古本で読む、120年前の伝染病と人との戦い
読むのは面倒かもですが、サラッとでも目を通して見てもらいたいのがこちら!(無料で読めますよ!)
1896年のコレラ(コロリ)の警視庁レポート
当時大流行していたコレラと社会の関わり方が見えてくる、なかなか興味深い一冊です
中でも「これは」という部分をピックアップしました
交通遮断
今、都内は「ロックダウン」するか否かという話が多いですが、コレラの時にはルールを決めて「交通遮断」をしていました
ルールを定めて、社会・経済と防疫との折り合いをつけていたように見えます
患者の多い町
地域ごとの傾向を把握しようとしていたようです
日本橋・神田が多いのは時代を感じますね。今で言う新宿・渋谷あたりでしょうか
伝染病対策に反対・抵抗する市民?
市民の反応も記載されています
特に興味深いのが「入院させられたら生きて帰れないと思って大反対する」のあたり
今ほど医療への信頼がなかったのでしょうし、実際生きて帰ってこられない方もいたのでしょう
施策に意味があったのかレポート
きちっとレポーティングするのは大事ですね
対策や振り返りの手法はこなれているように見えませんか?
それもそのはず、実は1896年というのはコレラの流行を数十年と経過している年です
何度も繰り返すコレラの流行。特効薬のない中で、毎年どうすべきか考えて対策を繰り返していました
雑感
120年前にも多くの人が病気を恐れていました
ですが、ただ恐れるだけではなく知恵と理性とを武器に戦っていました
我々もまた
いやー、古書ってほんとに素晴らしいですね
それではー
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