本記事では、知の技法 - 東京大学教養学部「基礎演習」テキスト - について紹介します。
この本では、文科系の学問(人文科学、社会科学)の特徴をいくつかの主要なポイントに従って考察されており、それを通じて大学という制度の中で知の最低限の倫理を考える機会を得ることができます。
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※中古本は、1円(+配送料250円)~の価格で販売されています(2025年1月21日時点)。
この本を読んだ感想
・文科系の学問領域中の、特に文学領域がどのようなことを学ぶのかを知りたかったので、本書を読んで満足しています。
・英文学の翻訳の実例について、機械的な翻訳文と、文学者が翻訳した文章の違いが挙げられ、解説文を精読することで、前記2つの違いがよくわかりました。本書の中で、この実例が最も感動しました。
・作家が創り出す物語の構造には、一定のパターンが存在することを、既に過去の研究者らが発見してしたことに感動しました。AI にビッグデータを解析させて何らかの知見を得る前に、過去の学術論文を精査することの方が先なのではないか、と考えました。
前の記事でも紹介した「知の技法」入門を読んでから知の技法を読むことで、理解が深まると思います。
以上。