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スコおじのスコーン記録20「冬の訪れと全粒粉がもたらす新機軸」

◎作成日・レシピ

作成日:2024/11/9(土曜)23:20
レシピ:薄力粉50g/強力粉100g
    全粒粉50gBP13g
    牛乳50g/全卵55g
    無塩バター57.5g/きび砂糖12.5g
    グラニュー糖12.5g/塩2g

    余熱220℃
    →210℃ 15分(下段)

◎感想・考察

どうも、スコおじです。

いよいよ札幌にも
今期初の降雪がやってきて
気温もグッと下がり
ホットカーペットやストーブで
暖をとる時期がやってきた。

それはつまりスコーンが
作り易くなるという事でもある。
バターが溶けにくくなり、
スコーンが膨らみ易くなる時期が
到来したとも捉えられる。

今年の夏場、
待てど暮らせど一向に膨らまない
スコーンに業を煮やした時を経て
ようやく待望のスコーン的
ゴールデンシーズンが訪れた。

1ヶ月振りに作るのもあったので
とりあえずいつもの感じで
あまり変わった事をせず…
と思ったら、奥さんが買ったまま
持て余していた全粒粉を見つけたので
ざっくり系を目指して、
全粒:薄力:強力=1:1:2の
比率で粉をブレンドしてみる。

あとの材料はほぼいつも通り。
ベーキングパウダーは古いのを
ようやく使い切り、次からは
完全に新しい方に切り替えられる。
新ベーキングパウダーについては
下記の記事を参照。

バターの半端分や
砂糖の半量をグラニュー糖なのは
特に意味は無いので説明は省く。

ところで、今回
スコーンを作るにあたって
このブログが目に留まった。

これを書いている方が
どなたかは存じ上げないものの、
とても私好みのスコーンを焼き上げていたこと
そして、そのスコーンのレシピを
事細かに書き上げていたことが
私の興味を惹いた理由だ。

この方のレシピの中で
気になったのが以下の2点

①型を抜いた後に生地を冷やす
②予熱230℃ → 220℃16分の焼成

①については、
このタイミングで冷やすという
レシピを見かけた事がない。
型抜き前に冷やすのが一般的なのだが
ともかく焼くまでの間に
生地をダレさせないというのは間違いない。

②については、
やや高めの温度設定だなという印象だが
"焼きが強めの仕上がり"を
狙っての設定らしいので理には適っている。

この2点を取り入れたいと思い
自分なりにアレンジした結果、

*余熱完了のアラームと同時に
 生地を冷蔵庫から取り出して
 型抜き焼成

*予熱220℃ → 210で焼成

にしてみた。
予熱完了時点ではオーブンの設定温度に達せず
そこから数分かけて上げていく事は
以前のスコーン記録でも話した通り。

ならば、その間に型抜き以降の処理を済ませ
可能な限り生地が冷えた状態で
オーブンに突っ込めるようにしようというもの。

焼成温度はウチのオーブンの仕様上、
予熱後の温度変更は
最高210℃にしか設定できないため
それに合わせた数字にしたというだけ。
少しでも高めの温度で火を通してみる。

そして結果は

ジュディ・オングの言葉を借りるなら、(断面が)美しすぎて怖くなる。

見た目はここ最近では一番美しく出来た。
焼いている途中、
少しずつ膨らみながら
層を成していくスコーンを見て
ワクワクした。42歳のおじさんが
心ときめく程の焼き上がり。

そして、味の方も私の好みというか
外は結構ザクザクとしたハード系で
中はホロリと崩れる理想的な構造。
全粒粉の風味や香りも良い。
個人的にはスペルト小麦よりも
違いが分かり易くて好きかもしれない。

正直な所、もし仮に自分が
スコーンのお店を出して
スコーンを売るのならば
これを出しても良いんじゃないか?
と思えるような出来。
美味しさと自分の好みやこだわり、
少しのオリジナリティが
バランス良く融合された、そんなスコーン。

これに生クリームを入れたら
コクと中の保湿性も加わって
最強スコーンに成り得るのでは…
今回の結果は今後つくるスコーンの
メルクマールになりそう。

精進します。

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