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続・フィードバックの大切さ

先日、「効果的なフィードバックの大切さ」について書きましたが今日はその続きです。

というのも、読者の皆様から何通かのレスポンスをいただき、多くの方の関心事なんだなと考えているうちに、ふたつのことを思い出したからです。

まず、ひとつめは、喜ばしいフィードバックは積極的に伝えるのがいいようですが、相手にとって少しネガティブに受け止められるようなフィードバックをするときには、事前に相手の許可を取りましょうということです。

例えば、ポジティブなフィードバック。

「2週間前に話した時より、自信がみなぎっているように見えるね。」
「プロジェクトの話しになったら、急に顔がパッと明るくなったね。」

 これに対して少しネガティブなフィードバック。

 「この会話の中で、どうせできっこないって4回言ったね。」
「くるぶしまでしかない水たまりの中で、溺れないようにと柱にしがみついているように見えるよ。」

もっとストレートなきつめのフィードバックもありますが、こうしたポジティブな内容ではないフィードバックを言う場合は、その前に必ず許可をとる必要があります。

「ちょっとフィードバックしてもいい?」
「最近の君の様子をみて、私が感じたことを率直に伝えてもいいですか?」
 

これ、忘れないようにした方がいいと思います。

それからもうひとつ。 

自分からフィードバックを取りに行くということも、自身の成長のためにはとても効果的でお薦めです、ということです。

今から16年前に学んだコーチトレーニングプログラムでは、「来週までに3人の人に、自分のコミュニケーションスタイルについてのフィードバックをもらってくる」という宿題が出たことがありました。

 人に対して「私のコミュニケーションスタイルはどのように見えますか?」と尋ねるのは、とても恥ずかしく勇気がいることでしたが、部下と同僚3人にフィードバックをもらいに行きました。

 その結果、私は会話の途中でなんとも言えない「間」があるということと、声に説得力があるけれど、時折威圧的に聞こえるというフィードバックを3人からもらいました。

 それまで全く気付かずにいたことで、初めて自分のコミュニケーションスタイルを知ることができ、勉強になったことを覚えています。

 一度フィードバックをもらう経験をすると、そのあとは楽なもので、よくプレゼンや会議の後などに「今日の僕はみんなから見てどう映っていた?」と聞くことができ、とても参考になり次のプレゼンに活かすことができました。

 みなさんも、周囲の誰かに、自分がどう見えているのかというフィードバックを、自分から取りに行くととても勉強になるので、一度やってみてはいかがでしょうか。

 効果的なフィードバックは人を成長させます。 

 でも、OBを打った後に、聞いてもいないのに「あごが上がっていたよ」と言われると、ムカつきますけどね(笑)。

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