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【マーケティング】そろばん塾の宣伝資料から、ビジネスを考えてみる

 とある機会で、そろばん塾の宣伝資料を見ました。一見、特に変わったことの無さそうなものに見えましたが、ビジネス視点で見ると、気付きがありました。

 なんとなく思ったことを書いてみたいと思います。

■宣伝資料の内容は、一見普通のもの

 宣伝資料は、以下のようなものでした。
①そろばん塾のパンフレット ×1枚
②そろばん塾での学びが、いかに有効であるかの雑誌コピー ×4〜5枚

 読んでいて普通にいいな、と思いました。そろばんは時代に合ってるのかなと思ってましたが、そんなことはなさそうです。

■これは、誰を意識して配られたものか

 疑問を持たずに読んでいたのですが、後で気になったのは②です。なお、①については、月謝等の情報はあったと思いますが、他塾と比較したものではありませんでした。

 では②ですが、そろばん塾が、なぜこれを配ったかですね。

 内容は、このようなものでした。
・そろばんで、頭の回転が早くなる。
・そろばんで、時間の使い方がうまくなる(これは、ひとつ上の項と関係していると理解)
・そろばんを続けることで、そのお子さんがどのようになったか(ある意味。未来を売り込んでいる構図)

 ここからわかったのは、そろばん塾は、そろばんの素晴らしさを伝えたくてこのコンテンツを配っているという点でした。

 逆に言えば、このそろばん塾は、そろばん塾以外の習い事教室を競合と見立てて、これを配っていると言えそうです。

■誰を競合として見るかによって、渡すコンテンツが変わる

 実際のところ、近所にそろばん以外の習い事は多数あります。そろばんを選んでもらうために、これを配ることは合理的と言えそうです。

 あとは、そろばんを選んでもらったあとに、当塾を選んでもらえるかになります。この塾以外の、そろばん塾は近所に1軒だけでした。少なくとも、競合は少ないと言えそうです。

 どちらが有利かはなんとも言えませんが、習い事的な考え方 vs 進学塾的な考え方、という違いはありそうです。その面では、棲み分けができているのかもしれません。

 もし、この地区がそろばんの人気地区であれば、他のそろばん塾との比較に絞って宣伝するのが有効と言えそうです。

■終わりに

 誰を競合と見るかで、有効な宣伝方法が変わるという気づきでした。


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