【イベントレポート】UT-LABが仕掛ける次世代の起業家育成:1Day SaaS開発から見える可能性
こんにちは、まちづくりにDXで革新をもたらすトグルホールディングス(以下「トグル」)、HRユニットシニアディレクター・UT-LAB運営責任者のYoshieです。
今回は、2024年10月26日にUT-LABで開催したイベントー「ポップコーン起業プロジェクト 第 1 弾 学生は1日でSaaSプロダクトを作れるのか?」ーについてレポートします。
そもそもどんなイベントなのか?
UT-LABは、AIを活用し、プログラミング経験の有無に関わらず、社会課題を解決するビジネスアイデアを即座に形にできる——そんな起業家育成の新しいプラットフォームを目指しています。
今回開催された「ポップコーン起業プロジェクト」は、このビジョンの第一歩。文系・理系の枠を超えた学生たちが、たった1日でSaaSプロダクトを開発し、投資検討に値する完成度のプロジェクトがまるでポップコーンが弾けるように軽やかにどんどんと生み出されるというものでした。
イベント当日の様子
UT-LABに10名の学生が集まった2024年10月26日。
このメンバーがたった1日で目指したのは、AIツールを駆使したSaaS開発です。「プログラミング経験なしでもプロダクトが作れる」という謳い文句に、文系理系問わず意欲的な学生が参加を決めました。
ワークショップ開始
まずは、アイスブレークの自己紹介の後、トグルCTO久森からのワークショップ開始。
SaaSを始めとしたWebサービスに必要な要素についての説明にはじまり、実際に、V0やFirebaseといった生成AIによって自由自在にプロダクト開発ができるようになるソフトウェアの解説、使い方についてお話しがありました。
プロダクト制作
ワークショップを終え、いよいよ3チームに別れてプロダクト制作に取り掛かります!午後いっぱい、プロダクト制作に向けたチームでのアイデア出しから実際の制作までみなさん真剣に取り組みました。
プロダクト発表:驚きの開発成果、3チームが見せた可能性
なんと3チームとも制限時間内に次のようなSaaSプロダクトの開発に成功しました!このプロジェクトの可能性をめちゃくちゃ感じた瞬間でした。
そして、3チームとも素晴らしいピッチを繰り広げました。
🧹 Aチーム「掃除レシピ共有サービス」
一人暮らしあるある「掃除が面倒...」という課題に切り込んだチーム。料理レシピのように掃除手順を共有できるプラットフォームを開発
📚 Bチーム「世界の研究に変革をもたらすサービス」
論文のアップロード、研究室や論文をフォローで気、人気の論文を可視化、研究室選びの不安を解消するプラットフォームを構築。論文検索から研究室の雰囲気まで、知りたい情報を網羅的に提供するサービスを開発しました。
⏰ Cチーム「世代横断型目覚めサポート」
若者の生産性向上、高齢者の孤独死リスクといった社会課題解決をするために、若者から高齢者まで、朝の目覚めの課題に着目。年齢層に応じた最適な起床支援を提供し、さらには高齢者と若者をつなぐ新しいモーニングアラームサービスを開発しました。
優勝は、Aチームが選ばれました!ポイントは、一番投資したくなるサービスだったこと(伊藤代表)。
表彰&総評・コメント
連続起業家の視点:3つのSaaSプロダクトと本起業プロジェクトの可能性
伊藤:今回のイベントで、一つの大きな可能性を実感しました。文系・理系の垣根を超えて、アイデアさえあれば生成AIを活用してSaaSプロダクトを開発できる──そんな新しい起業家が次々と生まれるコミュニティの萌芽を、確かに見ることができました。これまでエンジニア不在が起業のボトルネックでしたが、その常識が変わりつつあります。今回の3チームは、いずれもベンチャーキャピタルからの資金調達も十分に狙えるレベル。特に印象的だったのは、技術だけでなく、ビジネスモデルまで練り上げられていた点です
そして各チームへの評価について。
伊藤:Aチームの掃除レシピサービスは、エンジニア不在にも関わらず素晴らしいプロダクトを作り上げ、掃除用品メーカーとの連携を視野に入れた具体的なビジネスモデルは投資検討したいと感じさせる完成度でした。
Bチームの論文DB &研究室マッチングプラットフォームは、特にフロントエンドの完成度が高く、Wikipediaのような非営利プラットフォームとして大きな社会的インパクトが期待できます。
Cチームの目覚めサポートサービスは、エンジニア経験者を含む構成を活かした高い完成度で、公共性の高いサービスとして成長が期待できます。
久森CTOが語る未来への期待:新しい起業のカタチの可能性
久森:正直、この試みがうまくいくか当初は半信半疑でした。でも、本日、『エンジニアがいないからできない』という言い訳が通用しなくなる時代の到来を、はっきりと感じました。全てのチームが投資検討に値する水準のプロダクトを作り上げ、技術的な実装からビジネスモデルまで、想定をはるかに超える完成度でした。これは参加者一人一人の『探求の気概』の表れだと確信しています。このように、AIツールの発展により、技術的な実装のハードルが下がることで、新しい起業のあり方が見えてきたことが、今回のプロジェクトで明確に示されました。
さらに、このポップコーン起業プロジェクトが、従来の起業の課題を解決する可能性について、語ります。
このプロジェクトが従来の課題を解決し新しいアプローチをもたらす
久森:これまでの起業では、素晴らしいアイデアがあっても実装段階で頓挫するケースが多く見られました。特に、エンジニアへの「丸投げ」による開発では、技術チームのモチベーション不足が致命的な問題となっていました。技術実装の高いハードルが、多くの起業アイデアの実現を妨げていたのです。今回のように、自分で動くものを作れることで、起業のアプローチが大きく変わります。まずプロダクトを作り、それを持ってマーケットに行ける。成長の可能性を示せば、仲間も自然と集まってくる。この順序の逆転が、実は起業成功への重要な鍵になるんです。
参加者の声から見える成功の理由:驚きの満足度9.3/10!
今回のイベントが高い評価を得た背景には、具体的な成果と充実した学びの機会がありました。特に印象的だったのは、プログラミング初心者でも「できた!」という達成感を得られたこと。
アイデアを具体的なUIまで実装し、チームでの協働を通じて作り上げる喜びを体験できたことが、大きな満足感につながりました。
東大、慶應、上智、日大、広島大など、全国から集まった参加者による多様な視点の交換や、文系・理系の枠を超えたコラボレーションを通じて、参加者それぞれが新しい気づきを得られたようです。また、現役の経営者やCTOから直接フィードバックを得られる機会は、学生の皆さんのビジネスモデル構築の実践的な学びとなりました。
イベント後、参加者の方々がUT-LABメンバーシップへの入会を希望するなど、継続的な活動への関心も高まっています。今後への期待、第2回開催を望む声も多く、このイベントが単なる一過性の体験ではなく、継続的な学びと成長のきっかけとなったことを実感しました。
次回開催に向けて:さらなる進化を目指して
次回開催では、今回の経験を活かしてさらなるパワーアップを図ります。AIツール活用のサポートをより手厚くし、メンタリング体制を充実させることで、参加者一人一人の成長をサポート。さらに、ビジネスモデル構築支援も強化し、より実践的な起業準備の場を提供することを目指します。
参加者の皆さまには、プログラミング未経験でもプロダクトが作れる環境で、起業に関心のある仲間との出会いや、実践的なビジネス経験を得られる機会をご用意いたします。皆様のチャレンジをお待ちしています!
最後に:新しい時代の幕開け
このイベントは、AIがもたらす起業環境の変革を体現する場となりました。プログラミングスキルの有無に関わらず、アイデアを持つ学生が実際のプロダクトを作り出せる──そんな新時代の到来を予感させるイベントとなりました。このイベントの成功は、生成AIの時代における起業のあり方を大きく変える可能性を示唆しています。
そして12月には、UT-LAB×REAZONによるコラボレーションインターンシップの開催も決定。両社の知見を活かした新たな試みとして、次世代の起業家育成に向けた挑戦は続いていきます。
🔥 さらにパワーアップの3Daysインターンシップ🔥
12月には、より本格的な3Daysインターンシップを開催します。
技術力を活かした社会貢献に興味がある方、起業に関心がある方、新しいチャレンジをしたい方、ぜひご応募ください!
応募締切は11月20日。エントリーはこちらから!
🚀フーチャーラボ 概要🚀
日程:2024年12月5日(木)~7日(土)
場所:UT-LAB(東京都文京区西片2-25-8)
テーマ:「生成AIを用いた革新的新規事業の立案」
⭐️特典
賞金:優勝チームに最大1000万円の出資
活動支援金(日給)支給
食事・ドリンク・スナック・交通費・宿泊費支給
⭐️参加対象者
技術(特にAI)に強みを持った理系学生
技術で社会的な貢献に活かしたいと感じている学生
技術に強みを持つ学生と繋がりたい起業家志望の学生
⭐️プログラム内容
1日目:チームビルディングとグループワーク、中間発表
2日目:グループワーク、中間発表
3日目:グループワーク、最終発表と審査
⭐️応募方法
応募締切:11月20日(水) 23:59
応募フォーム:QRコードからエントリー
お問い合わせ:utlab@toggle.co.jp
熱意のある皆様のご応募をお待ちしております!
ここまでお読みいただきありがとうございました。