2022年 八極拳レポート
自己紹介
武器を持った時の体の動きの精度を高めるために2022年の3月からこのアカウントの名前にもなっている中国武術会 東方不敗で八極拳をはじめました。T.Hと申します。今年からこのアカウントで八極拳の稽古レポートを上げていくことになりましたのでよろしくお願いします!
簡単にですが自己紹介をいたします。私は小学校のころから居合をしており、今年で20年近く続けています。ただ、どうしても自分の動きに伸び悩みを感じていること、そしてかねてから八極拳に興味があることから入門することにしました!一撃必殺の八極拳とよく聞いていたのであこがれがあったのです。以下が2022年の年末稽古のまとめレポートになります。
概要
八極拳でも他の武術と同様に身体を統一して動くことが必要です。身体の統一が現在の私の課題でもあります。身体を統一して動くための稽古として2022年の最後の稽古で行ったものをまとめました。
八極拳で身体の統一して動くためには、正しい姿勢を保つこと、肩甲骨と股関節の部位だけの稼働をすることが必要です。正しい姿勢と部位だけの稼働ができると、一つの部位の稼働を他部位に連動することができます。
姿勢を正す
姿勢を正すために丹田の直列、腹圧をかけること、足裏の一定の力をかけた状態である上虚下実を意識します。丹田の直列のために顎をひき、仙骨を骨盤に納めるようにして骨盤を立てて(えまし)、頭頂(百会)と恥骨結合(会陰)の中心を一直線にします。腹圧をかけるためには肛門を閉めます。足裏の一定の力は重心をずらさないために意識する必要があります。
今回の上虚下実の稽古では上虚下実状態のなり方、移動方法を行いました。上虚下実のポイントは上半身の力を抜き、腕の重さが肩にかかっているか、頭の重さが背骨にかかっているか、身体が前後に傾いていないかを確かめることです。移動する際は頭をずらさず、背骨が平行移動するようにして動き、踏み込んだ前足に重心がかかるようにします。
肩甲骨と股関節の稼働の強度を上げる
肩甲骨と股関節の稼働の強度を高めるためには、その部位だけを動かすことを意識します。部位だけ動かすためには全身の大きな筋肉のなかで伸びる筋肉と縮む筋肉を意識します。
今回の肩甲骨の稼働の稽古では、肩甲骨の上下、開閉、前後、回転を行いました。上下では上げるときに足から伸びてくる筋肉を意識し、下げるときに腕を落として腕の重さが膝にかかることを意識します。開閉では胸と背中側の筋肉が交互に左右に伸び縮むことを意識します。前後では開閉の意識を保ったまま腕だけ変化させ、引きと突きを行います。回転では腕を回す際に肩甲骨周りの伸縮の悪い筋肉がないか意識します。
今回の股関節の稼働の稽古では、鉄塔につかまっての足振り、移動しながらの蹴り、膝蹴り、を行いました。鉄塔につかまっての足振り、膝蹴りでは特に縮む筋肉で起動させる意識を持ちます。移動しながらの蹴りでは足振りの意識を保ったまま伸縮の悪い筋肉がないか意識をします。
部位の稼働の連動をする
部位の稼働を連動するためには正しい姿勢、肩甲骨と股関節の稼働を欠かすことができません。正しい姿勢がなければ股関節の稼働を肩甲骨に伝えることができず、逆もそうだからです。また肩甲骨と股関節の稼働の強度が低ければ伝える力も小さくなるため技の威力を下げることになります。
部位の稼働の稽古では烏龍盤打、単劈掌を行いました。烏龍盤打では地面に手を叩きつけた後に逆手突きに続けます。地面に手を叩きつけるとき骨盤から頭までを一直線にしてできる限り前傾させます。また手を打ち付けた反動を突きの威力に伝えられるように稼働を意識します。単劈掌は切り下す際に骨盤から頭までを一直線にしてできる限り前傾させます。またこの切り下す際の肩甲骨の稼働を突きに伝えます。この二つの動きでは体幹の落下があります。その反動を次の動きにつなげることが連動となります。
以上が概要でした。
途中ではありますが、稽古風景をインスタグラム、Youtubeで公開しています!是非ご覧ください!
Youtube
また当会では生徒募集中です。以下のリンクをご覧ください!
https://coto.shuminavi.net/icde-7ccc/school/s543-11d1-a74e
稽古内容
正しい姿勢(上虚下実)
丹田を直列にする。
股関節をえます
膝を出す(腰を一直線にする)
あごを引く
腹圧を一定にするために肛門括約筋をしめる。
足裏に一定の重心をかける。
正しい姿勢の状態で歩く。
肩甲骨の稼働
肩の上下
肩の開合(含胸抜背)
肩の開閉
肩の前後
肩の回転
股関節の稼働
鉄塔につかまっての足振り 前後 横
前蹴り
内回し蹴り
外回し蹴り
膝(腿上げ)
腿上げから膝を開放して蹴り、踵での蹴り
身体の統一
烏龍盤打
手を打ち付けるときに股関節をえました状態(骨盤から頭まで一直線にして仙骨を骨盤に納めるようにする)のまま前傾させる。
えましと身体のたたきつけによる沈墜の反動で弓歩に移行して、逆手突きをする。
単劈掌
前手のガードを忘れない。
後ろ手は真上から
後ろ足を曲げる。
前足をえまして重心をかける。
前足へのえましを使ってそのままうつ。
(横の傾き+ねじり+えまし)を肩に伝えた突き(上から)
稼働させる部分について
全身を動かす。
一部を止めて他を動かす。
一部のみ動かす。
おさらい
三戦
小八極
課題
股関節の操作
身体の統一操作
肩甲骨の稼働の強化
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