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『ごんぎつね』の結末に納得してる?大人たちが盛り上がる「国語」の思い出

誰もが必ず手にする「国語」の教科書。掲載されている物語は名作ぞろいということもあり、多くの人の心を引きつけるものばかりです。そのため、Twitterでも特定の作品を挙げながら思い出を語る声がよく見られます。

ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)がお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」、今回のテーマは『国語の教科書の思い出』です。

国語の教科書は文学のアンソロジー

新学期に新しい教科書を受け取ると、まずは国語の教科書をめくりはじめる、という人もいるのでは。Twitterユーザーのヤマネコ(@ume_yamaneko)さんは「速攻で読破する」とツイートし、同意する声が集まりました。

中には「国語の教科書は(文学の)アンソロジーだ」という声も。確かに全文ではなくとも、さまざまな文学作品が掲載されていることを考えると「名作文学のアンソロジー」といっても差し支えないかもしれません。

また、四月十五日(四月十五日(@0415_snwssy)さんは、「国語の授業で誰かの音読中は他のページの好きな話を読む時間にするのって一般的じゃなかったんですか?!」とツイート。

ご本人はもちろん冗談のつもりで投稿したそうですが、ツイートを見たユーザーからは「自分と同じだ」「一般的ですよね!」と共感する感想が多く集まりました。

読書が好きな人にとって、国語の教科書は楽しい読み物の本であることがよくわかるエピソードです。

名作はバッドエンドが多い?自分で納得のラストを考える人も

国語の教科書の掲載作品の中には悲劇的な結末を迎える物語も多く、子どもの心に強い印象を残すものとなりがちです。

そんな物語の代表格といえば、『ごんぎつね』『スーホの白い馬』。これらの作品に関する考察はTwitter上でも繰り返し話題にあがっています。

例えば、Twitterユーザーのいとのくつ (@itonokutsu)さんは「日本ってメリバ多くない?」とツイート。

「メリバ」とは、小説や漫画などのファンの間で、物語の解釈によって意味が変化する結末を持つ物語に対する呼び方で「メリーバッドエンド(メリバ)」と言われているそうです。

日本の文学作品には悲劇的な結末を迎える作品が多いと感じており、子どもの頃にバッドエンドの物語を読んでいるので、悲しい物語に対する「抗体」ができているのでは、と持論を展開して話題に。このツイートに対し、小学校の教科書に広く採用されている『ごんぎつね』や外国作品の『スーホの白い馬』を挙げている反応が多くありました。

また、自分で物語のラストを考えておき、納得させているという人もいます。

Twitterユーザーの幣束(@goshuinchou)さんは『スーホの白い馬』のことを思い出す際「復讐に燃えたスーホはやがて成長して王を討ち白馬の仇を取った。後のチンギスハンである」と、自分で考えた物語の結末を付け加えているそうです。

一部の小中学校では国語の時間に「物語の続きを考えてみよう」という授業が行われているそうです。

Twitterユーザーの柔らか仕上げのフクダウニー(@0rororeo)さんは授業で『ごんぎつね』を扱った際、クラスメイトが「あの続きはない」と言っていたエピソードをツイートし、その発言に同意する声が集まりました。

そもそも『ごんぎつね』自体「小学生に読ませるものとしてはヘビーな作品なのでは」と指摘する人も。コラムニストの深爪(@fukazume_taro)さんは、「ごんぎつねの肝は『改心したところで一度押された烙印は消えない』というある種の脅迫」と持論をツイートしました。

深爪さんのツイートをきっかけに「被害者側も加害者側になる、という話だと受け取った」「ごんは改心して償いたいと思っていた気持ちを知ってもらえた」「現実を突きつけられている気がする」など、各自の解釈や意見が集まりました。

深爪さんは反響を受け、「誰もが辿り着く分かりやすい『正解』がなく、いろいろな見方ができるからこそ、何十年もの長きにわたって教材に使われてるのだろうなと納得した」と言っています。

まとめ

国語の教科書に載っている作品は多くの人の心に残り、世代を超えて読まれ続けている名作ぞろい。そのため大人になっても議論し合う光景が見られます。もしかすると、国語の授業は卒業しても終わることはないのかもしれません。

以上「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした。

この連載は毎週月曜日に更新しています。今後もTwitterでバズった、あるいは興味深いトピックを解説していきます、お楽しみに!

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