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まるでオーダーメイド!?同じ車種でも同じ自転車にはならない『組立の差』とは■2024年01月01日更新

広島県広島市にある『動く自転車屋』『自転車の便利屋』サイクルサービストグトのnoteをご覧いただきありがとうございます。

健康的な生活をするということを今年の目標に掲げている『快適長持ち系自転車安全整備士』ノーリー(店長)です。
新年、明けましておめでとうございます。
当店はこれからも仕事を通じて多くの自転車ユーザーさんのお困り事を解決できるよう、まだまだ進化していくつもりです。
本年もよろしくお願い致します。

今年のnote投稿第1号は、ショップ(担当者さん)による『組立の差』についてです。
実際に当店の組立の様子も膨大な写真でご紹介していきます。


■同じ車種でも同じ自転車にはならない!?

同じ年式。
同じブランド。
同じ車種。
同じサイズ。
同じカラー。
パッとみただけでは、新車で販売されているコンプリートバイク(自転車としての完成車)どうしの違いはわかりにくいかもしれません。

以前にもnote等でご紹介しましたが、多くの自転車はメーカーさん(ブランド)の製造工場にて7割程度組み立てられた状態でショップに入荷します。

概ね↑の動画のような状態です。
この状態から残りの部品を組み立てれば自転車としてのカタチになり、多くのショップではそのまま販売されます。
メーカー(問屋)さんとしても、基本的にはそれでOKというスタンスです。
ところが実際にはそのように組み立てただけでは、多くのユーザーさんにとって快適な自転車とは言えないでしょう。
場合によっては車体寿命も短いままであり、巡り巡ってユーザーさんの長い自転車生活において無駄な支出を生み出すことにもなりかねません。

少し別の例ですが、プラモデルを想像してみて下さい。
AさんとBさんがそれぞれ同じキットを買って組み立てたとしても、出来栄えには差が出ます。
同じキットから出来上がったプラモデルで、同じ色に塗ったとしても同じものにはなりません。
キットの個体差もあるでしょう。
自転車も同じです。
上手な人は組立説明書に載っていない下処理や積み重ねた経験、培ってきた技術を制作に投入します。
自転車の組立はプラモデルの組立にも似ていると言われるのがそういう理由です。
ところが自転車は人の命を乗せて走る乗り物なので、組み上がりの出来が悪いと、事故の原因にもなります。
ケガをしたりさせたり、命を落としたり奪ったり…。
そういうことになるリスクはついてきます。

自転車は工業製品なので、製造工場から出荷される時点での初期不良や諸々の原因で不具合が生じることがあるのも事実です。
そして『アッセンブリー(組立)商品』という特性上、最終組立担当者(ショップ)さんやユーザーさんによるエラーが原因で不具合が生じることもあります。
当店では、入荷状態からそのまま組立作業には入りません。

可能な限り徹底的に分解チェックを行います。
自転車として必要な構成部品も全て当店にてお買い上げの場合、この分解チェックからの下処理・組み直し等は現時点では無料です。
製造元による製品の初期不良としか言いようが無い
というところまで入念に検品を行い、それから丁寧に組み立てます。
もちろん、購入時点でユーザーさんの身体に合う車体(フレーム)のサイズのご提案や、用途にオススメのオプション品のご提案も欠かしません。
細かいご要望もできるだけヒアリングして、そのユーザーさんのための自転車になるように組立作業を担当させていただきます。

■通勤・通学からツーリングまで幅広い用途で使える自転車

ご注文いただいた車体は【ROCKBIKES】(ロックバイクス)のWRATH(ラース)という車種で、数量限定となるグラベルロード(ドロップハンドル)仕様です。

通常のフラットバータイプもあらゆる用途で活躍してくれる仕様ですが、ドロップハンドルになることでハンドルの持ち替えが可能になります。
それにより、手の疲れを軽減しやすくなるのがメリットです。

あとはユーザーさんの用途を伺い、ライトやベル等の保安部品、スタンドやフェンダー(ドロヨケ)等のご提案をさせていただきました。

■ここまでやる!当店の組立

すでにご紹介したように、作業のスタートは徹底分解です。
以下、写真をメインに少しずつ解説していきます。

◆ポジションチェックのために仮組み

今回は仮組みと言っても本組みに近いです。
通常は入荷時点で仮組みをして、ユーザーさんには実際に跨いでいただきます。
スポーツタイプの自転車は特にフレームサイズが重要です。
購入時に具体的な数字をたくさん並べるショップさんもあり、それはそれでユーザーさんにとっても役に立つことは間違いありません。
しかし、身体の柔軟性や心理的な要素等から、理論上のオススメ数値と実際に乗ってみてユーザーさんにとっての快適な数値には乖離が生じるのが当たり前です。
結局は車体に跨いでみるのが一番確実だと思います。
できるだけ早く納車できるよう、本組みクオリティーで進めることができる箇所はそうしました。

ディスクブレーキ本体を取り付けるための雌ネジの精度上げです。
最初のうちにやっておくことで、後々の作業がやりやすくなります。

同じ理由でボトムブラケット(BB)のネジも特殊工具を使って精度上げをしておきます。
規格はJISの68mm幅タイプです。

採用しているBBがアウトボードタイプなので、側面の平面度を高める『フェイシング』もしておきました。

シートチューブの面取りや内部のバリの除去もしてあります。

アルミ製のフレームなので茶サビは出ませんが、フレームが少しでも長持ちするように、パイプ内部にオイルを馴染ませます。
油膜を張ることで、金属の酸化を遅らせることが目的ですね。

ホイールの中心にある回転部品『ハブ』も最初の下処理がとても重要です。
車体として組み上がったら、特にベアリングを分解する機会なんてそうそうありません。
分解チェックしてみると注入されていたグリスの量も必要最低限の量という感じでした。

通勤や日常のアシとして当たり前に毎日使うことを想定しているので、【SHIMANO】(シマノ)のプレミアムグリスをタップリ注入しておきました。

スポークやニップルの馴染み出しをしていくと、車輪の回転に振れが生じます。

専用工具でニップルを締めたり緩めたりして振れを除去します。

純正のリムフラップだけでは心許ないので、リムベッドにはリムテープを貼っておきました。

リムフラップも仕上がりに差がでます。
余分にはみ出た部分、悪い芽は早めに摘んでおきましょう。
この一手間も後々効いてきます。

テープとフラップを二重にしてスポークホールを塞いでいるので、しばらくは内側からの突き刺しパンクは発生しないでしょう。

タイヤ・チューブを適切に組み付けていきます。

製造段階で発生する通称『ヒゲ』は、あったところで大きな害はありません。
ただし、タイヤ側面のヒゲは走行中にフロントフォークやフレームに当たることで異音発生の原因となる場合もあります。

丁寧にヒゲ抜きしたので、ヒゲによる不具合は生じていません。

バルブの位置とタイヤのラベルの位置を合わせます。
決まりではないですが、ヴィジュアル的な理由です。

リアのハブもやるべきことは同じです。

ベアリングにこれだけグリスを注入しておけば、しばらく雨天で乗り回してもベアリングはそう簡単にはダメになりません。
言い換えるとユーザーさんにとっては後々の余計な修理代を節約できます。

フリーハブのラチェット機構はこんな感じです。
ものによって設計もことなります。

初期状態(入荷時点)ではグリスが少なく感じました。
ラチェット音も大きかったです。

とりあえずベアリングには【SHIMANO】プレミアムグリスをタップリ注入しました。

ラチェット部分には違うグリスを塗るので、余分なグリスは拭き取ります。

今回はラチェット部分には【SHIMANO】のフリーハブグリスを使いました。

芯の部分にもパーツが長持ちするように下処理をしてあります。

大きすぎるラチェット音は比較的静かになっただけでなく、パーツ寿命も長くなります。

ボトルケージ台座用のボルトやラック用のボルトにも下処理をしてあります。

細いボルトを採用しているタイプのリアディレイラーハンガー(RDH)なので、ボルトの固着防止のための下処理は重要です。
もちろん、六角穴部分の異常が無いことも最初に確認してあります。
このRDHは車体が右側に倒れたとき等に、身代わりとなって外的なダメージからフレームを守ってくれます。
そのため簡単に歪んだり折れたりするように設計されているので、交換頻度が高くなりがちな部品のひとつです。
これが外せない状態になってしまうと、車体の長期入院が確定します。

シートポストも当たり前に分解し、各部の下処理をしておきました。

サドルのこういう部分のネジも緩んでいないかチェック済みです。
極希に緩い状態のものがあるので、こんな部分でも油断はできません。

ヘッドパーツも一旦外して分解・洗浄をしておきます。

ヘッドベアリングもシールを外してみると初期のグリスは少なかったので、一旦グリスを除去してから【SHIMANO】のプレミアムグリスをしっかり注入しておきました。

はみ出たグリスはベアリングのボディーに塗りたくっておくことで、ボディーのサビ防止にもなります。

ヘッドベアリングの作業が済んだら、そのままエキスパンダーを組み直します。
可動部分やネジ部分にもうっすらとグリスを塗っておくのが当店流です。

ヘッドの調整でイジる機会が多いので、動きが悪くならないようにしておきたいものです。

クラウンレース等には僅かに油膜を張る程度にしてあります。
こういう部分をグリスでベタベタにすると砂等を吸着してしまい、逆効果になるからです。

メーカーさんからの指定はありませんが、割り部分の位置はセンターに合わせています。
これもヴィジュアル的な理由です。

ヘッドカップを交換する機会もそうそうありません。
だからこそ、固着しないようにしておきたいものです。
ヘッドカップを組み直す前に、水に強いグリスをヘッドチューブ内側に塗ってあります。
そしてヘッドカップには【SIXTH COMPONENTS】のロゴが入っているので、ロゴはビシっと合わせてみました。

ここまでやればそう簡単にはサビません。

アッパーベアリングも組み付けたら、さらに追いグリスします。

これでグリスをタップリ閉じ込めることになるので、とてつもなく長持ちするヘッドパーツになるわけです。

純正のステムでこのまま一旦、仮組みまで進めます。

ハンドルバーもとりあえず純正のままです。

シートチューブ内部にも固着防止のためにグリスをうっすらと塗っておきました。

サドルを適切に組み直して、シートまわりはひとまずOKです。

当店ではJISタイプのBBシェルには雨に強いグリスを使っています。

フレーム側の雌ネジの精度上げをしておいたので、素手でもBBがスルスル入っていきます。
BBシェルのフェイシングもしておいたので、BBの収まりがとてもいい感じです。

新品ですが、クランクセットも一旦分解して全てのボルトをチェック済みです。

組み直したらケミカル類で適切に下処理もしてあります。

左クランク固定用のボルトにも下処理をしています。

もともと過剰にグリスが付着していたので、余分なグリスは拭い去っておきました。
砂等を吸着すると掃除が面倒なことになります。
また、衣類に汚れが付いてしまうリスクもあるため、不要なグリスは早期にできるだけ除去しておきたいものです。

このスプロケット、すごく大きいです。
ロックリングにも固着防止の下処理をしておきました。

ローターを装着完了!
実は入荷してすぐにローターを外し、組み付け前にも徹底洗浄しています。

RDHの芯出し作業をした上でリアディレイラーを装着しています。

シフトインナーワイヤーには専用のグリスを塗布することで、耐久性と軽快制を上げています。

最終的なポジション出し前なので、まだ仮止めです。

ブレーキ本体からパッドを一旦外して、今後のために適合するパッドの確認もしておきました。

念のためブレーキパッドを完全に隔離してから、ブレーキ本体も洗浄しています。
新品なのになぜそんなことをするのか問われることがありますが、新品でも油断できないからです。
入荷時点でブレーキ本体に油分が付いていた場合、その油分がパッドに移るかもしれません。
油分を吸ったパッドは、原則としてその時点でサヨナラです。
煮沸や火炙りという方法もありますが、一度でも油分を吸ったパッドは結局しばらく経って異音を発生させます。

そうならないように、最初の段階でリスクを可能な限り排除しています。

ブレーキ台座にも下処理をしています。

おかげで本体がビシッといい位置に納まってくれます。

ペダルは純正のものをそのまま採用しています。
クランクとの接点になるネジ部分には固着防止の専用ケミカルを塗布しておきました。

◆ポジションチェックしてから…

やはり実際に跨いでみるというのは大切なことです。
私もメカニックとしてこれまでのたくさんの経験からオススメのフレームサイズのご提案はさせていただいておりますが、実車に跨いで最終チェックするというのは欠かせません。
そしてこのタイミングで変更になる可能性が高いのが、ハンドルバーとステムです。

今回はステムだけ短いものに交換することになりました。
初めてのロードバイク(ドロップハンドル)で思っていたより前傾姿勢が深くなることで、恐怖感もあるかもしれません。
ステム変更ついでにクランプ用の雌ネジの精度上げもやっておきました。

ユーザーさんからのリクエストで、ブレーキアウタケーブルもシフトアウターケーブルも長めにカットしています。
ゆくゆくは純正のステムに交換して乗りたいとのことで、ケーブル長が足りなくなるのを防ぐためです。

ステムにねじ込むボルトも全て下処理済みです。

レバーを装着した状態です。
左右で高さと角度を合わせます。

マットカラー(ツヤ消し塗装)の車体ですが、ユーザーさんとの話し合いで【WAKO'S】(ワコーズ)のバリアスコートを施工することになりました。
汚れが付きにくく、掃除がしやすくなるというメリットがあります。
ガラス系コーティングですが、マットカラーの車体だとツヤツヤテカテカにはなりません。
濡れた感じの質感になります。
マットカラーの乾いた感じの質感がお好きな方には無理にオススメはしません。

チェーンステーにはプロテクターが付いていませんでした。
せっかくなので当店でストックしている、まさにこういうときのためのバーテープのハギレをいくつかご提案し、この色に決まりました。
チェーンステープロテクターとしての役割を果たすだけではなく、カスタマイズしている感も演出できます。

リアシフトケーブルはフルアウタータイプではなく、セパレートアウタータイプです。

今回は思うところがあってライナー管を通しておきました。

チェーンを接続。

インナーケーブルの末端処理は当店独自技術のマーブル・エンド・フィニッシュ(MEF)で仕上げています。

ディレイラー調整完了です。

ブレーキインナーケーブルも長持ちするようにグリスを使っています。
レバーに貼ってあるマスキングテープは、インナーケーブルでレバーにキズを付けないようにするためです。

ワイヤーをしっかり張った状態で固定します。

ブレーキインナーワイヤーも末端処理はMEFです。

リアも同様です。

完成形が見えてきました。
ケーブル類の初期伸びを取ったら、ケーブル類をハンドルバーに密着させます。

バーテープは純正ではなくユーザーさんとの打ち合わせで【STAGE】ハイパーバーテープになりました。
当店は純正のバーテープを別添えで入荷依頼を出していたため、新品のバーテープが1セット余り、それはユーザーさんへお渡しします。

左右でバランス良く巻き上がると気持ちがいいものですね。

バーテープの化粧テープにも一手間加えて剥がれにくくしていますが、さらにラップで締め付けておくことで、より一層剥がれにくくなります。

「ドロヨケは付けたい!」
ということで、【TOPEAK】のテトラフェンダーを採用しました。
フェンダーはさすがに現物合わせでの確認も必要です。

前後ともいい感じでフェンダーを装着できました。
リアフェンダーの取付は少々ムリヤリ感がありますが、ユーザーさんからは無事に喜んでいただけて良かったです。
スマホ用のホルダーや保安部品を付けて、ようやく完成しました。

■【ROCKBIKES】WRATH(2023年式)完成ッ!

実用性も確保しつつ、オシャレなバイク(自転車)に仕上がりました。
フラットバー仕様のラースもフレームは同じ設計なので、カスタマイズの参考になるかもしれません。
ここで登場しているパーツも全て当店にて取り扱いがあるものです。
それでは、各部をご紹介しましょう。

ハンドルバーはセミ・エアロ形状なので、アクセサリー類を追加するにはスペースが限られます。
とは言え、スマホホルダーは欲しいとのことで、【BIKEGUY】(バイクガイ)のスマホルダーEVO PLUSを採用しました。

秒で脱着できる上、ホルダー自体の取付自由度が高いのも高ポイントです。

シフトアウターケーブルにはアジャスターを噛ましていますが、アジャスターがフレームには直接当たらないようにルーティングを工夫しています。

レバーは【LTWOO】(エルトゥー)のGR9です。
右レバーでフロントブレーキとリア変速の操作をします。

左レバーはリアブレーキの操作のみです。
ブレーキ設定もユーザーさんの好みに合わせます。

クランクは【SIXTH COMPONENTS】(シックスコンポーネンツ)のカイロスです。
ペダルはロゴこそありませんが、【SIXTH COMPONENTS】(シックスコンポーネンツ)のPD-01と同じだと思われます。

フロントチェーンリング(Fギア)は42Tのナローワイドタイプです。
歯に注目してみると歯の厚みが交互に違っているのが確認できると思います。
こうすることでチェーンが外れにくくなるのがメリットです。

リアディレイラーは【LTWOO】のGR9です。
【SHIMANO】の変速性能がズバ抜けて良すぎるため、それと比較するとどうしても他のブランドの変速機の性能は見劣りするかもしれません。
しかし、キッチリ調整してやれば問題無く動いてくれます。
調整はシビアですが。

設計のアプローチも変速性能の高さ(ギアチェンジまでのスピード)よりも、チェーン外れ防止に重きを置いているのかもしれません。
プーリーもナロー・ワイドタイプです。

スプロケットは11速の11-46Tです。
まさかのギアレシオ1未満が実現します。
つまり、高いトップスピードも楽しめるし、エグい登坂もこなせるということです。

チェーンステープロテクター代わりのバーテープ。
見る角度によって違う色に見えます。
もちろん、このバーテープも当店にて取り扱いのある商品です。

フロントフォークはフルカーボン製で、路面からの突き上げ感をかなり軽減してくれます。
この車体価格でフルカーボンフォークが付いてくるラースは、やはりお買い得と言わざるを得ません。

フロントには【TOPEAK】テトラフェンダーG1を採用しました。
フロントはすんなり装着できています。

リアは同じくテトラフェンダーG2です。
このフェンダーの先端をシートステーの隙間に入れて使うのが理想ですが、フレームの設計上、そうはいきませんでした。
とは言っても、フェンダーに付属のテープがあったので、それで解決しています。

タイヤとフェンダーの干渉は無く、フェンダーの取付もバンドタイプなので、ズレたら素手で戻せるのが魅力的です。
日常使いする自転車は、自分がどんなに大切に丁寧に扱っても、公共の駐輪場で他者や他車にぶつけられることもあります。
その時にサッと手で戻せるのは好都合です。

シートポストの出しろに余裕があったのでリアリフレクターを装着して、その下にリアライトを装着しています。
これならリアライトが電池切れになったとしても道交法違反にはなりません。

ちなみにこのライトは骨のカタチのまま光ります。
【BIKEGUY】(バイクガイ)のCOBリアライトシリーズで、『クロスボーン』です。

ただ光るだけではなく、遊びゴコロを追加してみるのも楽しいですね。

車輪の固定方式はスルーアクスルなので剛性が高いというメリットがあります。
そしてこの販売価格でまさかの【NOVATEC】ハブ採用です。
お得としか言いようがありません。

ブレーキは【SIXTH COMPONENTS】(シックスコンポーネンツ)のハイブリッドタイプを採用しています。
基本はワイヤー(機械)式ですが、ブレーキ本体だけ油圧式です。

メンテナンスが容易であり、高い制動力を合わせ持っています。
パッドも流通している適合品があるので、アフターケアで困るリスクもかなり低いです。

安定感のあるセンタースタンドには【GIZA PRODUCTS】(ギザ・プロダクツ)のCL-KA76 アジャスタブル センタースタンドです。

【STAGE】ハイパーバーテープはグリップ感と耐久性が高いことで当店でも人気のあるバーテープのひとつです。

車種名である『WRATH(ラース)』は『怒り』を意味します。
仕事のストレスや怒りは、ラースに乗って発散していただきたいものです。
実際、この自転車は通勤・通学だけでなく、キャンプツーリングやロングライドもこなせます。
旅用の自転車が欲しいけど、日常使いもしたい。
そういう人にオススメしたい車種のひとつですね。


■当店ならではの体験

当店で販売する【ROCKBIKES】(ロックバイクス)の車体は、基本的にヘッドバッヂは別添えです。
ほとんどの販売店では、ヘッドバッヂが貼られている状態で売られていると思います。
実はこれ、私、ノーリーがメーカーさんへワガママを申し上げているからです。
とは言ってももちろん、私のワガママ100%でそうしているわけではありません。
ヘッドバッヂは一旦貼り付けると、剥がすと跡が残ったりして悲惨な状態になります。
ヘッドバッヂは付けたくないというユーザーさんがいるのも事実です。
ヘッドバッヂを付けたくない派の意見としては、
「見た目をシンプルにしたい」
とか
「洗車をするときに邪魔」
とかも挙げられます。
ですがヘッドバッヂがあるなら付けたいというユーザーさんも多いです。
せっかくなので、ヘッドバッヂについてはユーザーさんに委ねることにしています。

今回のラースもせっかくの機会なので、ポジションチェックの際にユーザーさんの手で貼っていただきました。
自分の愛車として迎えるための儀式のひとつとして、こういう体験ができるのもいいんじゃないかと思っています。

そしてチラッと見えている防犯登録シール。
貼りたい場所の好みもあるでしょうし、私自身も自転車屋として働く前に買った自転車で、ショップの店員さんにシールを勝手に貼られた上に斜めになっていたので嫌な思いをしたことがあります。
当店のユーザーさんにはそんな思いをしてほしくはありません。
なので基本的にはユーザーさんの手で貼っていただきます。

もちろん、ヘッドバッヂも防犯登録シールもユーザーさんの強いご希望があればこちらで貼らせていただくことも可能です。
無理強いはしません。
ただ、こうして自分の愛車に自分の手で貼るチャンスはそうそう無いので、せっかくなら自分の手で貼ってあげるといいんじゃないでしょうか。

■購入後も安心!

納車説明も組立を担当した人間(私)が行います。
ユーザーさんの知識や経験によって所用時間は異なりますが、だいたい30分~60分くらいです。

↑説明用に動画も用意してみました。

そして納車したらそれで終わりではありません。
当店で組立・販売した自転車は1ヶ月後から2ヶ月後を目安に無料の初期点検・調整も行います。
新品の自転車は各部の馴染みが生じ、買って間も無い期間に変速不良を起こしたり、ブレーキのアソビが大きくなったりするからです。
組立の際に馴染み出しはしていますが、人間の手で加えられる力と、実際の走行でかかる負荷は違います。
軽快車ももちろん同様ですが、スポーツタイプの自転車は特に繊細です。
購入後のメンテナンス、点検・修理、カスタマイズやオーバーホール等も当店にお任せ下さい。

■シメ

自転車は乗る人がいてこそのものだと思います。
人間がエンジンでもあるので、エンジンの性能や特性を引き出せる車体であることがベストです。
これは競技に限った話ではありません。
スポーツタイプではなく軽快車(ママチャリ等)でも同じ事で、ユーザーさんの保管場所や使用用途等、環境によっても最適解が異なります。

ネット通販や素人同士での個人売買等でも自転車を手に入れることはできますが、購入前から購入後のことまでを考えると、自転車はできるだけプロ・ショップから購入することをオススメします。
また、ショップや担当者さんによって経験や技術、知識もバラバラです。
当店だけが絶対的に良いなんて言いませんが、ユーザーさんとの対話で車種の選定からオプション品のご案内、組立や使い方の説明までしっかりとやらせていただいています。
当店は予約制だからこそ、徹底的にユーザーさんに寄り添うことが可能です。
自転車やフレームセットのお求めも、当店へお気軽にご相談下さい。

■自転車関連のご注文・ご依頼等はメールか公式LINEでお気軽にどうぞ↓

当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。

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