ただ、駅から少し離れると一気に田舎になります。
やっと村感が出てきました。
家と家の距離が遠くて、田んぼが広がっている良い感じの田舎風景です。
山に囲まれている地域なので景色がキレイです。
白馬村は標高700mくらいあるそうなので、平地より4℃くらい低い気温になっています。
ここまで温度差があれば、さすがの鈍感ゴリラである私も気づくレベルで涼しいです。
涼しい地域に移住するならやはり標高700mくらいからですね。
明確な差が感じられる高さです。
しかし、注意が必要だなと思ったのは、山に囲まれている地域特有の特徴として、湿度が肌で感じられるレベルだった点です。
田んぼの真中ならばそこまで気にならないかもしれませんが、少し森の中に入ると高湿度です。
どうやら白馬村は6月~9月まで相当な高湿度地域になるようで、私が今回調査に行った9月も湿度がかなり高いなと感じました。
そのため、気温自体は平地よりも低いのですが、なんとなくジメッとしている感覚があります。
また、冬は豪雪地帯になるので半端ない量の雪が降ります。
雪かきは毎日やらないと家から出られなくなるそうですので、相当な体力を必要とする地域です。
今回、100戸以上の物件を外側から観察させてもらいましたが、ほとんどの家の玄関前や壁に雪かき道具が一式立て掛けられていたので、本格的な豪雪地帯なんだなと改めて知ることができました。
雪国上級者じゃないとかなり厳しい生活になるでしょう。
しばらく車で村内を見回っていると、良い感じの川がありました。
松川という一級河川です。
川に降りてみてわかったことは、現在の川幅はかなり水量が少ない方だということです。
川の中に、今は干やがっているけど数日前に水が通っていた感じの通路がいくつかありました。
山で雨が降った場合は、おそらくこの3倍以上の水が流れて、一気に濁流に変わるのだろうと思います。
水量が少ない今の時点でもかなり流れが早い川だったので、遊べるという感じではなさそうでした。
もしかしたらもっと上流に行くと綺麗な渓流になっているのかもしれません。
今回は時間の都合上そこまでの調査できませんでしたが、上流ではイワナが釣れるらしく、渓流釣りが趣味という人には良い感じの村ですね。
詳しくは各自調査いただきたいですが、どうやら松川はこれ以降の下流で一旦ダムになって、その後姫川になって糸魚川(新潟県)まで行って日本海に流れるようです。
かなり長い河川です。
ということで今回泊まるホテルに向かいましょう。
うちの管理人ちゃん(秘書)に任せているので私はホテル名すら知りません。
ところで、ホテル付近の道路を愛犬と歩いて調査していると、不穏な貼り紙を見つけました。
山岳地帯の村なので熊さんはいるだろうなと思っていましたが、村が各電柱にガッツリ貼り紙を出すレベルで出没するということですね。
ここは個人が保有するペンションなどが密集している地域で、いわば不動産投資としても一級ポイントになるわけですが、たしかに調べてみると、この住宅地のすぐ隣が森であり、山の入口です。
ということは、この辺まで熊さんが出るんでしょうね。
写真的にツキノワグマだと思いますが、デカイやつだと命がけの戦いになると思わないといけないです。
愛犬と一緒に泊まれるホテルにしてくれたそうなのですが、何と室内風呂が温泉掛け流しスタイルでした。
私は他人(おっさん達)と一緒に温泉に入れない程度には潔癖症なので、いつも自室内に風呂が完備されている部屋を取ってもらうのですが、今回は過去最高に良い感じの部屋だなと思いました。
この温泉は24時間ずっと出っ放しでした。
なんか心理的に「大丈夫かな?無くならない?温泉資源無限なのか?」と不安になるくらいには出続けていました。
寝ている間も水が流れる音がし続ける部屋です。
全く知りませんでしたが、白馬村は温泉地としても有名らしいです。
たしかに、最高の湯加減でした。
掛け流しは衛生的にも入りやすいので嬉しいです。
※実際のところ源泉かけ流しなのか、それともどこかでこっそり循環しているだけなのかは不明です。気分的に源泉かけ流しだっただけです。
今回1泊だけだったのに、3回も温泉を楽しんでしまいました。
よく考えたら、温泉に入ったのなんて25年以上振りです。
プライベート温泉付きルームは最高です。
私は旅行や観光に全く興味がない人間なのですが、プライベート温泉付き旅館を巡る旅はありかもしれないなと今回少しだけ思いました。
チェックインを済ませた後は、ほぼすべての時間を調査に捧げました。
夕方から夜にかけて、ペンション地帯を愛犬とぐるぐる歩き回って、100戸以上の住宅(おそらく別荘やペンションが大半)を見て回りました。
次の日の朝もついでに歩き回りました。
そこで思ったこと、気づいたこと、聞いたことなどをまとめていきましょう。
坂道多い
まず何と言っても坂が多いです。
住宅地に行くまでも坂道ですし、住宅地の中に張り巡らされている道路もほぼすべて坂道です。
極端な坂道もあれば、緩やかなものもあります。
でっかい音が出る鈴をつけた秋田犬なども散歩していて、ワンちゃんがかなり多かったです。
おそらくここに住んでいる人たちの多くは犬を相棒にしているのでしょう。
犬がいれば熊をいち早く探知できるでしょうから、大事なことです。
それにしても坂がキツイです。
いつもなら5km~10kmの散歩なんて余裕なのですが、白馬村の5kmはいつもの3倍くらい疲れます。
都会で甘やかされている足腰には相当しんどいです。
歳を取ってから住む場合には注意が必要かもしれないです。
元気なうちは良いでしょうけど、膝がやられた後だと耐えられない坂です。
お金持ち多し
住宅街で出会った住民の多くは移住者っぽい感じで、洗練された都会の大人って感じのおじさんたちが多かったです。
経済的にもかなり余裕があるように見えました。
住民同士が話しているのを聞いている限り、訛りは一切なかったです。
置いてある車も外車ばかりだったので、ある程度資産がないとこのあたりに別荘は持てないのだろうと思います。
アウトドアが趣味のお金持ちの渋いおっちゃんって感じですね。
管理しないと大変なことになる
ペンションや別荘として使われている物件も多いようで、ほぼ廃墟状態になっている家も相当数ありました。
人気がなく、車も止まっておらず、家の周りが草だらけという物件です。
白馬村の住宅街は、山や森の中に無理やり家を建てている感じなので、放置しているとあっという間に植物に侵食されていくのです。
別荘として冬場のみ使うという人も多いのかもしれませんが、管理を誰かに委託しておかないと大変なことになりそうです。
外観の傷みなどから推測するに、築40年超のだいぶ老朽化した物件も多かったので、おそらく不動産市場に出ていないだけで、中古として売れるものなら売りたいと思っているオーナーは相当数いると思われます。
単に売る手続をすることすらも面倒なのでしょう。
売りに出したところで、これだけ放置されたボロい物件だと買手がなかなかつかないでしょうから、いろいろと億劫になるのもわかります。
私の身長くらいまで生えまくった草を刈って、家の中の掃除をして、最低限売れる状態にするだけでも相当な労力とコストがかかりそうです。
それくらい放置物件(そのように見える物件)が多く見られました。
もしくは、アウトドア超上級者で、自然に飲み込まれた家に住むという新しい境地にたどり着いたのかもしれません。
いずれにしても、住む場合は自然との戦いだと思います。
私も20年くらいド田舎で生まれ育っていますから、どれだけ大変なのかはなんとなくわかります。
白馬村は田舎レベルが高いです。
虫も多い
当然のことですが、白馬村の住宅街はほぼ森の中なので昆虫パラダイスです。
観察する限りではカメムシ系が多い気がしました。
あと、森の匂いから察するに、これはカブトムシとクワガタが相当な数いるぞと確信しています。
田舎で生まれ育った私の血が騒いでいます。
ミヤマクワガタとオオクワガタがいる匂いがします!
その他の昆虫も間違いなく大量にいます。
極めて珍しい蛇であるシロマダラもいるかもしれません。
そういう小さな仲間たちと楽しく過ごせる人に向いている村です。
坂道を愛犬と共に歩いていると、自分が生まれ育った場所をいろいろと思い出しました。
空気の匂いがとても似ていたからでしょう。
新しい物件がどんどん建てられている
少し驚いたことですが、新しい別荘のような物件が何棟も建てられている途中でした。
平坦な場所なんてほとんどないので、基本的には斜面に家を建てる形になるのですが、それだけコストも嵩んでいきます。
そんな場所でも次々に家が建っていて、大型のマンションも1棟建てられているようでした。
それだけ人口増が見込まれているということなのでしょう。
しかも、基礎工事の規模や構造(鉄骨造かどうか)を見る限り、相当お金がかかっている別荘なので、お金持ちが移住してくることがほぼ確定です。
白馬村の税収入が更に増えそうですね。
外国人が凄まじく多い
今回、白馬村で出会った人間のうち、3割くらいが外国人でした。
白人系の人が非常に多く、前述のとおり、発音的にオーストラリア系だと思われます。
すでに白馬村の総人口の13%が外国人だそうで、彼らは日中も活動的なので普通に道で出会います。
今回の調査では、日本人の村民より外国人に出会う確率が高かったです。
日本語も結構上手で、何年間か住んでいるのだろうと思われます。
正直な感想としては、めっちゃ羨ましいです。
私も白馬村に生まれ育ちたかったです。
子どもや学生にとっては簡易的な留学状態です。
オーストラリア英語を自然な形で身につけられそうな雰囲気を感じました。
陽気で気さくなオーストラリア人たちと子供の頃から仲良くなっていれば、たぶん英語なんて余裕です。
そういう意味では、白馬村はグローバルな環境で子育てをしたい人には最高の村かもしれません。
商業施設が極端に少ない
田舎なのでしょうがないことですが、商業施設はかなり少ないです。
徒歩圏内にコンビニもありませんし、スーパーも村内に3つくらいしかないそうなので、買い物には困ると思います。
都会出身の人からするとかなり不便だと思いますし、ホームセンターも見当たらなかったので、生活すると困ることも多いと思います。
飲食店もあまり多くなくて、個人がやっている感じのお店ばかりです。
20時以降は真っ暗な地域も増えるので、夜は早く寝て、朝から活動するという人間らしい生活をしないと大変だと思います。
私は夜行性なのでちょっと困りました。
20時頃からがやっと遊びの時間で、ここからが本番だろと思っていたのですが、何もないです。
そもそも近くに開いているお店がもうないので、ご飯を食べることもできませんでした。
今回のホテルの料理を食べようかと思ったんですが、安いもので4000円とかするのでボッタクリ過ぎです。
正直ホテルの料理は美味しくないですし、アホらしい値段設定です。
朝食はついていたので食べたのですが、出されたものが全部塩っぱいだけで美味しくなかったです。
ちなみに、ホテルでやることがなさすぎて、ローソンで買ったサンドイッチを食べながら、何年ぶりかわからないくらい久しぶりにテレビを見ました。
今のテレビって死ぬほど面白くないですね……。
YouTubeでいくらでも見れる動画をテレビで流して、タレントか素人かわからない人たちがわざとらしいリアクションをして、全くおもしろくない掛け合いをするだけのバラエティが多かったので、テレビが一気に衰退した原因がなんとなくわかりました。
何より、テレビに出ている人たちが皆そのへんにいる人にしか見えません。
美しい人、かっこいい人がほとんど出てないことに驚きました。
芸能界にいる知人たちが、今の芸能界の惨状を嘆いていたので相当ヤバいというのは聞いていたのですが、制作費的にもタレントの質的にもかなり厳しいようです。
自給自足はかなり大変そう
自給自足生活を試みているのだろうと思われる物件も何件かありましたが、動物たちも多い地域だと思うので、大変そうです。
田んぼは結構あったので、元々農家という人以外は自給自足は難しいかもしれないです。
田んぼや畑を安く買ったり、借りられたりしたならいけるかもしれません。
ただ、豪雪地帯なので簡単ではないでしょう。
料理が美味しくはない
飲食店で食事をしてみたのですが、美味しいとはいえない感じでした。
おやきという饅頭のような肉まんのようなものが名物らしいのですが、これも美味しいかと言われると……うーん。
しかも、値段設定はかなり強気な価格が多くて、観光地ならではの値段でした。
東京都同等かそれ以上の値段で、味は東京よりはだいぶ下という感じです。
ただ、これは私の個人の感想なので、もしかしたら口に合う人もいるかもしれません。
こればかりは個人差が大きいので、実際に食べてみないとわからないところです。
また、現地の人しか知らない穴場的なお店には行けていないので、おそらくそういうところの方が安くて美味しいものを食べられると思います。
現地民の知り合いがいるなら、予め聞いてから行くと良いです。
ガソリン代が高い
山間部なので仕方ないことですが、ガソリン代が高かったです。
レギュラーが185円でした。
東京は167円くらいなので、10%以上高いです。
車がないと生活できない地域なので、この値段はじわじわ響いてくると思います。
また、冬になれば極寒地域になるので暖房代も相当なものになります。
プロパンガス又は灯油で生活することになると思うので、東京の1.5~2倍程度の光熱費がかかると思っておいた方が良さそうです。
仕事はない
住民の皆さんが口を揃えていっていたのは「仕事はない!」という一点でした。
そりゃそうだろうという話ですが、山の中にある村なので、オフィスでの仕事という概念があまりないのです。
企業もほとんどないので、安定した仕事としては観光系の自営業か農家くらいだと思います。
リモートワークの職を持っている人や株式投資家などのPCだけあれば何とでもなるという人以外は、自分で仕事を生み出さないといけません。
白馬村の観光産業は今は繁盛していますが、どこまでこれが続くかは未知数なので、できれば複数の事業を持っておいた方が良さそうです。
ノープランで移住するのはリスクが高いかなと思います。
全体的に玄人向け
今回の調査で思ったことは、白馬村の物件は確かに今は好条件だと思いますし、今買って数年以内に売るというスタンスなら儲けが出やすいと思います。
日本よりも遥かに物価が高いオーストラリア人に売れば良い利益になると思いますし、英語の読み書きだけならできるので、私でもオーストラリア人への販売はできる気がします。
しかし、実際に住むとなると大変ですし、事務所として使うにしても不便すぎます。
私の感想としては、ウィンタースポーツや山登りが大好きな人が住むような玄人向けの上級田舎という感じです。
景色も素晴らしいし、自然豊かで良いところですが、雪国特有の大変さと生活のしづらさがあります。
田舎で生まれ育った私でも「ちょい厳しい」と感じるくらいには難易度高めです。
一方で、長野県の松本市や長野市に住んで、観光として数日~数週間楽しむ場所としてはかなり良い場所だと思います。
特に山が大好きな民族には最高でしょう。
余談
最後に、うちの愛犬といける観光地があるとのことだったので、調査に行くことにしました。
不動産への投資を検討するときは、その周辺の観光地の調査も必須です。
その観光地を目的に物件を買うという人も多いからです。
さて、今回行ったのはこちらです。
ゴンドラで一気に山頂まで連れて行ってくれるらしいです。
ただ、お値段設定がえげつないです。
大人1人2,400円という超強気設定でした。
ゴンドラだけで2,400円?と思いましたが、白馬村ではこれが普通なのかもしれません。
実際に乗ってみると、たしかに2,400円取らないと採算取れないだろうなという距離でした。
今まで乗ったゴンドラの中では最長クラスで、約8分間ずっと乗っていないと頂上に着きません。
途中で飽きるくらいには長いです。
山頂は標高1,300m程度なので対して高くはないのですが、そこに行くまでの道のりがすごく険しいのでゴンドラじゃないとキツイです。
なお、新しいゴンドラを建設中のようで、12月頃に開業するそうです。
おそらくその建築費も含まれている値段設定なのでしょう。
2,400円はクソ高いと思いますが、滅多に乗らないですし、私の場合はたぶん一生で1回なのでまぁありかなと思います。
今回は曇り予報だったのですが、私は強烈な晴れ男なので雨に振られることがほとんどありません。
今回も山頂についた瞬間に晴れました。
こういう山特有の景色が好きな人にとっては素晴らしいところだと思います。
冬はスキー場になるんですかね?
スキーしたことがないのでさっぱりわかりませんが、滑りやすそうです。
ちなみに、今回は山頂のドッグランに行くためだけに来たので、ドッグランに行きます。
うちのチビスケ(正式名称を獅子丸といいまして、小さいコーギーです)をドッグランに放ってやりましたが、過去に経験がないほどフカフカの地面と完全なる森の中なので戸惑っております。
ドッグランというより、森に緑の網を張っただけの簡易的な囲いです。
ガチの山の中にあるドッグランなので、ここにたどり着くのがもう大変です。
ド田舎出身の私にとっても若干怖いドッグランです。
山の動物の怖さを知っている者ならば、このドッグランがかなり危険な場所にあると感じるはずです。
森の中に無理やり作ってる感じなので。
しかし、これも経験です。
獅子丸は都会育ちなので、たまには本物の自然の中で走らせてやりましょう。
ちなみに、このドッグランに行く途中には馬もいます。
獅子丸としては初めて見るビッグな動物なのでビビり散らかしておりました。
この子にとっては新しい発見の連続です。
しばらく戸惑っておりましたが、散策を開始しました。
写真だと分かりづらいですが、かなりの急勾配です。
ドッグランなのにかなり傾いています。
それに、人間が調子に乗って走ったりしたらまず間違いなくコケるくらいには凸凹しております。
5分ほど走らせていると、ドッグランの中の木に爪痕を発見しました。
・・・・・・これ・・・・熊ですよね?
人間がわざとつけたのか、それとも熊なのか。
こんな山頂の木にわざわざこんな傷跡をつける愚かな人間は少ないと思うので、たぶん熊でしょう。
獅子丸を食われたら一生後悔するので帰ります!!!
常に周りで動物がいるような音がしていて、だいぶ怖いドッグランでした。
しばらく遊ばせたのですが、他の犬は一匹も来なかったしいなかったので、ドッグランとして日頃使われているのかよくわからなかったです。
ということで、総じて白馬村はハイレベルな田舎だったと思います。
今回の白馬村での物件購入は見送るつもりです。
不動産業者に入ってくる物件数自体が極端に少ないので、良い物件はオーナー同士のコミュニティ内で売買されるそうです。
ということは、市場に出てきている時点で売れ残っているということなので、その分リスクも高いです。
私ごときでは上手く利益を確定できなさそうなので、上級者の人に任せましょう。
長々書きましたが、今回の調査は以上です。
めちゃくちゃ歩き回って調査したのでクタクタです。
獅子丸もずっと車の中で寝てました。
坂道散歩と山の中ドッグランで疲れたんだなぁ。
ゆっくりお休み。