組織で仕事をする上で、組織が目指す姿を言語化し、組織の構成員の中で共有することは大切なことです。
そんな中、下記書籍の中にある
『厳しいがどこか温かい組織を志向する』
という言葉が気になったため、本書の該当箇所と所見を書き留めておきます。
書き留めたところ① 組織におけるシステム
この本では、組織をつくる作業で無視されやすいシステムに焦点を当てています。
「厳しく、温かい」に関連する部分としては、評価システム、人材育成・配置システムが関わっています。
書き留めたところ② 厳しく温かい
新規事業に力のある人材を登用したにも関わらず、結果が芳しくない時、交替・撤退ラインが不明確なまま、ズルズルと、変化の機会も人材も失っていくケースを最近よく目にします。
組織の成長、個人の成長
「厳しく、温かい組織」を志向する前提として、組織の成長(継続)と個人の成長(継続)を両立させることが大切だと感じました。
これは、会社の成長(継続)を求めるあまり、個人の成長(継続)を御座なりにしてしまいました。
この場合、会社の成長(継続)と個人の成長(継続)を両立させることが出来た状態だと考えます。
環境の変化に対応するために、組織を速く動かすことと、社員の成長のため育成に時間をかけることとの間には、矛盾を抱えます。
厳しい「執行」と温かい「経営」を実現するための時間軸
経営から見た時、
(短期:週/月単位)
目標や基準に対する厳しさ/複数のユニットを育てる
(中期:四半期/年単位)
複数のユニットを持つことで、会社の持続的な成長を担保する
(長期:3~5年単位)
複数のユニットを成長させることで、会社を持続的に成長させ、社員に失敗する機会、成長のための時間を確保し、次のユニットを創出していく。
短期で、目標や基準に対する厳しさを求める一方で、これにより組織内に複数の選択肢と余剰を作ることで、社員に成長の機会(時間)を作り、社員の成長が次の機会を創り出していく。
時間軸の中で、短期の厳しさと、中長期の温かさを両立していくためには、中長期でのイメージを明確に描くことが求められます。
未来を描く「経営」と、目標や基準を達成する「執行」。
厳しい「執行」と温かい「経営」を実現する組織が理想なのかもしれません。