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体細胞分裂

メルカリに並ぶ詩人
横行する青い色、
空に群生している白鯨
誰の言葉も誰かの心に響く
死人は口を閉じないで

我々の中の、海、というものは
空というものは、こんなにも
狭かっただろうか?
同じ海の中、
同じ空の下に、
みんないるんだと気づいてから
明日になるまでの時間が
小さくなってゆく…

本来ならば、
我が足で見て聞き心打つもの
それらが二次元の点で
いつでも見れる
そんな時代

誰も彼も例外でない
似た味のジュース
どれも無難においしい、
が、それだけなのだ

教室のルーティーンが模倣される
面接官は今日も同じ形、
売れた形の陶器を作る
染み込んだ付和雷同
そこに雷なんてものは無く
長い間投資して、
立派なロボット工場の出来上がり

いずれ入れ替わる、しかし
入れ替わる、だけ。

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