弱音なんて言えない弱虫
体調が悪いんです、のひと言がどうしても言えない。元気そうなふりをして、まわりの人は僕の具合が悪いなんて全然気づかずいつも通りの対応をする。それがとてもとても辛い。
僕が病気だって知らないひとなら仕方ない。でも辛いのひと言はやっぱり口に出来なくて、そんな弱虫で強がりばかりの自分が嫌いだ。
僕が病気だと知っているひとには、本当は、大丈夫?のひと言が欲しい。そしたら勇気を出して大丈夫じゃないって言えるかもしれないから。でも僕が病気だと知っていてもみんないつも通りの反応だ。きっとその方がいいと思ってるからで、それがみんなの優しさなんだとは思うけれど、それでもどうして僕の辛さを無視するのなんて思ってしまう。察してちゃんなんて最悪なのに。
別に元気な訳じゃなくて、朝起きられなくて、ベンゾODして、やっとここに立っていて、話している間も動悸が止まらないんだってこと、誰かに知って欲しい。でも誰にも分かってもらえない。話す勇気なんてない。そして話したところで分かってもらえるなんて思っていない。結局病気のことを話したって、無かったことにされるか、腫れ物に触るような対応しかされないんだもの。
助けてっていうのはこれ程までに難しい。お医者さんには言える、カウンセラーさんにも言える、でもそれは彼らが専門職だからだ。普通のひとに助けてなんて言えないよ。分かってなんて言えないよ、どうせ分かんないんだから。どうせ傷つくだけなんだから。
ギリギリで生きている僕の、そのギリギリが破綻してやっと、みんなは気がつくのでしょう。いいや、破綻したところでなんにも気がつかないんだ、にんげんなんてそんなものですものね。
僕の病気は、僕は、なかったことになった方がいいのです。